起伏を求めて湖北地方へ#3 DAY3 ケズィック/Keswickから公共交通機関で行くイングランド最高峰スコーフェル・パイク/Scafell Pike(978m)登山(イギリスでトレラン・登山)
湖水地方3日はイングランド最高峰のスコーフェルパイクに登りの行くことにした。到着日とその翌日は下記記事。
1,登山口へ
Keswickの小さくも整った美しい宿で丁寧な朝食でエネルギーをチャージした後、街のバスターミナルへ向かう。
バス停の前には大きなBoothsがスーパーとしてあるので食料や水分の調達に便利。78番のバスがSeatollerというところまで向かうのでこちらに乗る。2階建てが2階の半分くらいはオープントップになっているので天気がいい日は気持ちよさそう、この日は雨の気配こそ薄いものの重たい雲がしっかり乗った空模様だが、ここが北イングランドということを踏まえればまぁ、こんなものか、と思うし、だからこその景色もある。
もちろん晴れたら素敵なんだろうが、こと湖水地方に関してはこの少し陰鬱な空模様と湿った小雨や霧もなんだかいい雰囲気であると心から思えた。バスは湖畔沿いを進んでいき30分ほどでSeatollerの集落につく。10数軒ほどの白い建物があるこぢんまりとした集落の端に駐車場があり、そこでバスは停車して、またここからの客を乗せてKeswickに戻っていく。
駐車場のところには公衆トイレもある。オープントップバスで風を受けてやや冷えたこととこれからの長い1日を踏まえ、1軒だけ開いていた集落にあったカフェに入ってみる。外からは中の様子がうかがえないので恐る恐る重いドアを開けたが、中は暖かくラブリーな空間だった。優しいおばちゃんがサーブしてくれるフルーツスコーンと紅茶をいただきエネルギー補給をする。このカフェではスナックやお土産も購入可能だったが、逆に他に商店らしきものはなかった。
このほかには帰りに通ったときにはもう1軒、パブレストランみたいなところがありもう少しちゃんと食事がとれそうだったがこの時点ではまだ開いていなかった。10時40分ごろ、少しだけバス通りを戻ったところの小川の手前を右手に入るSeathwaiteまでの一本道に入る。
ここをしばらく進むとキャンプ場や羊の放牧地を経て、駐車場と農場が出てくる。
進行前方向には左右から迫る山が見え、1000m以下の山々とは思えない迫力がある。車ならこの農場までこれるようである。この農場の脇を通って登山道がスタートする。トイレはここにもあったが、売店らしきものはありそうだけど、未確認。ゆっくりジョギングできたこともありここまでは15分くらいでこれた。
2、霧の中を進む
10時55分、農場のゲートを開けてトレイルに入る。右手には川が流れており、その脇のよく整備された道をしばらく進む。
バンクホリデー3連休の日曜日ということもあってか、あいにくの天気ながらなかなかの人が歩いている。11時10分前に石積みの小さな橋で川を越えるポイントにでる。
ここからScafell Pikeまでは二方向からアプローチができるが、今回は何となく天候の少しでもよさそうに見えたほうからいこうと橋を渡り左手に谷筋を詰めて進む道でなく、まっすぐ進むことにした。
少し斜度のある岩っぽい登りのあと、再び比較的平坦なトレイルに戻る。11時45分過ぎ、少し大きな池が現れ、ここの右手斜面を登っていくとGreatCable(801m)というピークにでる登山道があるようだが、このころにはすっかり小雨の降る霧の中で、登ったところで何も見えないだろうから、パスして淡々と進むことにした。
この先、霧が出ていることもあって少し分岐がわかりにくいが、基本的には道は明瞭に進んでいく。12時5分ごろ、ちょっとした岩場があるが大したものではない。さらに進んで12時20分ごろ、岩場のところでちょっとした渋滞が起きていたのでスタックする。
岩場ゾーンを抜けるとまた広く歩きやすい道でゆっくり高度を上げていく。ちょっとした滝なんかもあり、このあたりは晴れていると気持ちがいい景色だと思う。
12時50分過ぎにWast waterのほうからの登りの登山道と合流すると急に人が増える。地図で見る感じだとWastWaterから登るほうが随分距離が短そうである。しかし調べた範囲では近場にアクセスするバスはなさそうなので車でのアクセスが必要のようである。
ここからは岩っぽい登りが山頂まで続く。人が多いのでやや歩きづらいが、道は明瞭で難しいところなどはない。13時10分ごろ、山頂着。
細かい雨が降っており残念ながら眺望もなかったが、たくさんの人がいた。ここで少し持参した食料を食べて別ルートから下りの道を歩く。山頂からしばらくはなかなか急な下りだった。その後、本来であれば行きの入り口の橋のところで選ばなかったポイントに戻ってくる予定だったが、途中で分岐を1か所見逃したこともあり(すぐ気づいたがどっちでも行けるようだったので戻らなかった)、Grate Cable登り口の池のやや手前の分岐ポイントのところに戻ってきた。ここまでは最初の下りさえ除けば平坦で人も少なかったので、ちょこちょこジョギングしながら進んだが、山頂から50分弱ほどで分岐に戻る。ここには緊急時の通報ポイントもある。さらにそこから1時間弱来た道を下り、再びのSeatollerに戻ったのが15時45分ほど、ここから1時間に1本ほどあるバスに乗ればkeswickに戻れるが、日の長いこの時期せっかくなのでSeatollerから地図を見て気になったDerwent Water湖畔をプチ縦走してKeswickに戻ることにした。High spy(646m)、Maiden moor(575m)、Catbells(451m)を経てKeswickがあるDerwent Water湖畔に戻るルートだが長くなってきたので別記事にする。
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