見出し画像

NESARI CHOCOLATE

鶏始乳

にわとりが卵を産むため乳屋に着きはじめる。冬の終わりの合図です。卵はスーパーで年中買えるけれど、本来、鶏卵の旬は春。卵の話は後で書くとして。

もうすぐ春分。そして前日の節分は大切な日なので、豆まきをしたり、せっかくなので海苔巻きも食べたい。中之条へ行くことが増えて知ったけれど、こちらは柊と鰯の頭に加えて豆殻も玄関に飾るらしく(スーパーでは豆の横に置いて売っています)それも取り入れたい。

とあれこれ楽しみにしていたけれど、うまくいかなかったな。豆もまけなかったし、とりあえず買ったものを揃えただけで、しかも差し入れとか食べちゃったせいで海苔巻きも主役じゃなくなったし。もやもやして二日間眠れずに、深夜3時すぎ、この日記を書いています。鬼がまだ居座っているようなのでどうにかしてちゃんと和解しなくては。

さて、そんな冬の終わりと春の始まりの間に開けたのは鹿児島の奄美大島のNESARI CHOCOLATLEです。南の国ハイチの70%。なんといってもフローラルで、パイナップルのようなさわやかな酸味と甘味。さとうきびを使っているせいかミネラル感も感じ取れました。パッケージは奄美大島紬の古典柄である龍郷柄をイメージしているそうです。ぱりっとした紙の感触も良い。

ああ。南の方、暖かい場所へ旅に行きたいな。いつになったらコロナ禍は収束するのか。

*****

FILM

あれは何だったのだろう。小学生の頃、鶏を飼っていたご近所さんから母が生卵を貰ってきて、何故かそれを私が温めて孵そうとしていたことがありました。家にいるときは服の下のお腹の辺りに入れて、寝るときは割らないように布団に包まって、学校に行くときはこたつに入れて。
期待と疑念とが半々くらいの日々でしたが、だんだん子育てに疲れてきて、数週間後、突然卵がいなくなりました。「続きは親の鶏に任せるので持ち主に返した」と母は言ったけれど、まぁうまくいかなかったんだな、と子ども心に悟った記憶があります。

なかなか孵らない卵を相手に疲れていた私を見かねて母が取り上げたのだと思うけれど、その時の私は、卵がいなくなったことよりも、死んでしまったかもしれないことよりも、子育てから解放されてホッとしている自分に一番ショックを受けました(一応コンサバティブな教育を受けてきた少女だったもので)。

たぶんそれ以来「生まれない卵」の扱いに困ってしまうというのか。あんまり食べたくないだけでなく、卵を割ることへの恐怖心が残って、今も卵があまり上手に割れないのかもしれません。

加えてもしかしたら「子育てができない」という漠然とした不安とか、小学校を卒業する頃には「結婚はしない人生を歩むのだ」と、ひとりで生きていけるよう算段しなくちゃと思い込んでいたのも、これがきっかけのひとつだったのかもしれません。

CHOCOLATLE

NESARI CHOCOLATE

INFORMATION

nakanojo kraft project
HP nakanojo kraft project 
facebook @nakanojokraft
instagram @nakanojokraft

◆クラフトチョコレート取扱場所◆
online store

[中之条]
中之条ガーデンズ
tsumuji


[高崎]
SO.ラボ
MARUOKA
VIENTO ARTS GALLERY
Kissa Coffee 生豆と焙煎

[草津]
安齋商店

[東京]
hair&gallerybooks moloco

よろしければサポートお願いします!