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【読書note8/人文】『哲学の門前』

本を選ぶとき、
なるべく誰かが勧めているものを
読むようにしています。

自分で選ぼうとすると
それこそ手癖でふいふいと決めてしまい
いつも同じジャンルや同じ作家さんのものを
読んでしまいがちです。

それはそれで楽しいのですが
でも、せっかく本を読むなら
いろんな分野、いろんな作家さんに触れたい。
そう思い、Twitterを眺めては
気になる本をチェックしています。

でも。それでも。

同じ方のおススメ本を
こつこつ読み続けてしまうと
それはそれで偏ります。

最近、遅まきながら、そのことに気づいて。
目を付けたのが「〇〇大賞」などの
いつもとは違う人々が選んでいたり
たくさんの方が読まれたりしていた本を
顕彰したもの。

私自身、流行っている本を
存外読み落とす傾向がありますので
これは渡りに船と、
さまざまな「〇〇賞」を見ています。

今回ご紹介する本もそんな一冊。

【紀伊国屋じんぶん大賞2023】の
第5位に選ばれていた
吉川浩満さん著『哲学の門前』です。

なお、このnoteは有料記事です。
このマガジンに放り込んであります。


■『哲学の門前』について

■吉川浩満著
■紀伊国屋書店
■2022年9月
■1800円+tax

入門しなくていい。
門前で楽しめばよいのだ。

自伝的エピソードの断片と
哲学的思考が交差して織りなす、
画期的な「哲学門前書」の誕生。

■哲学に「入門」するのではなく

まず目を惹くのはタイトルです。
哲学に「入門」ではなく
哲学の「門前」とあります。

「はじめに」を見てみましょう。

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