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内向的な人がリア充よりも最強な理由〜The power of introverts〜

  本日紹介する洋書はこちら。

Quiet ~The power of introverts~

(日本語訳:内向的性格に秘められた力)

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 Quiet (Susan Cain)

外交的な人=優秀という勘違い

 資本主義が進み、弱肉強食の社会が訪れた今、外交的な人=優秀な人というイメージが定着してしまいました。学校や企業では、外交的な人がロールモデルとされ、全員が外交的になる必要を説きます。

 しかし、著者のスーザン・ケインさんは、内向的な人こそが世界を変える力を持つと言います。しかし、学校や企業が内向的な人の才能を潰しているのです。

 研究によると、内向的な人の方が、外交的な人よりも、学校での成績が良いそうです。さらに偉人を見てみると、たくさんの内向的な人がいます。人権活動家であったエレノア・ルーズベルト。インド独立に貢献したマハトマ・ガンジー。世界初のパーソナルコンピュータを作り、スティーブ・ジョブズと共にAppleを設立したヴォズニアクも、自らを内向的な性格だと言っていたそうです。あのダーウィンも一人で過ごすのが好きで、食事の招待をいつも断っていたそうです。

内向的な人とは?

 まず、内向的とは何でしょう?内向的=シャイではないと著者は言います。内向的な人は、他の人と比べ、刺激に弱いのだそうです。人と話すのは問題ないけれど、大勢の人に囲まれたり、長時間人と話し続けていると、ドッと疲れてしまうような人。大勢で過ごすよりも一人でのんびり過ごすのが好きな人。そういう人が内向的な人だと言います。

内向的な人が持つ力

 では、内向的な人が持つ力とは何なのでしょうか。それは問題解決力創造力です。エレノア・ルーズベルトもマハトマ・ガンジーもヴォズニアクも一人で時間を過ごし、熟考し、問題解決力と創造力を存分に働かせ、社会にそれを還元しました。彼女・彼らが世界に与えた影響は計り知れず、その恩恵を私たちは享受しています。内向的な人こそが、社会を変える力を持つのです。

私たちに求められることとは

 私たちは孤独(Solitude)になる時間をもっと与えられるべきです。内向的な人は、孤独になる時間を与えられると、驚異的な集中力で、問題と向き合い、創造性を発揮させます。

 しかし、外交的な人を求め続ける社会の中で、学校は常に協調性の重要さを説き、子供たちに共同作業ばかりさせ、会社では、コミュニケーションを促進させるべく、オープンなオフィスを持つ所がほとんどで、孤独になる時間はいっさい与えられていません。才能を持つ、多くの内向的性格の人が、現代社会で才能を発揮できず埋もれていることは間違いないです。

 まず、経営者や、部下を管理する立場にある人には、協調性を強要することが、イノベーションに繋がることはないのだと理解して欲しいです。そして、内向的な性格に悩んでいる方は、悩む必要はありません。あなたには素晴らしい才能が眠っています。仕事以外で、活躍できる方法は、そこら中に転がっています。自分を忌み嫌わず、問題解決力(Critical thinking)と創造力(Creativity)を磨き続けましょう。

 スーザンケインさんのTed talkを以下に載せておきます。Ted史上最強のトークだと僕は勝手に思っています。日本語字幕もあるので、ぜひ見てみて下さい。内向的性格の人だけが持つ無限の可能性を、もっと深く知ることができますよ!

https://youtu.be/c0KYU2j0TM4

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