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旅に出て、感覚を磨き、多様性に出会い、私という人間が深まっていく

なぜ旅をするのか

旅をして、自分の感覚が磨かれていく

計画も立てずに、旅に出ることだけを決める。行く場所も食べるものも泊まるところも何をするかも、全て自分の感覚を頼りにその時々で決めていく。さっきまではこう感じていたけど、今の気分は変わった、という心の移り変わりにも敏感になれる。私はどうしたい?と何度も自分に問いかける。
予期せずたどり着いた場所、道に迷っていたら出会った場所、そこで出会った人との会話、非効率的に非生産的に、根拠も理由もなく、ただ自分の感覚だけを頼りに進んでいく。

目的地に着いたら想像とは違った、と感じることもある。写真やネットで見る世界と自分の目で見る世界が違うことはよくある。そのとき私はどう感じているか?なにを感じているのか?自分の感覚を問い詰めてみる。
自分の目で見て、感じることが自分の中の真実で、それは自分の感覚から生まれるもの。訪れた場所や出会った人との会話にどう感じ、何を学び、自分の人生にどう生かしていくのか。

感覚を磨いていくと、自分の求めるものや大切にしたいことが見えてくる。いつだって自分の心は、幸せや好きなものを求めていることに気づく。自分の本質と繋がっていく。
自分の感覚を磨き、自分の感覚を信じること。それは自分を信じることに繋がり、人生を生きていく上で、大きな勇気となり、ゆるぎない自分軸となっていく。


旅をして、多様性に出会う

日本を旅して、都会・地方・沖縄・離島によっても、文化も食も人も住まいも伝統も街並みも言葉も違うことを知る。海外も、国によって全然違う。
人の多様性にも出会う。こんな生き方があるのか、こんな考え方があるのか、こんな働き方があるのか、こんなパートナーシップがあるのか、と自分の視野や視座を広げてくれる。

特に海外に出て感じる人種差別、黄色人種という見た目で、日本人という国籍で、差別と取れる発言をされたことがある。日本の過去の歴史や環境問題や文化について、一方的に批判されたこともある。今まで知らなかった事実に「こんなに酷いことに、あなたは日本人としてどう感じているの?」と意見を求められたこともある。
日本人に限ったことでなく、フランス人の友人が、フランスの過去の歴史で差別され、店を追い出されたこともある。
人種差別はネットやテレビ上の話ではなく、実際身近にあるものだと知った。

LGBTについて、海外に出るまで私は身近に感じていなかった。しかし、海外に出ると、多くのLGBTの人に出会った。最初は「え?」と戸惑ったこともあったが、あまりにも普通にいるため、いつの間にか、なんとも思わず、受け入れられるようになった。同性愛者の家族とともに数週間過ごしたことも、同性愛者の友人の惚気や相談を聞くことも、私の中で多様性を受け入れられるようになったに繋がっていったと思う。いろんな多様性の人たちと日常を過ごすこと、これが多様性を受け入れる方法なんじゃないかな。本を読むより、ネットで情報を得るより、考えるより、現地で人と関わり、共に過ごし、対話をして、自分の枠が外れて、自分も相手も受け入れられていく。これが旅に出て多様性に出会う醍醐味。

旅はどこに行くかよりも、私が何を見て聞いて、どう感じるのか、感性が全てだとも感じる。感覚を磨き、多様性に出会い、私という人間が深まっていく、これが旅をする意味かな。


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