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那珂市で発見!働く魅力 〜なるみ園前半〜

取材型インターンシップ「ひきだし」では、茨城県那珂市内の中小企業5社に加え、那珂市長に学生が取材をさせて頂き、記事を作成しました!是非お楽しみください!

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こんにちは!茨城県出身の舘詩織です!
今回はなるみ園さんの2名に取材をさせていただき、記事にしました!

「障がい者が働きやすい環境=健常者も働きやすい」
できないことよりも、できること・その人の得意なことを見つけるという前向きな姿勢が魅力的でした!

会社説明

平成14年設立の障がい者支援施設で、小林文男さんが施設長を務めています。ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の実現を目指し、介護や日常生活上の支援、少人数で共同生活をするグループホームの運営、障害のある方や保護者に対する相談支援などをされています。また、就労支援も行っており、「直売所サンファームなるみ」にて、なるみ園の利用者さんが育てた野菜やパンの販売、カフェの運営もしています。

仲田 留美さん:副施設長

副施設長としてなるみ園を切り盛りしている仲田留美さん。以前は販売業に従事していたそうです。

仲田さん

会社の立ち上げから携わっているとのことですが、お父様とご一緒に立ち上げたのですか?
ー そうです。元々父が「人生の最後には社会貢献をしたい」と思っておりまして…。父が病気になってしまって、代わりに手続きなどをやっているうちに副施設長になっていましたね。
 初めは職業としてイメージしていなかったので、覚悟を決めることが難しかったです。でも、テレビで障がい者のお子さんをもつお母さんが「他の人にはできないけれど、私なら障がいを持つ子どもをきちんと育てられると神様がわたしを選んだんだ」と話しているのを観たんです。
職業と子育ては別かもしれませんが、私も、この職業が向いているからやりのけていけるんだと信じています。

「人生の最後には社会貢献をしたい」、素敵な言葉ですね。

以前はどんなお仕事をされていたのですか?
ー自営で販売業をしていました。販売業も今の仕事も、お客様の気持ちに寄り添うという共通点もありますので、その点で今の仕事にも役立っています。

具体的にどのような点で役立っていますか?
ー具体的に言えば電話応対ですね。言葉遣いや電話をかける時間帯など、相手の世代にあったマナーや言葉遣いで対応することが求められます。現在の仕事や職員研修で役に立ってますね。

職員研修の指導もなさっているのですね。

では、最後に仲田さんにとって働くことの楽しさとはなんでしょうか。
ー 思いがけない仕事や本意でない仕事に巡りあえた時でしょうか。どんなことでも一生懸命やり続けることの中に、どこか面白さがあったり、新しい発見や学びがあったり、そういったことが面白いと思います。


私自身も、こんな職に就きたいなど理想はありますが、たとえどんな仕事を任されたとしても「自分ならやってのける」という心持ちでいたいです。ありがとうございました。

岡本 裕子さん:サンファームなるみ副店長

サンファームなるみの副店長として支えている岡本裕子さん。障がい者の方々の就労支援をしていらっしゃいます。

岡本さん

岡本さんの思う、那珂市の魅力とはなんでしょうか?
ー適度な田舎感でしょうか。人間関係が極めて希薄なわけでもなければ、田舎特有のべったりとしたご近所づきあいがあるわけでもない所がいいですね。最近はファミリー層も増えてきていますし、温泉施設などの娯楽施設もあって住みやすい街だと思います。

確かに、商業施設も多くて住みやすい・働きやすい街ですよね。

では、岡本さんの理想の働き方はありますか?
ー「こんな支援がしたい、こうしていってあげよう」という目線よりも、「利用者さんはどのようなことがやりたいのか、やりたいことを引き出すために支援していこう」という理想のもと、仕事をしています。その理想のため、利用者さんや職員の性格や特性を理解して、話しかけやすいと思ってもらえるような雰囲気づくりや人間関係をつくっていきたいと思っています。

確かにそのような職場環境だと働きやすそうですよね。私も見習いたいです。

では、利用者の方と関わる上で大切にしていることはなんですか?
ー真摯であることを大切にしています。真摯に向き合えば向こうからコミュニケーションをとってくれることもあるんです。例えば、何を私たちに伝えたいのかが分からない時。何回も諦めずに聞きますが、それでも分からないことがあります。「申し訳ないけど分からない。ごめんね。」と謝ると、すぐ別の話題に切り替えてくれたり、わかりやすいワードで表現してくれたりするんです。

分かっているふりをするよりも、素直に分からないと伝えることが大切なんですね。

では最後に、今後の目標について教えてください
ー障がい者の方々に「働く喜び」や「働く楽しさ」を通じて、「社会を構成する一員としての責任」を共に学び、共に働くことが私たちの仕事・使命です。なので、ディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を実現していきたいです。健常者も障がい者も一緒に働ける社会になったらいいなと思います。

私も、一緒に働ける“ゆとり”や“余裕”のある社会になったらいいなと思います。
ありがとうございました。

取材の感想

取材を通して、健常者と障がい者が一緒に働ける環境の整備について興味を持ちました。2021年に障がい者雇用促進法が改正されたことは知っていましたが、どこか自分には縁のない話だと思っていました。全ての会社がサンファームなるみのように、障がいに配慮のある職場とは限りません。一般求人の障がい者採用では、任される仕事の範囲が限られていて、やりたい仕事ができない場合もあると聞きました。個人の力では環境の整備は難しいですが、障がいを持つ方と働くことになった時に、今回のお話を思い出して行動しようと思いました。

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「出来ない」に目を向けるのではなく、「出来る・得意」に目を向ける。これは私たちが今後社会に出ていく上でも、とても大事な考え方だと思います。実際に働いている方と話すことで、仕事に関しての学びはもちろん、今後生きていく上での学びもあると思います!是非皆さんも、沢山お話してみてください!

なるみ園さんの後半はこちらです!

企業情報

社会福祉法人実誠会 なるみ園
事業内容:生活介護、就労継続支援B型、施設入所支援、短期入所、日中一時支援、相談支援
従業員数:63名
住所:那珂市飯田2529−1



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