Etsuro Masuda

音楽家。チューリッヒ芸術大学大学院修了。メインは現代音楽の作曲、クラシックピアノ演奏、…

Etsuro Masuda

音楽家。チューリッヒ芸術大学大学院修了。メインは現代音楽の作曲、クラシックピアノ演奏、指揮。 趣味は旅行、食べること、料理をすること、現地の味を覚えて再現すること、良いものを探求すること。 人となかなか共有し得ない感想をダラダラ綴ってみます。

マガジン

  • 伊勢・奈良旅行記

    2024年7月下旬の3泊4日伊勢・奈良旅行を記しました。

  • 弘前・白神山地旅行記

    2024年7月上旬の1泊2日弘前・白神山地旅行を記しました。

  • 作曲家の作曲論

  • ドイツ滞在録

    2018年5月-10月末までのドイツ滞在記録です。

  • 逗子・葉山旅行記

    2024年6月上旬の日帰り逗子・葉山旅を記しました。

最近の記事

音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part11 -奈良公園〜東大寺〜氷室神社-

奈良公園〜東大寺 さて、鹿の猛追から逃れた後は奈良公園の中心部へ、せっかくだから東大寺を目指して歩くことに。その途中途中で我々がよく知っている温和なペコペコする鹿が圧倒的多数になる。もう噛まれるのはごめんだと慎重になりながら、そして持っている鹿せんべいがもうわずかなことからあげる相手を吟味する。少しかわいそうな気持ちにもなってくるが他にも観光客いっぱいいるからそっちからももらってくれと全員にあげられない罪悪感を振り切る。 そうこう歩いているうちに東大寺門前へ到着した。

    • 音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part9 -夜の奈良公園〜朝散歩〜朝の奈良公園-

      夜の奈良公園 食後宿に戻って休憩を取る。しばし他のゲストと談笑する。今回のゲストハウスでは非常に珍しい経験をした。というのも私が宿泊した際日本人とだけの交流が、それも結構年配な方との交流があった。だいたいこういう素泊まりの宿に泊まる際は若い外国からの観光客との交流が主となりやすいのだが今回はその真逆で不思議な経験であった。翌日から一人若い外国人観光客が来ていたらしいが私との接点は一切なく本当に今までにない経験であった。 さて、このゲストハウスからは奈良公園が非常に近い。

      • 音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part8 -大神神社〜奈良〜夕食-

        三輪駅 桜井駅から一駅して三輪駅で下車する。この三輪という場所は三輪素麺で有名な地域であり、駅前の商店街の食堂や定食屋のメニューにはそうめんの文字が並んでいた。この三輪素麺は室町時代には宮廷料理として扱われたこともあるらしくかなり歴史は長いようだ。この時すでに15時を回っており夕食にしては早すぎるのでこの地の三輪素麺はパスしてそのまま大神神社へと向かう。線路を渡り、5分ほど歩くと参道入り口に到着する。 大神神社 どことなく参道の雰囲気は京都の下鴨神社に似ていてやや重め

        • 音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part7 -昼食〜出発-

          昼食 さて、昼食はアワビを食べたいと思っていたのだ。三重で海鮮といったらやはり伊勢海老、アワビ、サザエといった素潜り漁の獲物だろう。伊勢海老はこの時期禁漁期間だったのであまり期待していなかったのだがメニューを見ると各食事に1500円で伊勢海老が追加できると書いてあったので思わず注文。旅の気分でついつい財布の紐が緩んでしまう。メインの方はアワビのせの海宝飯だ。所謂海鮮丼に近いが少し違うのでのちに説明する。お茶と三種の出汁が飲み放題なので待っている間に伊勢海老出汁をすする。や

        音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part11 -奈良公園〜東大寺〜氷室神社-

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        • 伊勢・奈良旅行記
          11本
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        記事

          音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part6 -赤福氷〜散策〜生原酒-

          赤福氷 9時になりお目当の赤福氷を求め赤福の参道口店へ移動。店頭で赤福氷を注文し席へ移動。程なくして運ばれてくる。 夏季限定の赤福氷だ。赤福はお土産で何度かいただいたことがあるが赤福氷は今回初めてなので楽しみにしていた。そもそも赤福、関東だと入手が非常に困難である上赤福氷は更にその上を行く代物である故待ち遠しい一品だった。まずはほうじ茶を一口。京都とも金沢ともまた違うなんとも言えぬほうじ茶の味わい。枯れた感じでもないし、透明感があるという意味では金沢よりだが甘みは控えめ

          音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part6 -赤福氷〜散策〜生原酒-

          音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part5 -おかげ横丁〜内宮-

          おかげ横丁 猿田彦神社の参拝を終えそこからは徒歩で先を行くことに。しばらく歩くと伊勢神宮内宮の参道にぶつかり、そこをさらに入って赤福本店のあたりを脇道にそれると有名なおかげ横丁に入る。なお赤福本店は早朝から開店していたため早速夏季限定の赤福氷を食べようと試みたものの、赤福氷は内宮前の別店で9時以降からということで断念しおかげ横丁に突入した。 この手の横丁というか古い街並みというか、これまでの旅行記の範囲内だけでも至る所で見てきたが基本的には何処へ行っても同じ日本だけあっ

          音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part5 -おかげ横丁〜内宮-

          音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part4 -沢村栄治〜宿到着〜夕食-

          沢村栄治 ピアノを弾き終えた後宿を目指し再び歩き出すのだがそこで見つけたのはこの沢村栄治像だ。 沢村栄治は三重県宇治山田出身とは知らず、野球好きの私としてはこの偶然にびっくり仰天しながら思わずパシャり。沢村栄治は昭和初期の大投手でありその投球は実際に日米野球で対戦した当時のメジャーリーガーのベイブルースらの大絶賛を浴びた程の実力であり、また兵役で手榴弾を多投し肩を壊し、3度目の兵役で亡くなるという悲劇のヒーローでもある。現在でも年間実績に相応しい先発投手に送られる沢村賞

          音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part4 -沢村栄治〜宿到着〜夕食-

          音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part3 -伊勢市駅〜外宮〜地酒〜宇治山田駅-

          伊勢市駅 伊勢市駅に到着。雨はまだまだ降っているが取り敢えず外宮に向かう。参道を歩いていると雨音に混じってあちらからこちらから風鈴の音色がちりんと響いてくる。5分ほど歩くと外宮の入口に到着。 伊勢神宮外宮 鳥居に一礼しくぐりさらに奥へ進む。神社というのはただでさえ独特な空気感があるのだが大きなものになるとさらに固有の独特な雰囲気を感じる。ここ神宮外宮でも今までに感じたことのない空気感を味わった。男性的な雰囲気と言うには非常に温和な感覚だし、女性的と言うにはリーダーシッ

          音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part3 -伊勢市駅〜外宮〜地酒〜宇治山田駅-

          音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part2 -昼食〜移動〜伊勢市駅-

          昼食 さて、店を求めるのはいいのだが焦りもあって生来の方向音痴が発動してしまいあっちに行っても見つからぬ、こっちへ行っても見つからぬとさらに時間をロスする事態に。ますます焦りが増えていく。青春18きっぷの強みである1日JR乗り降り可の特権を利用して改札を入場し反対の改札から出るなどしようやく目的地の方面へ。やっと店についた頃には12時半を回っていた。が、幸いなことにそこまでの長蛇の列ではなく10分程で案内された。やっとお昼にありつける。注文したのはもちろん名古屋名物味噌カ

          音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part2 -昼食〜移動〜伊勢市駅-

          音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part1 -出発〜移動〜名古屋駅-

          出発 今回の旅は可能な限り早い電車で出発したいがために前日目覚ましを4時半にセットして床に就いたものの3時半に目が覚めてしまい時間になるのを待つ羽目に。多少日が昇った頃に家を出るが寝不足なのと既に空腹で出発の時点で多少ボロボロになっていた。それでも旅ということで足取りは軽い。最寄り駅からJR線乗り換え可能駅まで向かう。朝5時の時点で席が埋まっていることに少し驚きつつも乗換駅へ到着、一度改札を出て駅員さんに青春18きっぷにハンコを押してもらいJRへ入場。品川まで移動しそこか

          音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part1 -出発〜移動〜名古屋駅-

          音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part0 -イントロダクション-

          経緯 今回伊勢・奈良を旅するのにあたりなぜこの地を目的にしたかというと様々な要因がある。まず一つは私のライフワークの一つの日本の探求として、最近日本神話を含め様々な神話に触れる機会があったということ、それも合間ってなのか伊勢神宮と法隆寺に行ったことがまだなくそちらに行ってみたいと思ったこと、東京から電車、飛行機、新幹線、フェリーといった交通機関(長距離バスを除く)で直通で行くことができない都道府県が二箇所だけあり、それが三重県と奈良県だったというのにシンパシーを感じたとい

          音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part0 -イントロダクション-

          音楽家の旅行記 弘前・白神山地編 Part8 -移動〜弘前駅〜青森空港〜コンクルージョン-

          移動 西目屋村の道の駅ビーチにしめでソフトクリームと蜂蜜を楽しんだあとはバスに乗り込み弘前駅へと向かう。ちなみにこのビーチとはbeechであり、これはブナの英名である。ちなみにカナダにはbeech beachというビーチ・・・もといなんともややこしい名前の浜辺があるそうだ。 弘前駅 1時間ほど乗車し弘前駅に到着。 今回の旅で思ったのはアクセスが非常に楽であるということだ。バスの本数こそ1時間に一本以下で少ないものの乗ってしまえばあとはもう村から市街地の駅まで直通だ。時

          音楽家の旅行記 弘前・白神山地編 Part8 -移動〜弘前駅〜青森空港〜コンクルージョン-

          音楽家の旅行記 弘前・白神山地編 Part7 -白神山地解説パート2〜昼食〜旅最大の味覚-

          白神山地解説〜樹幹流 前回に続き白神山地とブナに関して解説をしていこうと思う。 ブナの木には黒い線が走っていることがあるのだが、これはブナの木の独特な性質故なものである。雨が降るとブナはその雨水を集めるのだが、その際になんと幹の一箇所に集め一本の流れにして自分の根を張る土へと運ぶ作用があるのだ。これを樹幹流と呼びこの道筋が黒い線となるのだ。YouTubeで検索するとその不思議な様子を見ることができるので気になる方はチェックして見て欲しい。 白神山地解説〜木の個性 また

          音楽家の旅行記 弘前・白神山地編 Part7 -白神山地解説パート2〜昼食〜旅最大の味覚-

          音楽家の旅行記 弘前・白神山地編 Part6 -移動〜白神山地〜解説パート1-

          バス移動 バスに乗りまずは白神山地拠点のアクアグリーンビレッジANMONを目指す。こちらは白神山地のエリアの直前にある商業施設で宿泊も可能である。単純に白神山地へのアクセスはこっちの方が便利だが母親が美味しいものを食べて天然温泉でゆっくりしたいことを最優先に希望したため先述の宿に宿泊しバスでアクセスすることを選んだ。村からさらに30分ほどバスで行き、ANMONへ到着。 白神山地 今回の白神山地の観光は1時間と非常に短い。旅の予定が短い、バスの本数が少ないといった様々な

          音楽家の旅行記 弘前・白神山地編 Part6 -移動〜白神山地〜解説パート1-

          音楽家の旅行記 弘前・白神山地編 Part5 -朝温泉〜朝食〜道の駅-

          朝 結局ほとんど寝付けないまま時間は朝5時を回った。私は普段朝が極端に早い。元々日が昇ると目が覚めてしまいがちだったのだがこの頃の体調の不安定さも合間って下手をしたら3時には目が覚めてしまうことでさえ多々あり、5時にはだいたいの場合覚醒している。そして基本的に朝風呂派だ。そんな私にとってこの宿は大変魅力的な要素が朝からある。というのも、大浴場ではないものの宿泊客向けの小型の温泉浴場も備え付けられているのだ。 朝温泉 というわけで手拭いとタオルを持って小温泉浴場へ赴く。

          音楽家の旅行記 弘前・白神山地編 Part5 -朝温泉〜朝食〜道の駅-

          音楽家の旅行記 弘前・白神山地編 Part4 -夕食〜就寝-

          夕食 夕食の時間になり大広間に行くとそこには既に配膳されていた。 普段はユースホステルに素泊まりで食べに行くスタイルなので宿で夕食が用意されているのも非常に新鮮だししかもその量と種類が多くテンションが上がる。全体的に野菜が多めだ。特に覚えているのはゼンマイのおひたしだ。ゼンマイそのものの味が明らかに濃く、野の幸の豊かさを感じる。お昼の蕎麦の時も感じたが青森は全体的に甘みは少なめで醤油や塩味が強いように思う。東京も醤油の味が濃かったり辛めの味が馴染みがあるが、東京と比べた

          音楽家の旅行記 弘前・白神山地編 Part4 -夕食〜就寝-