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今の仕事がやりたいことに直結してなくても大丈夫

『私は小説家か作家になりたい』
とさりげなく親に伝えたら思いもよらぬバッシングを受けた 

「自分の作品が売れるまで何十年もかかる可能性もあるし、売れないことなんてあるんだよ」
「物書きして生計を立てるのはかなり非現実すぎる」
直接そのようなことを言われたのか覚えてないけど、このようなメッセージを受けた。少なくともお医者さんになりたい、先生になりたいということを言わなかったことによってこんなに反対されるとは思わなかった。幼いながらも、心が折れてしまった決定的な瞬間であったというのは今でも忘れられない。

もともと私は本が好きだ。本の世界が織りなす世界観に魅了された。誰にも打ち明けられなかった悩みに対する答えも本なら的確に教えてくれるような気がしたのだ。今目の前で話してるクラスメイトよりも本の裏側にある著者の皆様にお話ししたいと思ったことが多々あった。

私は本を通して皆の心に触れられる著者になりたいと本気で思ったからこそ、それは儚い夢なのだと諭された時、心臓が押しつぶされそうになった。


その後、世の中の皆と同様、学校での成績が人の物差しとして扱われていたことに違和感を持ちつつも、生き残るには学業に一生懸命取り組むことにしか他に方法はないと思ったのだ。

そんな感じで15年ほど経ち、気づけばあたしは通常の社会人ルートに進んだ。特にやりたいわけでもない仕事に入って、会社の歯車として仕事を淡々とこなし、貢献した分の報酬をもらうという繰り返しをしていた。転職し、業界を変え、住む国を変えたりと、状況は変わり続けてはいるけど、今でも自分が本当にやりたい仕事をしてるかどうかは正直わからない。でも一つ言えることとしては、

この仕事を通して夢見たライフスタイルが徐々に実現できているということだ

  • 海外で働く

  • 自宅でも働ける✅

  • 仕事前や後の時間を使って書く習慣を身につける✅

  • 週末は趣味に没頭できる

  • ローカルの人たちも含め海外からさまざまな人たちと触れ合う環境にいる✅

  • 1人生活を思う存分楽しんでる✅


というように自分が10年以上前に思い描いてたライフスタイルを今の仕事を通して実現できるようになっている。

広告業界に元から勤めたかったかというとそうでもない。でも私は監査から広告にキャリアシフトしたとき、広告業界が秘めている海外就職へのチャンスやリモートワークという働き方の可能性などを見据えていたというのもあり、地道ではあったが数年かけて努力したものがやっと実った感じがした。

今の仕事のおかげでこうやって書く習慣をどんどん増やしていき、いつかは著作活動に集中できるような環境にいつか自分の身を置いてみたいと思っている。

私は別にベストセラー作家になったわけではないが、可能性を押し潰されてしまった頃の記憶を思い出すと、自分は今こうやってnoteに書いて考えてること思ってることを発信できているということがとても誇らしく思えてきた。

どうか皆様も自分の置かれてる環境の中で、できるだけやりたいことができるように工夫してみてはいかがだろうか。本当に辛くなったら環境を変えてもいいし、思い切った行動に踏み出してもいい。ただ、今の仕事にそこまで大きな不満がなければ、自分のやりたいことに時間を割けられるようなスケジュール管理をすれば、やりたいことができるかもしれない。





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