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【ラーメン・そば・イタリアン?編】アルビレックス新潟サポーターがオススメしたい新潟遠征

 こんにちは! “新潟生まれコシヒカリ育ち、好きな選手はだいたい攻撃的MF” アルビレックス新潟サポーターのえりきゃ @from_erica です。
 みんなに愛され攻守に欠かせない高木善朗選手と、気持ちは熱くプレーはえろい伊藤涼太郎選手を推しております(推しの宣伝)

 さぁ恒例のオススメ新潟遠征シリーズです。ここまでは多くの皆さんが持つ《新潟といえばお米》のイメージ通り【ごはん編】【お酒編】をお送りしてきました。

 今回は新潟のイメージとしては意外な麺類の登場。【ラーメン・そば・イタリアン?編】として、多彩なジャンルのラーメン、喉越しツルツルさっぱりのそば、そして何故かこのジャンルに含まれるイタリアン(?)に注目していきましょう。

*このシリーズでは、ビッグスワンスタジアムとの移動を考え、新潟市内を中心に紹介しています。
*各店舗や商品の詳細はリンク先をご覧ください。お店へ行く前には、定休日や営業時間、場所をよく確認してね。大人数のときは予約がオススメだよ。飲食業を営む私からのおねがい☆
*参考情報としてTwitterよりツイートを拝借しております。


■新潟市民は米も喰うが麺も喰う ラーメン

 「せっかくお米がおいしいのにラーメンって…」と遠征民の皆様は思うかもしれませんが、新潟って体感的にラーメン店がコンビニの数くらい多い気がします。しかも、ラーメン好きが多いことを裏付けるこんなデータがあります。

【 新潟市のラーメン消費額、いつの間にか日本一を争っていた 】

 狙っていたわけではなく普通にラーメンが好きで食べていた新潟市民が、前回調査でいつの間にやら日本一になっていました。今回は2位でしたけど、これがNHKで速報されるほど新潟は平和なんだなあ(みつを)。
 しかし、ワイドショーで立川志らく師匠も仰っていたとおり「食べる金額より、うまい店がどれだけあるのか知りたい」じゃないですか。ごもっとも!その点で言えば、新潟は自信アリです。南北に長く、海あり山ありで食材が豊富、そして様々な産業が盛んな土地であることから、ラーメンのスープや具の種類が多彩なのです。「新潟5大ラーメン」と称されることもありますが、今回はそれだけに囚われず、地元に愛される麺どころを紹介しましょう。
 
一つお断りしておきますと、不惑の年齢を迎えた私の胃袋はアブラマシマシやデカ盛りを受け付けられず、オススメを挙げることができませんでした…。どなたか代わりにレポお願いします(土下座)


《昔懐かしいあっさり醤油ラーメン》三吉屋(さんきちや)

●西堀(にしぼり)本店/新潟市中央区西堀通5-829・新潟駅からバス+徒歩で約15分、ビッグスワンから車で約25分
●けやき通り店/新潟市中央区米山1丁目6-10・新潟駅から徒歩約5分、ビッグスワンから車で約15分
●信濃町(しなのまち)店/新潟市中央区信濃町2-11信濃シティB1F・新潟駅から電車+徒歩で約15分、ビッグスワンから車で約20分

 屋台ラーメンが発祥の昔懐かしい《あっさり醤油ラーメン》といえば「三吉屋」です。新潟市中央区にある3店舗はいずれも懐かしい雰囲気の中に、煮干しが香ってきます。こちらの「中華そば」は黄金色に美しく輝く醤油スープに、そこに縮れた細麺、なると、チャーシュー、メンマとシンプルな一杯。ラーメンの教科書がもしあったらお手本として出てきそうです。こういうのでいいんだよ、こういうので。
 3店舗は3兄弟がそれぞれ切り盛りしていらっしゃるそうです。新潟駅近くのけやき通り店には「もやしそば」、唯一専用駐車場がある信濃町店には「タンメン」など、店舗ごとに異なるメニューもあります。飽きが来ず、家族代々に長く愛される名店です。


《やっぱり黄金の組み合わせ》ラーチャン家(や)

女池(めいけ)店/新潟市中央区女池7-19-8・ビッグスワンから車で約10分
●バスセンター店/新潟市中央区万代1丁目6 万代シテイバスセンター1階・新潟駅からバスまたは徒歩で約10分
…その他、古町店、大形店、新発田店など。

 先ほど紹介したあっさりラーメンとチャーハンのセットを《ラーチャン》と呼んで提供する店が新潟市内に多くあります。その元祖と言われる新潟市西区の「味みつ」も紹介したいのですが、営業日が月曜・火曜の昼のみなので、週末遠征サポーターには訪問が難しいところ。よってここでは複数の店舗があって気軽に入りやすい「ラーチャン家」を紹介します。

 看板メニューは「煮干し中華そば ラーチャンセット」。厨房をぐるりと囲むカウンターに座っていると、カン!カン!と店員さんが鍋を振る音が聞こえてきます。先に届いた煮干し中華そばは、やはり透き通ったあっさりスープに細い麺。そして後からいらっしゃいますのは、先ほど店員さんが鍋にかけていたチャーハン様の半サイズ(通常サイズも単品であります)。しっかり味がついたパラパラチャーハンを、ラーメンスープと一緒にいただくのが最っ高!!この黄金コンビはついつい食べてしまいます。

トップ画の麺はここでした!

 ちなみに、万代店は【ごはん編】で紹介した《バスセンターのカレー》の隣にあります。カレーだけでなく、ラーチャンも食べてみてな!


《伝説のパンクロッカーが受け継ぐ新潟の味》新潟ラーメン なみ福(ふく)

●角田浜(かくだはま)本店/新潟市西蒲区角田浜1069-1・ビッグスワンから車で約45分
※ただし冬季はお休みし、下記店舗で営業。
●新大(しんだい)店/新潟市西区大学南2丁目22-18・新潟駅から電車+徒歩で約35分、ビッグスワンから車で約30分

 新潟ラーメン界に新たなストーリーを生み出したのは、2022年9月にオープンしたばかりの「ラーメン なみ福」です。店主はなんと、伝説のパンクバンド・Hi-STANDARDのボーカリスト 難波章浩さん!新潟生まれの難波さんは、アルビレックスとサポーターに向けてサポートソングを作ってくれたり、ローカル番組に出演したり、地元でとってもフランクに活動しています。(かつてテレビに一切出なかった彼から想像つかないかもしれませんけど)
 その難波さんは昔から馴染みのラーメン店が閉店してしまうことを知り、自ら味を受け継いだのです!クラファンやテレビ出演で認知度を高めていました。受け継いだラーメンは、厳選された煮干しなどを丁寧にじっくり煮込んだ黄金のスープとコシのある極細麺。そう、《あっさり醤油ラーメン》の系譜を継いでいます。もちろん《ラーチャン》の黄金コンビも!新潟人の好みの一杯なのですねぇ。

 そして、お店のロケーションにも驚きます。角田浜本店の場所は新潟市中心部から車で1時間近くかかる海岸にあり、砂浜に面した建物がポツンと一軒家。かつて浜茶屋(はまぢゃや=新潟の浜辺にある海の家兼民宿)だった建物をリニューアルしました。夏になれば海水浴やキャンプに訪れる人で賑わいますが、普段は人通りが全くありませんでした。そんな意外な場所に全国からパンクファンやラーメンファンが集い、週末には行列ができるほどになったのです。※ただし冬季期間は角田浜本店はお休みで、新潟大学にほど近い新大店で昼のみ営業。駐車場がありませんのでご注意ください。

 ラーメンを食べた後、角田浜で見てもらいたい景色があります。夕方になると日本海と佐渡島に日が沈み、目に映る景色は夕陽のオレンジと日本海の青。これは新潟市民の心の風景であり、アルビレックス新潟のチームカラーなのです。最高の美しさだ!
 新潟のラーメン文化を受け継ぎ、魅力を伝えようと活動する難波さん。ありがとう、やっぱりあなたは格好いい。
 *この記事を書いている途中で、ハイスタのドラム恒岡章さんの訃報が入って参りました…3人揃って並ぶ姿はもう見られなくなってしまったのですね(泣) どうぞ安らかにお休みください。


《東京でも人気!ぽかぽか温まる生姜醤油ラーメン》青島(あおしま)食堂

●宮内(みやうち)店/長岡市東宮内町521-1・ビッグスワンから車で約1時間〜1時間半 ※すぐ近くに曲新町店、宮内駅前店あり
●東堀(ひがしぼり)店/新潟市中央区東堀通1番町495・新潟駅からバス+徒歩で約20分、ビッグスワンから車で約15分
●司菜(ツァーサイ) 南万代(みなみばんだい)店/新潟市中央区南万代町2-14・新潟駅から徒歩約7分、ビッグスワンから車で約15分
…その他にも店舗あり

 《生姜醤油ラーメン》の老舗「青島食堂」は、発祥地の長岡市だけでなく新潟市内にも3店舗あり、東京秋葉原の店では行列ができるほど大人気です。
 お店に到着すると、外まで生姜と豚骨醤油の香りが漏れ出てきて食欲が刺激されます!スープの色が濃いので味も濃厚そうに見えますが、飲んでみるとしょっぱさや脂っこさは感じません。旨味がゴクンと喉を通り、体の中からぽかぽかと温まってきます。生姜の辛さが苦手な私でもゴクゴク飲めるスープだから、お子様でもいけるはず!トッピングのほうれん草がサッパリとしていて、これがまたいいんです。

新潟市内の私の推し店舗は 東堀店です

 冒頭で紹介した推し選手こと伊藤涼太郎選手は昨年、シーズン通してラーメンを食べることを我慢し続け、最終戦の翌日には青島食堂へ足を運んだようです(動画の0:45~参照)1年間我慢し続けた後の生姜醤油、間違いなくおいしいって!ところでその日は私も青島食堂に行ってたんですけど、推しと同じものを同じ日に食べたってコト…!?(ドキドキ)


 ここまで読むと新潟ってあっさり系が多いな〜と感じますが、次からはこってりで行くぜぇぇ!(フルスロットル)

《職人の街で生まれた背脂ラーメン》らーめん潤(じゅん)

酒麺亭 潤(しゅめんてい・じゅん)本店/燕市小牧464-12・ビッグスワンから車で約50分
燕三条らーめん潤 新潟ふるさと村店/新潟市西区山田2307・ビッグスワンから車で約15分、新潟駅からバス+徒歩で約45分、万代シテイから信濃川ウォーターシャトル(水上バス)で約45分
…その他店舗多数

 新潟市から南に35kmほどの燕市(つばめし)は、全国的に知られる洋食器や金属加工の産地。昔から街の食堂が工場へ出前を届けることが多かったそうで、汗をかいて働く人々のために味を少しずつ濃くしていき、スープが冷めにくくまろやか味になるよう背脂を入れ、麺がのびないよう極太麺にするなどの工夫をされて生まれたのが《背脂ラーメン》です。
 背脂の人気店といえば「らーめん潤」のお店です。新潟県の中央部に位置する燕市と三条市、長岡市、そして東京などに店舗があります。ただ、新潟市内に「潤」の名を冠する店舗がオープンしたのは意外にもほんの最近のこと(のれん分けをした別名店は以前からありました)。今や新潟ふるさと村店を含めて新潟市内に数店舗実在していて、身近に「潤」の背脂ラーメンが食べられるようになりました。
 「中華そば」は3種類の煮干しでとったスープに、コシの強い極太麺、そしてたっぷりの背脂チャッチャ。トッピングの岩のりから漂う磯の香りも素敵です。脂っこそうに見える背脂もシャキシャキ玉ねぎやスープと一緒にすすれば、するりと胃袋へ運ばれていきます。寒い新潟の冬には、たっぷりの背脂がおいしいんですよね。背脂の量は注文時に選ぶことができ、少油、中油、​大油​、​鬼油とあるので、自信のある方は鬼脂に挑戦してください…!

背脂がおいしくてついついスープ飲んじゃう

 アルビレックス新潟の選手にもこのラーメンのファンがいるようで、プロフィール欄の“尊敬する人物”の項目に「らーめん潤」を創業された松本潤一さんの名前を毎年必ず挙げている選手がいます。谷口海斗選手高宇洋選手の仲良しコンビなんですけども、高選手なんて元中国代表サッカー選手のお父様と同列にしちゃってますよ。なんか弱みでも握られているんでしょうか。かなりの背脂好きなんですね!


《新潟が発祥の地?アツアツの麻婆麺(まーぼーめん)》ラーメン工房 まるしん

新潟市江南区早通5-1-2・ビッグスワンから車で約10分

 家庭料理でもおなじみの麻婆豆腐をラーメンに絡めて食べる《麻婆麺》。新潟では老舗の町中華でも新しい店でも、麻婆麺を出しているお店がたくさんあります。もしかして新潟人って麻婆好きなのかな? どうやら麻婆麺の発祥は昭和40年代に新潟市内で創業した中華料理店(現在は閉店)という説があるようです。
 近年、麻婆麺の専門店がオープンするなど注目が高まる中、30年以上前から老若男女に愛されるお店が「ラーメン工房 まるしん」です。元々はつけ麺を中心に提供したお店でしたが、今や「マーボ麺」を注文する人が一番多いようです。こちらについては、まるしんフリークであり「ラーメンはスイーツ」「肉食えば治るよ!」が座右の銘のサポーター仲間(下記のツイート主)にリサーチしました。子曰く、甘めでコクがある餡と山椒、そしてネギの辛味のハーモニーを楽しめるとのこと。量は多く、大盛りは空腹かつ健康体の時以外だと死ねるそうです(本人の原文ママ)。辛すぎない、でもアツアツのマーボ麺をふうふうと覚ましながらすすりたいなぁ!

 新潟市郊外にあるお店ですがビッグスワンの第3・4駐車場から集落の道路を抜けると近いので、車遠征組の皆さんには行きやすい距離です。ただし基本的に営業時間が昼のみなので、デイゲームのときに寄るにはちょっと時間がないかも。ナイトゲームであれば試合前に余裕をもって寄れますね。


《新潟県民の誰もが知る本格中華レストランの人気ラーメン》三宝(さんぽう)グループ

レストラン三宝 新潟黒埼(くろさき)本店/新潟市西区山田48・ビッグスワンから車で約15分
●らーめん専門店 三宝亭 山田(やまだ)店/新潟市西区山田2307-364・ビッグスワンから車で約15分
●Shanghai Fun Dining 楼蘭(ろうらん)/新潟市中央区堀之内南1丁目15-15・ビッグスワンから車で約10分、新潟駅からバス+徒歩で約10分
●新潟三宝亭 万代(ばんだい)ラボ/新潟県新潟市中央区万代 1-5-1 ラブラ万代2F・新潟駅から徒歩約10分
…その他店舗多数

 上に挙げた店舗はすべて新潟発のローカル中華チェーン「三宝グループ」で、新潟県内各地のみならず、東北や長野、首都圏、そして海外にも店舗があります。ラーメンや本格的な中華料理など様々なメニューをリーズナブルにいただけるとあって、土日の昼や夕方になると店の出入り口には空席待ちのファミリーがぞろぞろと並び、アルビレックスの試合日にはユニフォーム姿のサポーターがわらわら集まるほど、新潟県民おなじみのお店です。
 私に三宝愛を語らせると長〜〜〜くなるんでだいぶ割愛しますが、物心ついた頃から食べている店であり、定期的にここの味を摂取しないと禁断症状が現れます(決してヤバいものは混じっておりません)。

 こちらのグループの看板メニューといえば「五目うま煮めん」。丼には麺が見えないほど具がどどん!醤油ベースのスープと餡に包まれた野菜、キクラゲ、うずらの卵、イカ、エビなどを麺に絡めていただきます。アツアツとろとろの餡と、素揚げされてシャキシャキの野菜とのコンビネーションが素晴らしいです!

 そして、もう一つの人気メニューは《麻婆麺》「全(ぜん)とろ麻婆麺」です。やっぱり麻婆好きだよね、新潟県民て。こちらはお笑い芸人の川島明さんもお気に入りのようです。全部とろっとろの麻婆豆腐の餡の中から、もちもち麺が登場。熱々でシビれる辛さもあり、食べると汗が出てくるけどクセになるんです。私、これを食べ続けていたら辛い食べ物を克服できちゃいました(舌が麻痺してるんじゃ、とか言わないの)。
 注文するときはミニライスもつけるのが絶対にオススメです。麻婆の餡をレンゲですくってご飯にかければ、ミニ麻婆丼の出来上がり。ずずっとお口の中へ。うーん、合うに決まっとる!

白米もっとくれ!と言いたいけどお腹はちきれそう

 私の一押し店舗は「レストラン三宝」です。中華だけでなく、和食、洋食、アルコールもあるし、スイーツもおいしいんですよ!小上がりや広いお部屋もあるので、グループで遠征する方々もみんなでお食事できます。
 公共交通機関で遠征の方は、去年12月に万代シテイでオープンしたばかりの「新潟三宝亭 万代ラボ」なら新潟駅から徒歩でも行きやすいですね。


 すでにだいぶお腹いっぱいかと思いますが、やっとラーメンが終わりました。ここからはさっぱりと《そば》をいただきましょう。

■ツルツルっとのど越し抜群 へぎそば・布海苔(ふのり)そば

 一般的なそばはつなぎに小麦粉や山芋などが使われますが、新潟は魚沼(うおぬま)地方発祥の《へぎそば》は海藻の布海苔(ふのり)を使います。布海苔は、魚沼地方で盛んな織物業において織物のよこ糸をピンと張るために使われていました。これをそばに使ったところ、緑がかった色で瑞々しくツルっとのど越しが良い麺ができ、それが広まっていったのです。
 そして、布海苔そばは《へぎ》という広く平らな器に盛り付けます。その美しさにご注目!茹でたそばを水から上げるときに職人さんが一口分だけつかみ取り、手を振るようにして盛りつける《手ぶり》といいます。麺がツヤツヤ光ってますね!そば打ちも手振りも職人さんの技があってこそです。
 基本的な食べ方は、へぎそばを何人前か頼んで、みんなで一口ずつ取って分け、一緒に天ぷらや山菜などをいただきます。他のそばとはちょっと違うコシのある食感をぜひ一度味わってくださいませ!

一口ずつシェアするのもまた楽しいのです

《老舗の味を気軽に、丼もセットで》小嶋屋(こじまや)総本店

●本店/十日町市中屋敷758-1・ビッグスワンから車で1.5~2時間
●亀田(かめだ)インター店/新潟市中央区南長潟9番12号・ビッグスワンから車で約5分
●旬彩和膳 一翔(いっしょう) 女池(めいけ)インター店/新潟市中央区鳥屋野307-5・ビッグスワンから車で約10分

 十日町市(とおかまちし)で創業100年以上、《へぎそば》の老舗「小嶋屋総本店」は、魚沼産の玄そば(殻付きのそばの実)「とよむすめ」を使い、石臼で自家製粉したそば粉で麺を打っています。
 最近では気軽にへぎそばを食べられる和食レストランとして県内に店舗を多数展開し、ビッグスワンの近くには亀田インター店・一翔 女池インター店の2店舗あるのが嬉しいですね。

 大きなへぎそばだけでなく、一人ずつ注文できるセットメニューの多さも「小嶋屋総本店」の魅力です。そばとともに寿司や海鮮丼、天丼、たれかつ丼などが食べられます。もちろんお米もおいしいんですよ!それにしても、魚沼地方発祥のへぎそばと新潟市発祥のたれかつの組み合わせなんて昔なら考えられなかったんですが、今や珍しくなくなりました。だってさっぱりしたへぎそばとサクサクのたれかつ、案外合うんですもの。おいしければOKよね。
 店頭では乾麺の詰め合わせなどが販売されていて、ばらまき系のお土産にもいいですよ。

《アクセス良し!新幹線や飛行機へ乗る前に》須坂屋(すざかや)そば

●新潟駅前店/新潟市中央区弁天1-4-29 IMAビル・新潟駅から徒歩約4分
●新潟空港店/新潟市東区松浜町3710 新潟空港ビル3F・新潟駅から空港直通バスで約25分

 立地の良さでは文句なしの「須坂屋そば」は、居酒屋がたくさん並ぶ新潟駅前弁天通(べんてんどおり)商店街と、新潟空港内にそれぞれお店があります。こちらは小千谷市(おぢやし)の高原で育った玄そばを使用。コシが強く歯ごたえがあって、のびにくい麺を作っています。
 新潟駅前店は、居酒屋感覚でお酒を飲みながらへぎそばを食べるのがいいですね。刺身、海藻を冷やし固めたえご(いごねりとも言う)、大きくふんわりとした栃尾の油揚げ、正月などに欠かせない煮物ののっぺなど、新潟の郷土料理を味わえます。地酒を飲んで少しほてった体に、冷たくツルツルのへぎそばをすすれば美味しさ倍増です!〆のラーメンならぬ、〆のへぎそばも最高ですよ。
 新潟空港店は、お店の窓から滑走路と飛行機を見ながらいただけます。ミニたれかつ丼とのセットもあるので、遠征の〆にぴったり。帰りの飛行機に乗る前に食べて行ってね!

《黄門様が目印、新潟県民の和食ファミレス》くいどころ里味(さとみ)

●見附(みつけ)本店/見附市芝野町1520・ビッグスワンから車で約
●中野山(なかのやま)店/新潟市東区若葉町2-4-46・
…その他店舗多数

 へぎそばの名店というより、“新潟県民の和食ファミレス”と呼ぶほうが適している「くいどころ里味」もチェックしておきましょう。
 お店へ着くとメニューより先に気になってしまうのが、看板や入り口にある黄門様のマスコットキャラクターです。里見浩太朗さんが黄門様を演じるよりも前、まだ助さんを演じていた頃からお店のシンボルになっています(お若い人に伝わりにくいなこれ)。「正しい商いを行う」をモットーにしていらっしゃるとのことで、正義の味方である黄門様なのですね。

 ファミレスの《へぎそば》も侮れません。そば粉はその日使う分だけを石臼でひき、そばつゆの枯れ節もその日使う分だけを削っているというこだわりようです。
 またこちらも、へぎそばと丼や寿司とのセットが充実していて、やっぱりあるんだな…たれかつ丼とのセットが。もはや新潟のスタンダードなのかしらね。丼は通常サイズかミニサイズかを選べるのがポイント高いです。へぎそば以外にも、定食、ラーメン、うどん、おつまみなども揃っているので、みんなの食べたいものがバラバラでもここへ行けば何とかなっちゃう!そばだけでなくラーメンもうまいぞって、夫もサポ仲間(下記ツイート主)も言っております。特にチャーシューがとろとろ系なのよね。


 やっっっとラストです。最後は、他県民には「なんじゃそりゃ??」な麺をぶっこんでいきますわよ!

■ピザでもパスタでもない新潟のファーストフード イタリアン

《半世紀以上愛される元祖ソウルフード》みかづき

万代店/新潟市中央区万代1丁目6-1 バスセンタービル 2F・新潟駅から徒歩またはバスで約10分
●イオンモール新潟南店/新潟市江南区下早通柳田1丁目1-1 イオンモール新潟南3F・新潟駅からバスで約20分、ビッグスワンから車で約10分
●デッキー401店/新潟市中央区上近江4丁目12-20 デッキー401 2F・ビッグスワンから車で約15分
…他、新潟市、新発田市、燕市に店舗多数

イオンがまだジャスコだったあの頃。日曜日に家族で買い物へ行き、お腹が空いてフードコートへ。そこに漂っているのはトマトと焼きそばソースが混じったあの香り。目に飛び込む「みかづき」の看板。ほんの小銭を握りしめて注文すると出てくるのは、だ円型の器に焼きそばより太めの麺とトマト味のソース。そこにプラスチックのフォークをさして、パスタのようにいただく。子どももパパママもおばあちゃんもみんな食べてる。そうだ、デザートもみかづきのソフトクリームにしようかな。

出典:筆者の幼少期の思い出

 新潟市を中心に、スーパーやショッピングセンターの一角に入っていることが多いローカルファーストフードの「みかづき」。ここにあるのが、あの《イタリアン》です。イタリアンと言いながらピッツァでもパスタでもそもそもイタリア料理でもないのですが、新潟市民にとっては半世紀以上前からおなじみのグルメでございます。由来等々は上記ホームページをご覧くださいませ。昔は文化祭やバザーでも売っていたそうです。

 お店で注文すると、店員さんが鉄板でじゅうじゅうと焼き始めます。焼きそばというより焼きうどんに近いくらいの太さの中太麺ともやしをソースで炒め、コーンたっぷり甘めのトマトソースをのせたら、仕上げに白しょうがを添えて。

麺は柔らかめ もやしはシャキシャキ

 白しょうがを添えて…と書きましたが、しょうががちょっと苦手な私はいつも「イタリアンのソース多め、しょうが抜き」(上記写真)を注文します。最近ではチーズや唐揚げのトッピングも可能になり、カスタマイズにも難なく答えてくれるサービス精神が大好きです。そして、とにかく価格が安い!この値上げラッシュの令和時代に、「イタリアン」は一皿380円~ですよ!?親切すぎて泣けてきますわ。

 ベーシックなトマトソースの「イタリアン」の他に「カレーイタリアン」、「ホワイトイタリアン」もあります。さらには季節限定ソースとして、和風きのこ、エビチリ、ボロニア風、シーフードカレー、越後みそとバリエ豊富すぎてイタリア関係なくなっちゃった!! 和風きのこイタリアンて、もはやあんかけ焼きそばじゃないかな。
 また、イタリアン以外にも、ソフトクリーム、フロート、たこ焼き、ポテト、冬限定の大判焼きなどがあり、親子連れが食事する傍らでおばあちゃん女子会が開かれている様子もあり「みかづき」は懐の広さがすごいのです。

 万代店は、あの《バスセンターのカレー》と《ラーチャン》の店のほぼ真上にあります。バスセンター内だけで、カレー・ラーチャン・イタリアンのトリプルコンボいけるぞ!(胃袋の大きさ無視)
 なお、以前はアルビレックスの試合時になると「みかづき」がビッグスワンスタジアムに出店していましたが、2023年現在は出店を取りやめています。いつか復活することを願って、街のお店でいただいてください!!


《長岡のイタリアンは餃子とともに》フレンド

●喜多町店/長岡市喜多町字鐙潟572・ビッグスワンから車で約1時間〜1時間半
●CoCoLo長岡店(長岡駅)/長岡市城内町1-611-1 ・新潟駅から新幹線で約25分または電車で1時間15分 長岡駅ビル内
…その他、長岡市、柏崎市、三条市に店舗多数

 《イタリアン》を販売しているのは先ほど紹介した新潟市を中心とした「みかづき」ともう一つ、長岡市を中心としたファーストフードの「フレンド」です。ここはビッグスワンの近くや新潟市内に店舗は無いのですが、みかづきと友好(フレンド)関係にあるお店ですので触れないわけにはいかないのです。

 新潟市と約60km離れている長岡市では《イタリアン》といえば「フレンド」一択。焼きそばにトマトソースという形式は同じですが、こちらの麺は細めです。そして、ソースはよりミート感が強い気がします。(筆者が新潟市在住なので、みかづきを基準にしてすみませぬ)

麺の隣に、何か見えましたね?

 そして、フレンドといえばイタリアンと餃子の組み合わせ!それって何料理なのよ?でも長岡市民には当たり前の組み合わせ。長岡で勤務したことのある兄は、同僚の「クリスマスだからフレンドの餃子買って帰るわ」という謎の発言にツッコミ入れざるを得なかったようです。おいしいもんな…でもクリスマスなのか??
 お店によってはラーメンの提供もあります。うん、もうイタリアのことはとっくに忘れてるよね。

 車で行くなら、ぜひ喜多町店へ。こちらのドライブスルーは日本初と言われ、あのマ○ドナルドより1年早く導入していたのです!数年前まではスルーしづらい構造だったのは内緒だぞ。 店内や食器もレトロ感溢れてます。

 もしも「みかづき」「フレンド」の両方を食べ比べてみたい!というご当地グルメの勇者がいましたら、燕三条はしごコースを伝道いたしましょう。
 燕市にある「みかづき県央(けんおう)店」と三条市にある「フレンド イオン三条(さんじょう)店」との間は、上越新幹線 燕三条(つばめさんじょう)駅を挟んでわずか3km。車では片道約10分の距離でしかありません。私もいつかはこのダンジョンを攻略したいと思います。


 【ラーメン・そば・イタリアン?編】は以上です!まさかの1万字超え!!いかに、新潟人は麺類…いや炭水化物が好きなのかお分かりいただけたでしょうか?

 次回予告【温泉・銭湯・サウナ編】
 まだまだ食べ物を紹介したいのですが、一旦(ようやく?)小休止。noteが2月に温泉や銭湯の特集をしていることもあるので、ビッグスワンからまぁまぁ行きやすい温泉・銭湯・サウナを紹介しましょうね。私、こっちのジャンルも大好物なんですぅ! 

 




 
 


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