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一瞬で恋に落ちてしまった国 〜Turkey〜

 2020年1月、バスを降り、目の前に現れた彼女の姿に、僕は一瞬で心を奪われてしまった。彼女の名前はトルコ。僕はこの国に一目惚れしてしまった。

 早朝、イスタンブールの空港からバスに乗り、港の近くのバス停で降りると、目の前には海が広がっていた。頭上にはカモメの群れ。静かな波の音と彼らの鳴き声が、新たな1日の始まりを告げる。港近くで朝食を提供しているカフェの店主にとっては、聞き慣れた音と光景に退屈を覚えるかもしれないが、僕にとっては新しくて、美しくて、感じたことのないエネルギーがみなぎってくる。何と言っても圧巻だったのは、海を挟んで見えるモスクだ。子供の頃、RPGゲームの世界の美しさに感動したのを覚えている。でも、そんなのは幻想だと、物心のついた僕は諦観していた。しかし実際、その光景はここに存在していた。やはり世界は侮れない。

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この景色を見るために、僕は何度だってイスタンブールに戻りたい

 景色だけではない。トルコは食事だってセクシーだ。下の写真はトルコのスイーツ。種類が豊富で、見ているだけでワクワクする。砂糖をこれでもかと詰め込んだ甘いスイーツは、苦いトルココーヒーとよく合う。

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トルコの甘い甘いデザート

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トルココーヒーとの相性は抜群です

 スイーツなんて興味ない、飯を食わせろ、という食欲旺盛な方にも、トルコは寄り添ってくれる。世界三大料理のひとつがトルコ料理であるという事実は、結構忘れらがちだ。

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味よし量よし価格よし

 街を歩いていると、なぜ多くの偉人がこのイスタンブールに魅了されたのか、その理由がよく分かる。ヨーロッパとアジアの中間に位置し、かつては東西の貿易の拠点だったイスタンブール。今でも、その名残がグランドバザールに見られる。多くの文化、食、宗教が融合し、エネルギッシュで、オリジナリティー溢れる独特の雰囲気が街を包んでいる。面白いなと感じたのは、モスクの中にイエスキリストの絵が描かれていたことだ。現在はイスラム教国家であるが、オスマン帝国に滅ぼされるまでは、東ローマ帝国としてキリスト教を国教としていた。その影響もあり、トルコには多くの教会や、キリスト教に関する絵画も存在している。この宗教の歴史も、トルコの魅力の一つだろう。

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歩くだけで楽しいグランドバザール。商人の街トルコを象徴している

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アヤソフィアの中にはキリスト教の絵画も残っている

  ここトルコで、僕は世界の神秘の輪郭を、初めてはっきりと捉えることができたように思う。まだまだ世界には知らない場所がたくさんある。さあ、また旅に出よう。

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