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映画CODAは自己表現に苦しむあなたに勇気を与えてくれる

ストーリー


CODAとは Children of deaf adults(聴覚障害者の両親を持つ子供)という意味だ。
アメリカの田舎に住む高校生ルビー。ルビーの家族は他と少し違う。
家族はルビー以外、兄•父•母、全員聾唖(聴覚障害者)で、言葉を発せないのだ。
家族の通訳者として、彼女は常に頼られる存在だった。
彼女は素晴らしい歌声を持っていた。その才能が見抜かれ、彼女はボストンの名門バークリー音楽大学進学を勧められる。家族を支えなければならないという責任感と、自分の好きなことをしたい、という葛藤の中、彼女が下した決断とは。

健聴者はルビーだけ

感想


 家族を優先し人生を送ってきたルビーと聴覚障害の彼女の家族。彼ら彼女らが、エゴや責任感に葛藤しながら自分を懸命に表現する姿に感動します。

 僕は健聴者で、音が聞こえ、『言葉』という表現のための手段(武器)を持っています。にも関わらず、抑圧された日本社会で、自分を表現することが全くできていません。対して、聴覚障害のルビーの家族は、言葉という武器を持たないのに、懸命に自分を表現しています。言葉なんて、表現のための1つの手段に過ぎず、表現しなければ、銃弾が入ったまま放置された銃と同じです。僕は現在、英語とスペイン語を勉強しています。でも、言語よりも大事なのは、「自分の中に何か伝えたいことを持つこと」とだと思います。その後、それをどう伝えるかを考えないといけません。だから、言語学習をする時も、「一体僕は英語やスペイン語を使って、世界に何を発信したいのか?」と考え続けようと思います。

日本には、阿吽の呼吸とか以心伝心という言葉があります。そんな言葉に甘えて、僕たちは表現を控えていると感じます。自己表現はダサいみたいな風潮もあるように感じます。
でも、表現なしに人に気持ちが伝わることなんてありえないし、人格だって形成されないと、この映画を見て感じました。

本当に「表現」の重要さを学ばされた映画でした。これは自己表現が難しいと感じている、目の前のあなたに向けられた映画です。

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