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【ごはん編】アルビレックス新潟サポーターがオススメしたい新潟遠征

 こんにちは。あるいは、はじめまして。サッカーJリーグのアルビレックス新潟のサポーターを20年と少々やってます、えりきゃ @from_erica です。

 2023年、令和5年。我らのアルビレックス新潟はようやくついにJ1へ帰ってまいりました!先輩方、お久しぶりです。だいぶちょびっと道に迷ってJ2暮らしが長くなってしまい、今は「VARってなぁに?」「DAZNマネー?それって食べられるの?」というピュアッピュアな状態ですので、赤子を愛でるかのごとく優しくしていただけたら幸いです。

 6年ぶりということで、J1の先輩方は勝てそうじゃね?と久々の新潟遠征を楽しみにしていらっしゃることでしょう。そこで! アルビレックス新潟サポーターがオススメしたい新潟遠征《グルメやスポット》 をまとめました。まとめた条件としては【ビッグスワンスタジアムからなるべく近いところ】【車遠征組と公共交通機関組がそれぞれ行けるところ】を選んであります。ジャンル別に分けたら、なんと8回以上にわたる連載記事になりそうです。遅筆なのに開幕までに書ききれるのか…!?

 今回は【ごはん編】として、我々の誇り高き新潟米とともに味わう素晴らしいグルメのお店を紹介しております。新潟に来たんだすけ、米食わねばダメだこて!!それでは、行ってみましょ。

※各店の詳細はリンク先をご覧ください。お店へ行く前には、定休日や営業時間、場所をよく確認してね。大人数のときは予約がオススメだよ。飲食業を営む私からのおねがい☆
※参考画像としてTwitterのツイートを拝借しております。



■シンプルに米を味わう おにぎり

《具の種類がいっぱい!》新潟名物おにぎり専門店  にぎり米(まい)

新潟市中央区東大通2-8-4/新潟駅から徒歩約5分

 定番の味は塩むすび・梅干し・おかか・たらこ・鮭・ツナマヨなど。塩をふっただけの塩むすびは、よりお米の旨味が際立つことでしょうね!
 新潟らしい味を選ぶなら、神楽南蛮(かぐらなんばん)味噌すじこ神楽南蛮というのは長岡市周辺で特産の唐辛子で、これを使った味噌は甘辛くて白米との相性最高です。神楽南蛮味噌はお土産屋さんや道の駅でもよく売られています。すじこ(筋子)は、新潟ではたらこや明太子と並んでメジャーな魚卵の醤油漬けですが、東京あたりだとなかなか売ってないのですね。新潟を離れて神奈川に住んでいた時、無性に食べたくなってスーパーを何軒も回ったけど、どこにも売ってなくて泣きました…。イクラとは一味違う、膜に覆われた塩気強めの赤い粒々のすじこは、とろける食感がたまりません!加島屋の瓶詰めは贈答用にオススメよ。


■カツとお米とタレだけ! タレカツ丼

《タレカツ発祥の老舗》とんかつ太郎

新潟市中央区古町通6番町973/新潟駅からバス+徒歩で約15分、ビッグスワンから車で約20分

《家族連れやグループに人気》とんかつ政(まさ)ちゃん

沼垂(ぬったり)本店/新潟市中央区沼垂東5-12-1・ビッグスワンから車で約15分

新潟駅前店新潟市中央区花園1丁目3-2 IMA2ビル2階・新潟駅から徒歩約1分

 揚げたトンカツを甘辛い醤油だれにくぐらせ、新潟米の上にどーん!とのせる、ダイナミック?な丼です。卵もネギもキャベツも入ってないけれど、食べるとハマって帰る人続出なんですよ。揚げたてサクサク食感のカツとツヤツヤの新潟米に、甘じょっぱ系のタレが染み込んでいるのが最高すぎる!お米の味が良いからシンプルな丼でも美味しいんだろうなぁ。
 「政ちゃん」でカツ6枚入りとか頼んじゃうとフタが閉じていないまま運ばれてきます。しかも丼の中は米とカツとタレのミルフィーユ状態で、もはや笑うしかないよね。

 注意したいのは、新潟のトンカツ=すべてタレカツではありません。タレカツは元々新潟市の一部のお店のメニューで、玉子とじのカツ丼、ソースで食べるトンカツも普通にあちこち存在しています。どうしてもタレカツが食べたいときは、どのお店で食べられるか調べたほうがいいですよー。


■懐かしいあの日を思い出す バスセンターのカレー

『新潟の若者が集まるスポット、万代シテイには同級生とよく遊びに行った。その中心にあるバスセンターの1階だけは、昭和からずっと変わらない。少し薄暗いロータリーにバスの走行音が響き、排気ガスが少々漂うなか、立ち食いそば屋からは出汁とスパイスの香りがプ~ンと広がる。隣のバス停で帰りのバスを待っていると、その香りに胃袋がぐっと刺激される。家に帰れば夕ご飯があるけど、あぁ…食べたいなぁ。』

出典:私の学生時代の思い出

《ノスタルジックな佇まい》万代(ばんだい)そば

新潟市中央区万代1-6-1 バスセンタービル 1F・新潟駅から徒歩約10分

 万代シテイと書いて万代cityと呼びます。打ち間違いじゃなくて、キヤノンとかシヤチハタと同じアレです。ここは新潟っ子が好きな場所の1つで、新潟伊勢丹やファッションビルのビルボードプレイス、有名ブランドショップ、アイドルグループNGT48の劇場、話題のカフェなどが並び、週末にはリア充な若者がぞろぞろと歩いています。
 そんなキラキラスポットの真ん中で50年続く立ち食いそば屋「万代そば」は、もはやレトロな存在となりました。2020年にリニューアルされて壁や床はピカピカ、照明は明るくなりましたが、メニューは変わりありません。

2019年当時の様子
2020年のリニューアル後も、味わい深い看板はそのまま

 ノスタルジーを感じられるお店のカレーは、見た目もノスタルジックです。具が大きくて、とろみが強く黄味がかっているカレールウは、昔懐かしい給食を思い出します。しかし食べてみると、後味が喉にピリッと来るほどスパイシーなんです!水ゴクゴク飲んじゃう。ベースはとんこつスープだそうです。大きく刻んだ玉ねぎが少しシャキッとした食感を残しているのが、また良いんだよなぁ。

わかりづらいですがミニサイズ
他にあちこち食べ歩きしたいなら、これで良いかも

 ちょっと遡りますが、カレーの食券購入時に《大きさ選択》という難題が与えられます。ミニ・普通・大盛りの3種類から選べて、ミニでも決して小さくはなく、普通になるとまあまあ大盛サイズで、大盛りはかなりガッツリサイズですので、油断するべからず。
 同じカレーをかけた、カレーそばとカレーうどんもあります。赤メガネ界の新潟通こと山里亮太さんはカレーそばを選ぶらしいですよ。彼のライブ「山里亮太の140」も大変オススメです。

 バスセンターのカレーは近年すっかり知名度が上がって、週末や連休のお昼時には地元民が近寄れないほどの行列ができるようになりました。立ち食いとはいえ、時間に余裕を見ておいたほうが良いです。
 ちなみに「万代そば」の周りには他にも紹介したいお店がいくつかあり、バスセンターって実はグルメスポットなんですよ!詳しくは【ラーメン・そば・イタリアン?編】をご覧くださいね。


■日本海ならやっぱり 寿司・海鮮丼

 ごはん編、最後は新潟遠征サポ人気ナンバー1グルメの寿司と海鮮丼だよ!オススメが多すぎて紹介店舗も多くなったよ!これでも、ほんの一部に過ぎないのが新潟の恐るべし寿司事情です。

 新潟は日本海に面した海岸線がとても長く、佐渡島や粟島との海峡では海の幸がいっぱい獲れます。冬は寒ブリ、ズワイガニ、真ダラ、ヒラメ。春は真ダイ、真アジ、スルメイカ。夏は黒マグロ、メバル、岩牡蠣。秋はノドグロ(アカムツ)、南蛮エビ(甘エビ)、柳カレイなどと、清少納言の枕草子にも書かれているとおり、いづれの魚もいとをかし。寿司店内に掲げられたボードに《本日入荷の新鮮ネタ》が書かれていることが多いので、お店に入ったらまずチェックしてくださいね。
 そして、新潟の寿司店はなんといってもシャリが最高です。魚に合うようにブレンドされた米や県内の名産地で作られた特別栽培米など、シャリにも各店のこだわりがあります。新潟の寿司職人が奏でる魚と米のハーモニー、いざご堪能を!

《行列のできる超人気店》佐渡廻転寿司 弁慶(べんけい) ピア万代店

新潟市中央区万代島2-4 ピアbandai内/新潟駅からバスまたは徒歩で約20分、ビッグスワンから車で約20分

 こちらのお店は、港のすぐそばに建つピアbandaiという施設内にあります。鮮魚センターや野菜の直売所、酒の販売店、飲食店などが並び、地元民にも観光客にも人気スポットです。ピアbandaiについて詳しくは【観光編】でご紹介しますね。
 「弁慶」は本店がある佐渡島から魚介が直送されてきます。中でもノドグロは新潟遠征のお目当てにしている人も多いですよね。日本海を代表するほど有名高級魚として認知されてから、寿司店のネタでも見かけることが多くなりました。少し炙ってあるので香ばしく、脂が溶け出して白身がふわりと柔らかです。塩焼きも脂がのっていて旨味を感じられますよ。
 テレビで紹介されたり有名人も訪れたりする人気店のため、入店待ちになることもしばしばです。以前、週末のお昼に他サポ先輩を連れて行ったときは《90分待ち》というデ〇ズニーランド並みの待ち時間でした。店内で先に食べている方々を横目に(ここが辛い)しばらく待った後、ノドグロはわずか一瞬で私の喉を通っていきました…。

《弁慶の隣も気になるでしょ》新潟鮮魚問屋 港食堂(みなとしょくどう)

新潟市中央区万代島2-4 ピアbandai内・新潟駅からバスまたは徒歩で約20分、ビッグスワンから車で約20分

港食堂にて、光り輝くぷりぷり南蛮エビたっぷり

 先ほどの「弁慶」のすぐお隣、「港食堂」も見逃せません。鮮魚センター直営店で、店内に大漁旗やいけすなどがあり、港の食堂らしい雰囲気満点です。海鮮丼や刺身定食、漁師汁(魚のアラ汁)などをリーズナブルにいただけます。付け合わせの小鉢や煮物もホッとするお味でした。
 そこで食べたのは上の画像の丼、真っ赤な海の宝石が輝いてるでしょ?皆さんおなじみの甘エビですが、新潟では南蛮(なんばん)エビと呼ばれます。南蛮=北日本では唐辛子のことを言い、それと似たような形だから、と釣り好き魚介ガチ勢の父から教わりました。新潟産の南蛮エビは太くて甘みが強く、とろんとした舌触りが最高なのですよ。ご飯にのせて醤油かけたらすぐに消えちゃうって!もし青い卵がおまけについていたら、卵も食べちゃうね!なんて良い仕事しやがるんだ、君らは。もし最後の晩餐を選べるなら南蛮エビ丼にします。割とマジで。

《鮮魚店で昼飲みと海鮮丼》鈴木鮮魚

新潟市中央区本町通6番町1114・新潟駅からバス+徒歩で約15分、ビッグスワンから車で約20分

 かつて新潟で一番の繁華街だった古町(ふるまち)は百貨店の撤退が相次ぎ、近頃どうにも寂しくなりました。だけど人情味は残っているんです。本町6商店街の青海(せいかい)ショッピングセンターという小さな市場に、鈴木鮮魚があります。NHKの「ドキュメント72時間」に出てきそうな雑多で経年を感じる味わい深さが漂い、一見観光客には入りづらく見えるかもしれません。
 ところが、魚介好きで酒飲みのあなたにはイッツ・ア・パラダイス!イートインコーナーがあり、海鮮丼や定食を注文したり、店頭に並ぶ刺身や焼魚、煮魚、天ぷらなどを買ったりして、その場で食べられます。しかもお酒を持ち込めて朝9時から営業してるから昼飲みできちゃう。最高じゃんよ。
 私調べによると、ここはなぜかJ2各チームのサポーターがこぞって行っていました。遠征玄人が多そうなJ2民を唸らせるグルメスポットなのでしょう。ただ単に、夜中に車を走らせてきた彼らがはらぺこで朝からおいしいものを食べたかっただけ、という説もあります。

《上越発 新潟駅前で気軽に》富寿し(とみずし)新潟駅前店

新潟市中央区東大通1-2-5・新潟駅から徒歩約1分

 新幹線に乗るまであんまり時間無い…新潟駅改札前の寿司店は工事により閉店してしまった… でも寿司食べて帰りたーい!それなら、このお店へ。新潟駅から出てすぐ、クオリティもコスパも良い居酒屋が並ぶ新潟駅前弁天通(べんてんどおり)商店街にあります。
 「富寿し」グループは、上越市に本店を置く寿司チェーンです。「ここはいいぞ」との噂を以前から上越在住サポーターより聞いており、上越へ行くたびに寿司折を持ち帰っていました。そもそも新潟市から上越市までの距離が130kmとめちゃくちゃ遠いのです。東京から富士山くらいの遠さだよ。なので新潟市民でも中々行けなかった上越の名店の寿司が、今や新潟駅前でいただけます。
 こちらは回らない寿司屋なのにお値段はリーズナブルで、好きな寿司を一貫から注文でき、にぎりセットもちらし丼もあって迷っちゃう。寿司だけでなく新潟の郷土料理もあるから、ここで遠征を終えても大満足するはずです。特に、スルメイカを天ぷらにした上越市民おなじみのする天、糸魚川市(いといがわし)名物の深海魚 幻魚(ゲンギョ)の一夜干しはぜひ。

 富寿しでのどうでもいい思い出話なんですが、上の画像の寿司は2019年にビッグスワンで爆勝した翌日に「勝ったら寿司だよね!」とウッキウキで食べました。たまたま隣の席に来た顔見知りのサポーターとおしゃべりしたりしてね。ふと後ろを振り返ったら対戦相手のサポーターがお一人で召し上がっていました。なんか、ごめんなさい。

富寿しにて
ホームゲームで爆勝した翌日の寿司ランチ

《のんべえ女将さんおすすめ》

寿し ここ屋※ホームページなし 新潟市中央区東大通1丁目5-7/新潟駅から徒歩約3分
すし あらい 新潟市中央区東万代町9-26/新潟駅から徒歩約10分、ビッグスワンから車で約15分

 阿賀野市にある今板温泉 湯本館の永松しょう子さん @yumotokan_shoko =もちろん新潟サポーターから、オススメいただきましたッ!自称“のんべえ女将”さんとのことで、間違いなしのチョイスです。湯本館さんも素晴らしいお宿ですよ。

 「寿し ここ屋」はカウンターだけのお店で、肩ひじ張らずに寿司をいただけるそうです。永松さんによると、「ここ屋さんは席数10くらいしかない小さなお店なので、行く前に電話か、予約した方が良いです。人気なのはイワシ巻き。お寿司もお刺身もフレッシュで、すごくリーズナブルに楽しめます。新潟の日本酒もたくさん」とのことです。大将や他のお客さんと交流しながら、のんびりいただきたいなぁ。

 「すし あらい」は地元民にとっても憧れのお店です。完全予約制のおまかせコースとなっていて、《おすすめの日本酒と楽しむペアリングコース》なんて極上すぎます。写真を拝見するだけでも、もはや寿司が芸術品のようですよ。いつか、財布にお小遣いたんまり入れて行きたい…

 ・・・で、まだあるの!?もう最後だよ!

 今さらながら、トップ画像の寿司おいしそうですよね。私は雑誌の表紙に出ているメニューのお店が気になるタイプで、見るたびに「これはどこの店なのよ?なんで書いてないの!?」って思います。そんな私と同じタイプのあなたにご紹介です。

《車に乗っていざ、ごちそう寿司》海鮮寿司処 ことぶき寿司 亀田店

新潟市江南区旭3丁目1156-1・ビッグスワンから車で約10分

 ごはん編最後なので、正直に言います。ここまで挙げた寿司店の中で、私が一番多く足を運んでいるのは「ことぶき寿司」グループです!地魚が豊富なのと板前さんの接客(あとスタンプカードの還元率)が良くてリピーターになっております。座席に置かれたタッチパネルから食べたい寿司ネタを注文すれば、板前さんが目の前で握ってお皿をサーブしてくれます。ポンポンとパネル押しちゃって毎回食べすぎるのよ。おにぎりを紹介した「にぎり米」はここの姉妹店です。

 新潟の地魚なら白身魚ですね。白身魚過激派の夫によると、フナベタウマヅラハギがあったらぜひ食べていただきたい!とのこと。フナベタの刺身や寿司は他の地域ではあまり食べないらしいので、まさに新潟ならではの寿司ネタです。あっさりとした白身の旨味がたまりません。そして、ウマヅラハギは刺身や寿司に肝を添えて出され、甘い白身と濃厚な肝を一緒に食べるとまたおいしいんです。


 ここまで【ごはん編】をたっぷりと紹介して参りました。
 どれを食べてもおいしい!と胸を張って言える、その一番の理由はやはり《米》だと思うんです。同じ新潟でも地域ごとに環境はさまざまで、大河が流れる越後平野、山あいに重なる棚田、雪解け水、海から吹く潮風、そして寒暖の差などによって、特色のある米が生産されます。米がおいしいから、肉も魚もカレーもよりおいしさが増すんですよねえ。
 新潟に来たら糖質制限なんて知らない!日本人なら米を喰え!ってことで、ぜひ新潟米のおいしさに感動して帰ってください。

Oh,SAKE

【次回予告 お酒編
 米でできる副産物はいろいろで、新潟なら日本酒は外せませんね。観光客に人気のぽんしゅ館、酒蔵見学などを紹介します。
 他にも、あの有名ビールメーカー創業者が新潟出身だったり、地ビール日本第1号が新潟のメーカーだったり、日本のワインづくりのパイオニアは新潟の人だったり、最近ではアルビレックスの名前がついたジンまで登場!とお酒にまつわる新潟エピソード盛りだくさんです。


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