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音楽家の旅行記 逗子・葉山編 Part1 -イントロダクション〜準備〜出発〜到着-


経緯

今までの旅行記と比較すると規模も小さくどちらかというと雑記に近いものになりそうだがそれでもお出かけしたということには違いなくせっかくだからまとめてみようと思う。私のホームタウンの東京からはわずか2時間程で到着する神奈川の逗子・葉山。なんてことはない、理由は気が向いたから。もう少し言えば、テレビで宮崎の海岸が映し出されているのを見て綺麗な海が恋しくなった、そんなところだ。色々浮き出てくるものがこの頃多く、命の洗濯もしたいと思っていたところだったのだ。だが都民にとって海というのは近場ではあまり良い印象がない。色は濁りがちだわ、埋立地の影響で開放感が今ひとつだわいうのが都内で海を求めあちこち行ってみた結果の正直な感想だ。
そんな中、近場だと一色海岸という場所が穴場な上綺麗な海を味わえると情報を得た。一色海岸は葉山町にあり、位置関係としては三浦と江の島の中間あたりといったところか。江の島も三浦半島も自然や海を求めて行ったことが何度かあるが、あのような場所に日本のビーチ100選に選ばれるだけの場所が本当にあるのだろうか。懐疑的な反面好奇心も湧いた。

準備

そんなわけで思い立ったが吉日。前日に水出しの加賀棒茶を仕込む。近場の自然を求めに行く際はピクニックスタイルが常だ。なるべく費用を抑え何れの旅行代などに備える。それに下手な場所よりも自然の中で食べる事のほうが幸福度が爆上がりすることを私は知っている。何れキャンプに行って自然の中釜で炊いた飯と分厚い和牛のステーキを味わいながら焚き火や星を眺めたい、そんな野望もあったりする。
翌朝、前日に多めに仕込ん予約していた米が炊きあがる。中身の具はささみをマリネし漬け込み、レンジでチンしたものをほぐしてマヨネーズで和える。なんちゃってツナだ。ささみが安売りしていたので代用、のはずが市販のツナ缶超えかねない出来栄えに満悦。広げた米の中にはさみ握る。海苔を巻いてさらにアルミホイルで包み、もう一個。これで弁当は完成だ。

出発

日焼け止めを塗り水出し棒茶水筒に入れ出発。電車を何本か乗り継ぎ1時間半程で逗子・葉山駅に到着。視界に入ったセブンイレブンにより追加の食べ物を調達。ビールを買おうか迷うが手が止まる。基本的に癒しを求めに行く際はアルコールは二の次になりがちだ。自然の中でアルコールも悪くないし飲みたくなるがそれ以上に癒やされる事に集中したくなるためパスしがちだ。癒やしが終わった後に今日は家で前日に仕込んだイシモチの干物で一杯やろうと思う。代わりにカルピスのリッチとポテチを購入。

そこからバスで一色海岸を目指す。バスの途中で海が見える度にテンションが上がる。一色海岸は終点の葉山から一つ手前でだいぶ長い時間の乗車だった。

一色海岸

しばらくしてようやく一色海岸の停留所に到着。そこか海岸に向かうのだが、行き方がわからない。モバイルデータ通信はちょうどこのタイミングで上限に達してしまい当てずっぽうで少し迷いながら足を進めると念願の海岸に辿り着いた。

一色海岸

ああーと声が心の中で自然に漏れる。想像していたよりずっと綺麗な海だ。関東で、しかも東京から2時間でこの海ならば大満足だ。浜のあたりは少し色が薄くなっていて宮古島の与那覇前浜で見たエメラルドグリーンの海を連想した。与那覇前浜で見た海が私の経験する海でナンバーワンだったのだがあの時は天候に恵まれず曇りの時間がとても多かった。その時ほどではないものの関東で、離島でもないところでこんな海があるんだなあと感激した。マイランキングでは3位といったところだろうか。ちなみに2位はイタリアのチンクエ・テッレという世界遺産で見た海である。
神奈川は東京に比べて空気が軽く明るいなあという印象。これが鎌倉になると東京と京都のハイブリットな空気感という印象に変わるから不思議だし面白い。この辺りは江の島よりは観光地化はされてなく牧歌的な印象だ。

次回に続く。

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