【素敵なガーデンデザイン】待宵草が灯るナイトガーデン@ガーデン雑誌編集者が自宅につくった「草の庭」
「すてきなガーデンデザイン」(主婦と生活社1995~2010年頃刊行)の編集者が巡る庭の旅。
今回は、自宅に手作り中の「草の庭」を紹介します。
といっても、まだまだ試行錯誤中。
完成度は、5割程度。手入れもできていなくて、昼間の庭はお見せできませんが、ある日の夕暮れ、帰宅したら、家の光が漏れて、庭が魔法にかかったように美しく見えました。思わず写真を撮ったので、我が家のナイトガーデンをご案内します。
金貨をばらまいたみたいな待宵草
庭にはいくつかのシーンがあります。
塀の影に山の植物を植えた「山野辺のシェードガーデン」、枝垂桜と芝桜、水仙などの球根類が咲く「春の庭」、お風呂場を使った「翡翠の池」、ユーカリと季節の1年草を植えた「流木の花壇」です。
園芸種やハーブ、草が入り混じる「草の庭」を目指しているのですが、草のバランスが難しいのです。生えてほしい草は生えなくて、1種類がほかの草を駆逐してしまったり。園芸種を育てるよりずっと難しいです。
その中でうちの土地と相性が良いのか、待宵草は毎年よく咲きます。今年は、待宵草以外の草を抜き、剪定した枝で囲んで、草の花壇を作ってみました。
夕暮れを待って咲き、朝にはしぼんでしまう一夜の花なので、昼間の花壇は、ただの草むら。夜は一面に咲き、光を反射して、金貨をばらまいたよう。月明りの晩もぼんやり浮き上がってとてもきれいです。
紫陽花も昼間とは違う顔
夜の庭は、昼間とは趣が違い、気に留めていなかった場所に目がいきます。そろそろ見慣れた紫陽花も新鮮な気持ちで眺めました。
光を反射して浮かび上がる白蝶草
白い花は、特に光を反射します。暗闇に花だけ浮かび上がってとても幻想的です。
ユーカリの葉のランプシェード
花壇は、常緑の草木をたくさん植えています。そのため、花屋さんから買った年に枯れてしまう1年草は、ほんの2、3株で済みます。花いっぱいより、緑の中にちらほら咲いている方が自然風です。
花壇は、奥にユーカリを植えて高さを出し、手前に向けて低く構成しています。地面はワイヤープランツでカバーしているので草はほとんど生えません。ローコスト、ローメンテナンスな花壇です。
庭に照明がなくても、月明りや玄関、部屋からの灯りで夜の庭を楽しめます。
シャッターやカーテンを開けて、夜の庭に出てみませんか。きっと昼間とは違った顔を見せてくれますよ。
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