マガジンのカバー画像

food

21
運営しているクリエイター

2018年12月の記事一覧

ビーツの塩釜焼き

ビーツの塩釜焼き

フランス、パリにあるレストラン、arpageは野菜料理の名店。いくつかあるスペシャリテのなかでも、見た目のインパクトが抜群なのが、このビーツの塩釜焼きです。今では世界中のレストランで真似されています。

シェフのalain passardさんはもともと、肉料理の名人として知られていました。肉料理の調理法を野菜に置き換えたのがこのビーツの塩釜焼きです。

今日はイエロービーツを使っていますが、普通の

もっとみる
キャベツの千切りの基本

キャベツの千切りの基本

たまねぎのみじん切り、基本と応用
ジャガイモの皮剥き、基本+α
パセリのみじん切りの基本
オレンジの切り方の基本

に続く切り方の基本シリーズです。今回はトンカツやコロッケ、生姜焼きに添えるキャベツの千切り。ちなみに冬キャベツは持って重いものがおいしく、春キャベツは持って軽いものがおいしいです。

キャベツの千切りは調理師学校の多くが試験課題にしています。今は機械で切ることがほとんどなのですが、手

もっとみる
さわらの西京焼き

さわらの西京焼き

さわらの西京焼きは冷蔵庫で保存できるのでつくっておくと便利です。秘密の材料は「甘酒」。西京焼きは西京味噌という麹の割合の多い味噌をつかうのが本式なのですが、実際には西京味噌として売られていてもそれほどの品質ではない味噌も。そこで麹と米の混合物である甘酒を混ぜることで味を安定させることができます。

さわらの西京焼き
さわら  
塩    重量の1%
西京味噌 100g(普通の米みそでも大丈夫)

もっとみる
鍋磨き&木の道具の手入れ

鍋磨き&木の道具の手入れ

今年も年が終わります。台所の大掃除をすると思いますが、鍋磨きもしましょう。

アルミ鍋やステンレスの鍋を洗うにはスチール系のたわしが一番。業務用の定番、調理場でおなじみのボンスターを使います。レモンを入れて沸騰させたり、とかテクニックはいろいろありますが、物理的にきれいにするほうが楽。

昔は磨き砂(歯磨き粉みたいな粉です)を使っていたので、大変でしたがこれの登場によって鍋磨きが劇的に楽になりまし

もっとみる
誰しもがあたたかい夕食にありつける店

誰しもがあたたかい夕食にありつける店

高松の名店「しるの店 おふくろ」に、今晩ようやく行くことができた。

先に結論から言っておくと、この店を嫌いと言う人がどこにいるのだろう?思うほど、懐が深くて、いい塩梅にあたたかい店だった。

店に入るとカウンターには、アジの南蛮、肉じゃが、牛すじこんにゃく、大根煮など、10種類ほどのすぐ出てくるおかずが並ぶ。そのほかにカツオのタタキ、タコブツ、ハマチの刺身などの刺身類も充実している。

そして、

もっとみる
『おいしいものには理由がある』(KADOKAWA)を全文公開[第二章 出汁、日本人はどこから来たのか]

『おいしいものには理由がある』(KADOKAWA)を全文公開[第二章 出汁、日本人はどこから来たのか]

『おいしいものには理由がある』という本の全文公開です。単行本に写真は入っていませんが、note用に入れています。末尾に入っている動画はダイヤモンド・オンライン掲載時のものです。(写真/志賀元清 動画/志賀元清 樋口直哉)

第二章 出汁、日本人はどこから来たのか千三百年前の味を現代に ──〈潮鰹〉 西伊豆 カネサ鰹節商店

 ずっと疑問に思っていた。日本人はどうして出汁がこんなに好きなのだろう、と

もっとみる