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怖かった父に初めて本音を伝えた話

わたしは父がずーっと怖かった。

幼い頃から、気に入らないことがあると
すぐに大声で叫び、
「おいこらあーーー!!てめえ」と暴言。

机や椅子を投げられたこともあるし、
本気で首を絞められて死にかけたことも数回。

車で出かけてるときに、キレられて、
車降ろされて、そこから家まで
ひとりでトボトボ歩きながら帰ったこともある。

「いや、ここどこ?どうやって帰るん?」みたいな。


特に深い会話した記憶もないし、
本音を伝えたことも一度もない。

出来るだけ関わりたくない。

地雷を踏みたくないから、そっとして距離を置く。

そんな相手だった。


恨んだ、大嫌いだった。

いつだって結婚の理想の相手は
「怒鳴らない人、怒らない人」。

いつも怒鳴る父を見ていたから
結婚に憧れもなかった。


それが自分を向き合うにつれて
父との関係もどんどん変わっていった。

いつの間にか父の怒鳴り声も
聞かなくなった。

いつもなら怒り出す些細なことも
怒らなくなった。

自分が変わると
自分が見る父も変わっていった。


最近、父がしたことに対して
「嫌だなあ」と思うことがあった。

今までのわたしなら、穏便に日々過ごしたくて
伝えない選択をしていた。

自分が我慢すればいい、そう思っていた。


でも今回はなぜか物凄く伝えたかった。

怒られるかもしれないし、
地雷を踏むことになるかもしれない。

それでも自分の本音を伝えたくて
夜中むずむずしてた。

翌朝、母に伝えると大反対された。

そりゃ母も、父の機嫌を損ねるのを避けたい。

それでもわたしの伝える意志は変わらなかった。


人生で初めて自分の気持ちを父に伝える。

口から心臓が出そうなほど緊張した。

顔に笑顔を張り付ける。


そしてついに父と対面し
「昨日のこれが嫌だった。
次からはこうしてくれると嬉しい。」と伝えた。


父からの返答は
「わかった。ごめんね」だった。


わたしも母も開いた口が塞がらないほど驚いた。


そんな謝る人でもないから。笑

「わかった」なんて言わないから。笑


そして伝えたわたしはすっきりした。

なぜかその日の夜、父はお酒までくれた。


父が次からお願いした通りにしてくれるかどうかは
どっちでもいい。

ただ、自分が伝えられたことが果てしなく嬉しかった。


自分の世界を変えていく、
自分の思い込みを変えていく、
そのためには直接伝えることはとっても大事!

世界がガラリと変わるから。


ここ2年で自分の本音を
直接伝えるということを何度もしてきているけど、
そのたびに世界が変わる。

生きやすくなる。身軽になる。


だからひとりで黙々と自分に向き合って
自分の思い込みや恐れを知ることも大事だけど、
行動すれば一気に突破できることもある。


でも伝えるときに、怒りの感情を持ったまま伝えると
相手にも伝わるし、怒りで返ってくることもあるから、
しっかり自分の感情と向き合って、怒りを外して、
ニュートラルな感情で伝えることをおすすめします。


ぜひあなたも「本当は嫌な気持ちになった」
「寂しかった」「否定されたようだった」なんて気持ちを
相手に伝えてみてください。

大丈夫、怖いことはなにも起きません。

大丈夫、すべては安心の中にあります。


わたしも今回初めて父に本音を伝えたことは
大きな突破になり、さらに生きやすくなりました。


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