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【OB社員インタビュー】コンサルタントから経営者へ|インプレ制度(起業支援制度)

こんにちは、エスネットワークス人事です!

先日、ご紹介させていただきました『インプレ制度(起業支援制度)』を実際に利用し、経営者として輩出されたOBメンバーへインタビューをしました。起業にいたるまでの経緯や現在の仕事についてお話しいただいているため、将来起業を志している方にはとても参考になる内容が詰まっていると思います。
ぜひご覧ください。

|インタビュー対象者


|起業までのキャリア

(インタビュアー)
早速ですが、福島さんのこれまでのキャリアについて教えて下さい。

福島
私のキャリアは少し特徴的で、今でこそIT企業の社長をしていますが、学生の頃は自転車のレースに熱中しており、25歳まで自転車の社会人レーサーでした。
しかし、自転車レースに少し限界を感じ始めてきっぱりと辞めて、他の人より数年遅れで就職活動を始めました。そんな中である時、ふらっと立ち寄った書店で目にした雑誌の記事がきっかけで会計士の勉強を始めました。
2年かけて無事に合格し、27歳でエスネットワークスに入社して新しいキャリアがスタートしました。

入社後は、京都の企業で2年ほど常駐でのIPO支援を行いました。京都の案件終了後は北海道に移り、様々な案件に関わりました。コンサルタントとしてM&A戦略立案・実行支援はもちろん、マーケティング寄りの営業企画系のプロジェクトにも参加しましたね。コンサル業務の傍ら、エスネットワークスの事業サイドにも関わる機会があり、札幌支店の立ち上げに参加したりもしました。

このような多種多様な経験を通じて、自分で事業をやってみたい気持ちが出てきたことが今の私に繋がっています。
当初はぼんやりと考えてきたことが、少しずつクリアにきっかけは2021年の3月頃に「業務をデジタルで効率化する(DX)」というアイデアを思い付いたことでした。この構想ができた理由は、コンサルタントとして多くの顧客の業務改善に携わってきた経験が大きかったと思います。そして設立した会社が現在、代表取締役を務める株式会社Auditechです。

(インタビュアー)
エスネットワークスで業務に携わりながら徐々に起業に興味を持つようになったのですね。もう少し詳細に教えていただけますか。

福島
先ほどお話した「①コンサルタントとしての外向けの活動」と「②事業部門長として行った、社内への活動の経験」が大きな糧になっていると思います。

まず①について、コンサルタントとして経営者の方々と同じ視点で物事を考えているうちに、自分自身もそのような立場で事業を動かしてみたいと考えるようになりました。エスネットワークスの顧客は中堅規模の企業が多く、自然と対話する相手が社長やCFOになり、これまで本当に多くの経営層のみなさまとお仕事をさせていただく機会が数えきれないほどありました。
そのような方々との会話を通じて、その情熱に憧れを抱き起業へのモチベーションが高まったことが大きかったです。

次に②については、エスネットワークスに「手を挙げたらチャレンジできる環境」が整っていたことが大きいと思います。チャレンジする機会を与えてもらうだけでなく、同時に裁量も与えてもらえたため、主体性をもって自由に考え、そして行動する機会が多くありました。
この2点が私にとって大きな経験であり今の自分を作っていると思います。

「DX」を主軸にどのような事業をしようかと模索しはじめた当初は、飲食店をメインターゲットに、エスネットワークス内の事業として立ち上げることを検討していました。しかし自分自身でもあまりしっくりと来ておらず、具体的な行動にまでは至っていませんでした。

そして検討を重ねてたどり着いたのが、監査法人でのオペレーション業務のDXでした。「飲食店からなぜ監査法人?」と思われる方が多いと思いますが、どちらの業界もオペレーション業務におけるDXがまだまだ進んでおらず、参入の余地を感じたからです。
その中でも監査法人をターゲットにした理由は私自身が会計士の資格を持っていることと、これまでのコンサルティング業務を通じて幾度となく仕事をご一緒した経験があり、DX推進のイメージが持てたからです。

イメージが具体化できてからエスネットワークスの経営層と相談を重ね、エスネットワークスから離れて起業をすることになりました。その後インプレ制度を利用し2022年5月に起業し、今に至ります。

(インタビュアー)
そのような経緯があったのですね。
しかし、「起業」に興味はあるものの、決断には迷いが生まれる方も多いと思います。どのように乗り越えられたのでしょうか。

福島
責任ある立場、組織を背負う立場からでこそ見えてくる世界、それが知りたくて私は挑戦を決意しました。

私が起業を決断し、そのことをエスネットワークスの代表取締役社長である高畠さんに伝えた際に“Welcome to the real world”と言っていただきました。
実際に経営者の立場から世界を見てみると、1人の社員として会社に属していた時と比べると、世界がよりリアルに、そして刺激的だと感じるようになりました。
この一段深い、刺激的なリアル感を味わうことに大きな意味があると思います。

すでに実現させたい事業がある方はもちろんですが、もし人生にもっと刺激が欲しい、と思われる方がいればこのスリルをぜひ楽しんで起業にチャレンジしてほしいです。
事業に失敗してもなんとかなると私は思っていますし、昔に比べて今は個人保証も軽くなっているので、チャレンジしやすい世の中になっていると思います。

|スタートした事業について

(インタビュアー)
これまでの経歴や起業に至った経緯をご説明いただいたので、次は現在代表取締役を務めていらっしゃる会社について教えてください。

福島
当社で提供しているサービス内容はいま風に言うと「監査法人のDX」です。
「監査法人と被監査会社のコミュニケーションの近代化」を理念に掲げ、資料の受け渡しを始めとした、アナログな業務を効率化するサービスを提供しています。そのため、主なお客様は監査法人です。
ちょうどプロダクトの開発がひと段落したので、現在はユーザーになってもらう監査法人に提案活動をする日々を過ごしています。

そもそもこのような事業をはじめた理由は、監査法人の業務において電子化が進んでいないことに目をつけたからでした。
最近、経理業務の効率化システムに関する広告をよく見かけると思うのですが、それと近しいシステムの開発から販売を、監査法人をお客様として行っています。

監査法人(会計士)が求められることは、監査をする会社の膨大なデータを確認し「この会社は健全です」とお墨付きを与えることです。しかしそのお墨付きを与えるためには対象会社の膨大なデータを隅々まで確認しないといけません。そのため、日々の業務で大量の資料受渡しが発生するのですが、それをスマートに行える『どこでもJUJU』というアプリを開発しました。
もちろんメールで資料を送ることも可能ですが、送信間違いなどの情報漏洩リスクが高く、必要性を感じ開発をしました。

今後も新たなサービス展開を考えています。例えば、監査法人では日々「監査調書」という業務日誌のようなものを作るのですが、その管理・電子化ができるサービスを展開していきたいです。
監査業務の種類は100や200を超えるためまだまだ取り組むべき課題は多岐に渡っており、順次ソリューションを提供していき新しい監査体験を提供したいと考えています。

どこでもJUJUのイメージ

(インタビュアー)
実際に監査法人へ提案した反応はいかがですか?

福島
基本的にはプロダクトの有用性を理解していただけますが、実際に試験導入を検討いただけているのは半数程度です。他社の動向を見てから考える監査法人の方も多いですね。

(インタビュアー)
いきなり全てがうまく進むというのは難しいですね。

福島
そうですね。やはり想定外のことは起きるため、順調とはなかなかいきません。
例えば、起業当初の計画では営業と開発を同時並行する計画を立てていましたが、上手くいきませんでした。理由としてはまだ開発途中のプロダクトを携えて営業に伺ったとしてもお客様からは「完成品を見て判断したい」といったリアクションが多かったからです。
その結果、プロダクト開発が進んでから営業活動をすることになったため全体的な予定に遅れが生じました。さらには開発も順調とはいかず、要件定義に関して見積もりの甘さがあり開発当初の製品は製品とすら言えない状態で、まともに動きませんでした。

(インタビュアー)
新しくチャレンジされる領域のため、予想できないトラブルが発生していたのですね。そのような困難をどういったメンバーで乗り越えられたのでしょうか。
福島さんのこれまでご経験されてきた領域とは遠い、IT領域、さらにはプロダクト開発まで自社でされている点が気になっています。

福島
現在、会社は業務委託の方を含む10名のメンバーで運営しています。
おっしゃる通り、私が実際に手を動かすことができる領域とは異なるため様々な得意領域を持つメンバーに協力をしてもらっています。例えば製品開発については業務委託でエンジニアの方に、監査実務に関するアドバイスはその道の専門家に意見をいただいています。

事業運営についてはエスネットワークスの新卒同期の1人が共同経営者として参画してくれたため、相談や事業戦略の立案を一緒に行っています。頼もしいメンバーが集まってくれたと感じています。

|インプレ制度を利用した感想

(インタビュアー)
今回福島さんが利用された「インプレ制度」では、どのような支援を受けられたのでしょうか。

福島
資金面、信用面、営業面、人材面など、目に見えることから見えないことまで幅広い観点から支援をしていただきました。これにより、かなり良いスタートを切ることができたと感じています。
資金面での支援はもちろん、起業に向けた準備期間中もエスネットワークス社員として勤務することができ、オフィス等を使わせて貰えたことなどは、実質的なインフラ費用の支援としてとても助かりました。

また、「起業」という精神的にハードなチャレンジをするにあたって、エスネットワークスの経営陣の方々には、起業に向けたディスカッションを何度もしていただき、とても心強かったです。
他にも外部からの見られ方という点では、銀行からの融資を受ける際に信用を得やすかったですね。私がいきなり思い立って独立したのではなく、会社の制度を用いた起業ということで一般的な起業よりも安心していただけていると感じました。

さらにはエスネットワークス時代のネットワークを活かして営業活動ができたり、社内のメンバーを集める際の人脈が大変役立ったりと、数え切れないほど多くの面でサポートをしていただきました。

(インタビュアー)
実質的な金銭面などのサポートのみならず、インプレ制度から様々な恩恵を受けられたのですね。

福島
はい。それに加え、全般を通じてエスネットワークスのコンサルタントとしての経験値が大いに役立ちました。起業への意欲や、ビジョンを明確にすることがこれまでの経験値を通じてスムーズにできたと感じています。

後はコンサルティング業務の中でも特に事業再生の経験が活かされたと感じています。会社が非常に苦しい状況にあったとしても、そこから立ち直った変遷を私は間近で何度も目の当たりすることができ、自分自身が経営者として立つ際の活力になりました。
どんなに辛い状況でも立ち上がり続けることを精神的に深く学んだ出来事だったと思います。

(インタビュアー)
企業再生支援の経験が起業の役に立つというのは興味深いですね。
瀬戸際のラインを知れるからこそ、その反面、限界まで攻めることができる、防衛ラインがわかるからチャレンジできる、というCFOのような考え方を実践なさっているのですね。

|今後の目標

(インタビュアー)
最後に、福島さんの今後の展望についてお聞かせください。

福島
「監査法人と被監査会社のコミュニケーションの近代化」を私たちの会社の理念としており、監査にかかわる全ての人の活躍を応援することを目標としています。今の会社の形もまだまだ変えていく必要があると感じていますし、試行錯誤しながら成長していきたいです。監査に携わる多くの方がファンになってくれるようなプロダクト生み出し、最終的にはそれがインフラなになることを目指しています。

(インタビュアー)
壮大な目標ですね!その目標が達成される日が来ることを私も心待ちにしています。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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