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起伏を求めて湖水地方へ#1 DAY1&2: 公共交通機関で行く湖水地方。WaterheadからWansfell pike (482m)へ雨のいきいき森歩き

山がないロンドンから起伏のある土地を求めイギリス国内の起伏を攻める「起伏を求めて」シリーズ(?)。前回の南ウェールズに続き、北イングランドは湖水地方です。

1、電車でロンドンから湖水地方へ


ロンドンのEuston駅からグラスゴー中央行きの電車に乗車。本来はランカスターで乗り換えて湖水地方の南の玄関口となるWindermereという街に行く予定だったが、ロンドン発電車の遅れで乗り継ぎができなくなってしまった。調べたらランカスターから湖水地方方面へはもう電車が出ていない。とりあえず一つ先の駅まで行けばWindermere行きの電車がまだあるようなのでそちらに向かう。

1時間弱接続を待ったが、無事にWindermere着。駅前には大きなBoothsがあり食料などを購入できる、便利。

行く先がどんな感じかわからないのでとりあえずここでクッキーやスナック、飲み物を調達。とにかくお腹が空いたがバスの時間まであまりなく、駅前から街に少し降りたところにあった中華屋に駆け込みチャーハン注文。ささっとでてきて中華の安定、そして爆盛りでうまい。念の為始発である駅前に戻って555のバスに乗る。一乗車2ポンドでクレジットタッチ決済可能。

Windermereの街は思ったよりも大きく夜遅くでもお店が開いて賑わっていて、観光地っぽさがある。街を抜けると、しばらく闇の中をバスが走り、Amblesideの手前のWaterheadで下車する。ここから数分戻ったところにあるYHAに今日は宿泊するのだ。 事前に遅れそうなことを伝えたが24hやから大丈夫やで、とのことだった。YHAは大きく、23時までバーも開いていた。とりあえずチェックイン。部屋は洗面台はあるが、トイレやシャワーは共同。タオルも有料貸し出し。僕は持ってきていた。すごくきれいなドミではないが、アウトドア客メインだろうから客も汚いので問題ない。

ドミトリー

コンセントがベッドのところにあるので助かる。乾燥室もあってさすがアウトドアエリアのユースだと思った。とりあえず荷物を置いて併設のパブレストランでハーフパイントのローカルエールを飲みながら、とりあえず明日は雨だろうから雨の程度次第では近場をフラフラしてみようかと考える。

2、案の定の雨、とりあえず歩きに行く

自然と目が覚める。そろりと窓の外を伺うと真っ白の中に湖が見える。ああ、ここは湖水地方だ、と眠い目を擦り思い出す。天気が悪ければ何も急ぐことはないので、8時前に朝食をYHAでとって、しばらく霧に包まれた湖畔を眺めながら、のんびりする。

水墨画みたい

そうはいっても、一応自然を感じにきたのだから、ということで、近場をゆっくりあるこうと思い雨具を着込み折り畳み傘を手にして、地図を見て近場にあったWanafell pikeというピークを目指すことにする。チェックアウトを済ませ、バックパックを預ける。コインロッカーが使える、1ポンドコイン要(返却なし)。10時ごろ、民家の横を抜けて、羊の放牧地の脇を抜けて森に入っていくと思いのほか森らしき森があり、ブルーベルの花が咲き、新緑が雨に濡れて瑞々しく輝いている。

周氷河地形らしい荒涼とした山をイメージしていたので、小川が流れ苔がむす、豊かな森があることに喜ぶ。雨が降っているが薄曇りのやや明るい感じもあり、緑が生き生きとしていてこれはこれでいい。

30分ほど進み、荒涼としたゾーンになり羊に挨拶をし、霧も出てきて風も吹いてくる。

少し岩っぽいところを登り、12時前にピークにつくが、真っ白で何も見えないので早々に下に入る。下りはやや急だったので登っている人が大変そう。

次第にグレーっぽいAmblesideの街が眼下に見えてきて、その奥にはパッチワークのような緑の丘が霧の中に見え隠れしてくる。

そのまま下っていっても良さそうだったが、また緑の森の中を歩きたいと思いちょうど左手に折れる形でBLUEHILLWOODSという看板のある森の入り口があったので入ってみると、これまた見事なブルーベルの花が斜面の一面に咲いている。

ただちょうどまた雨が少し強くなったりするので、アウトドア用の折りたたみ傘を差しながら歩く。羊のいる放牧地を抜け、小川を渡るとまた森の中に戻ってしばらく歩くと朝と同じところに合流した。最後、再び朝に会った羊たちにお邪魔しました、の挨拶。

13時半前に、宿に戻って併設のカフェで、本日から2晩滞在するKeswick行きの555番のバスの時間を確認しながら、ピザを食べる。食事メニューはピザとフィッシュアンドチップスのみという英国らしいラインナップであった。そしてバスは1時間に1本以上はあるので、便利だなと思った。全部で9.5kmちょい、獲得標高560m程だった。


3,バスでKeswickへ

昨晩Windermiereから来たバス停まで歩き、北に向かう555番のバスを待つ。バスは10分ほど遅れて不安になったがちゃんと来た。

途中、Ambleside, Grasmereといった街らしい街を経ると、Keswickまではひたすら湖、羊、山、放牧地、森、そしてたまに羊飼いの家が続く車窓である。

Keswickは湖水地方北部の中心都市で、南側のAmblesideやGrasmereなどとバスで結ばれるほか、西側にあり電車が通るPenrithともバスで結ばれている交通の結節点である。バスターミナルのところには大きなBoothsがあるし、街中にもミニマーケットやパブ、アジア料理店(タイ料理屋2軒、中華料理屋2軒、ベトナム料理1軒は確認できた)もあり、食料などの調達に事欠かない。

Keswickの街

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