ひろ@にわか映画ファンの映画紹介

にわか映画ファンのための、にわか映画ファンによる映画紹介noteです。 たまに旅行記も。

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最近の記事

【注目映画紹介】 ベルファスト

・ストーリー 北アイルランドの都市、ベルファスト。 元々、北アイルランドはカトリックの多い地域だったが、イングランドに併合されてから、多くのプロテスタントがやってくる(現在も北アイルランドはイギリス領。イギリスの正式名称はグレートブリテン及び北アイルランド連合王国)。その結果、カトリックは少数派となり、政治的にもプロテスタントに主導権が渡る。そして宗派間での争いが勃発する。その紛争の中心地となったのが、ベルファストだ。少年バディは、家族が大好きで、同じ学校の少女キャサリンが大

    • 【余命10年】これはただの恋愛映画じゃない。あなたの人生を見つめ直すための映画だ!

      ストーリー 余命10年の難病を患うまつりは、同窓会で和人と出会う。まつりとは違い、健康な和人だが、人生を持て余し、ある日自殺を試みた。まつりは、そんな彼に憤り、同時に優しく慰める。和人はそんな彼女の姿に後を押され、人生をきちんと生きようと決意する。そして二人は互いに惹かれあっていく。しかし、まつりは和人に隠したままだった。「自分の命はもう長くない」ということを。 人生を持て余す和人 余命10年のまつり 感想 鑑賞後、映画館を出ると、世界が一変しています。仲間と騒ぎながら

      • 『存在のない子供たち』から学ぶ 労働力としての子供

        レバノン映画、「存在のない子供たち」(カペナウム)を見ました。 『圧倒的』の一言。映画とは思えない、臨場感あふれるリアルなカメラワークが、この世界で、声をあげても届かない人たちの、深刻な問題を私たちの目の前にまざまざと突きつけます。 ・ストーリーレバノンのスラム街に住む、貧困家庭の下に生まれたゼイン。 貧困家庭で彼は朝から晩まで働き詰め。両親からも雑に扱われ、ゼインは家を飛び出した。しかし依然、彼にとって長すぎるこの人生に光は見えないのだった。 後に、両親と裁判所で再会した

        • 人生に疲れた時は『ドライブ・マイ・カー』を観よう

          今週土曜日、ようやくドライブマイカーを観てきました。 村上春樹の短編小説が原作のこの作品。 ハルキストも、そうでない人も、誰もが追い求めていた、村上春樹作品の美しい世界観を、完全に体現している作品だと感じました。 3時間という長編でしたが、あっという間でした。 見どころ①美しい映像とサウンド 例えば、車のエンジンをかける音、タバコに火をつける音、それら日常の何気ない「音」がとても美しく聞こえました。また、その映像美にも注目です。西島秀俊演じる家福が運転している姿を、後部座

        【注目映画紹介】 ベルファスト

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        • 映画紹介
          4本

        記事

          お高い財布の裏に隠された、血の歴史をあなたは知っていますか?

          •ストーリー 今や誰もが知る高級ブランドGUCCI。その華やかさに誰もが目を惹かれる...。しかし、家族経営のGUCCIには血みどろの権力争いがあった!!その問題の発端となったのは、なんと部外者である1人の平凡な女性、パトリツィア。グッチ家の息子、マウリツィオが彼女に恋をしてしまったことで、グッチの経営、そしてマウリツィオの人生は大きく狂っていく。 ・映画から学ぶ、明日の話のネタ1. 経営者の苦悩  経営者って、華やかなイメージがありますが、常人では務まらないほど過酷であ

          お高い財布の裏に隠された、血の歴史をあなたは知っていますか?

          帰ってきたヒトラーを見て学んだ、民主主義が独裁政治になる瞬間

          ストーリー ヒトラーが現代社会に帰ってきた…!最初はヒトラーの格好をした、とんだクレイジー野郎だと馬鹿にされていた彼だが、現代の潮流を読み、発達したメディアを駆使しながら、大衆の心を掴んでいく。そして彼は、この現代社会で、政界への復帰を目指すのだった…!政治とは何か?民主主義って本当に素晴らしい仕組みなのか?現代政治に一石を投じる、超絶ブラックコメディ!! 明日の話のネタになる!?学んだ3つの事・民主主義は最高の仕組みではない。 「ヒトラーのような凶悪な政治家は最悪だ!」

          帰ってきたヒトラーを見て学んだ、民主主義が独裁政治になる瞬間

          映画CODAは自己表現に苦しむあなたに勇気を与えてくれる

          ストーリー CODAとは Children of deaf adults(聴覚障害者の両親を持つ子供)という意味だ。 アメリカの田舎に住む高校生ルビー。ルビーの家族は他と少し違う。 家族はルビー以外、兄•父•母、全員聾唖(聴覚障害者)で、言葉を発せないのだ。 家族の通訳者として、彼女は常に頼られる存在だった。 彼女は素晴らしい歌声を持っていた。その才能が見抜かれ、彼女はボストンの名門バークリー音楽大学進学を勧められる。家族を支えなければならないという責任感と、自分の好きなこ

          映画CODAは自己表現に苦しむあなたに勇気を与えてくれる

          アルフォンスミュシャ美術館

           チェコの画家、アルフォンス•ミュシャの作品が展示されてある、大阪のアルフォンスミュシャ美術館に行ってきました! ミュシャ芸術博覧会!  19世紀からヨーロッパで始まった芸術運動、アール・ヌーヴォーの先駆者と言われるミュシャ。自然との融合、体の曲線、鮮やかな色使い、全てが美しく、当時の人たちが魅了されたことにもうなづけました。本当に癒しの空間でしたね。 こんな絵描きたいな、、、  チェコ人としての誇りを持っていた彼は、スラヴ民族衣装を着た女性の絵も多く残しました。民族

          アルフォンスミュシャ美術館

          泣ける洋画3選!

          独断と偏見で泣ける映画3つを選んでみました! 1.フォレストガンプ  言わずもがなの名作ですね。  主人公は周りと比べ、知能が少し低いフォレスト・ガンプというアメリカ人男性です。そんな彼が、ベトナム戦争に参加したり、卓球アメリカ代表に選ばれたり、エビ漁で一攫千金したりと、様々な経験をしていきます。  どんなに厳しい状況下にあっても、彼の中には確固たる正義があり、それに沿って行動し続ける姿に泣いてしまいます。忙しい日々に、なんだか疲れてしまったとき、自分が冷たくなってい

          内向的な人がリア充よりも最強な理由〜The power of introverts〜

          本日紹介する洋書はこちら。 Quiet ~The power of introverts~(日本語訳:内向的性格に秘められた力) Quiet (Susan Cain) 外交的な人=優秀という勘違い 資本主義が進み、弱肉強食の社会が訪れた今、外交的な人=優秀な人というイメージが定着してしまいました。学校や企業では、外交的な人がロールモデルとされ、全員が外交的になる必要を説きます。  しかし、著者のスーザン・ケインさんは、内向的な人こそが世界を変える力を持つと言いま

          内向的な人がリア充よりも最強な理由〜The power of introverts〜

          ここ数日、SNSを使い何ができるかと考えていました。僕は洋書や海外動画が大好きです。そしてそこには、日本で触れることができない知識が詰まっています。それを翻訳・要約しSNSでそれらの素晴らしい知識を輸入しよう。そう決め、心機一転このアカウントを開始しました。よろしくお願いします。

          ここ数日、SNSを使い何ができるかと考えていました。僕は洋書や海外動画が大好きです。そしてそこには、日本で触れることができない知識が詰まっています。それを翻訳・要約しSNSでそれらの素晴らしい知識を輸入しよう。そう決め、心機一転このアカウントを開始しました。よろしくお願いします。

          ラピュタの島 友ヶ島へ

           和歌山市にある、友ヶ島という島に行ってきました。ここはジブリ映画、ラピュタの雰囲気が感じられる場所として有名です。  移動は船です。往復で2200円。 加太港から船が出ています。往復2200円  15分くらいで、友ヶ島到着。炎天下の中、島の探索開始。 自然がいっぱいです  ここの見所は第三砲台跡という場所です。ラピュタの雰囲気を色濃く感じることができる場所です。人気のスポットであり、この日も多くの人が来ていました。  第三砲台跡に着いて最初に思ったこと。 「ほ

          一瞬で恋に落ちてしまった国 〜Turkey〜

           2020年1月、バスを降り、目の前に現れた彼女の姿に、僕は一瞬で心を奪われてしまった。彼女の名前はトルコ。僕はこの国に一目惚れしてしまった。  早朝、イスタンブールの空港からバスに乗り、港の近くのバス停で降りると、目の前には海が広がっていた。頭上にはカモメの群れ。静かな波の音と彼らの鳴き声が、新たな1日の始まりを告げる。港近くで朝食を提供しているカフェの店主にとっては、聞き慣れた音と光景に退屈を覚えるかもしれないが、僕にとっては新しくて、美しくて、感じたことのないエネルギ

          一瞬で恋に落ちてしまった国 〜Turkey〜

          命懸けの海賊たち〜キャプテン•フィリップスを見て〜

           キャプテン•フィリップスという映画を見ました。簡単にストーリーを説明すると、アメリカのコンテナ船がソマリアの海賊に襲撃され、人質になった船長を助けるという話です。  海賊、と聞くと、何だか漫画のような、夢のある話のような感じがするけど、実際はそうではない。彼らは生活のために命懸けで海賊をやっている。この映画を見て、学んだことです。  作中の中で、ソマリアの海賊は何度も言います。「It’s not game」(これはお遊びじゃないんだよ)  これは多分、発展段階にある国

          命懸けの海賊たち〜キャプテン•フィリップスを見て〜

          フランスの魅力は十人十色

           本日、大阪あべのハルカスで開催されている、ポーラ美術館コレクション展に参加してきました。ここには、フランスの魅力に取り憑かれてしまった、数々の偉大な画家の絵が展示されています!  ゴッホ、ピカソ、ルノワール、モネ、豪華すぎる画家たちの作品を見てきました。  その中で感じたのは、「フランスの魅力は画家の数だけ存在する」ということです。デュフィの描くフランスは、多彩な色で描かれていて、街を歩くだけでワクワクが止まらないフランスの様子が描かれています。対して、ユトリロの描くフラ

          フランスの魅力は十人十色