Pythonの基本(1)
こんにちは。
かなり前にお話ししたPython(パイソン)について、基本中の基本で混乱しそうなところを、今回はお話ししようと思います。
細かく掘り下げると最初は混乱するため(自分がそうだった)、触りの部分の説明に今回はとどめておきます。
まず、Pythonとは、コードの読みやすさを重視して設計されたプログラミングです。
少ないコード量で、わかりやすいプログラミングを作ることが出来ます。
また、人工知能を用いた機械学習、アプリケーション開発、Webシステムなど幅広い分野で利用することが出来るため、世界的にも人気のある言語となっています。
Pythonでプログラムを作る前に
Python公式サイト(https://www.python.org/)から簡単にダウンロードできます。
Windows,MacOS,Linuxなど様々なOSに対応。
標準の統合開発環境「IDEL(アイドル)」も一緒にパッケージされていますので、すぐにプログラミングできます。
IDELについて
Pythonプログラムの実行方法には以下の2通りありますが、IDLEは両方に対応しています。
1,対話モード(インタラクティブシェル)に入力して実行する。
対話モードとは、1行ずつ入力し、実行してくれるものです。
2,プログラムコードを保存したファイル(*.py)から実行する。
IDLE、左上のFileをクリックしNewFileを選び、コードを入力。
入力が終わったらRun(左から4番目)を押すとセーブしてから実行となります。(なお、セーブの際は拡張子を.pyで保存してください。)
保存したファイルをIDELに展開したい場合は、左上のFileをクリックし、上から2番目のOpen…を選ぶと開けます。
変数とデータ型
変数は、数値や文字列を格納する入れ物だと思って下さい。
x=3
の場合は変数xに3を入れる。です。
ですので、
x=3 #変数xに3を入れる。
Print(x) #変数xを表示しろ。
と書くとPythonは、3と答えてくれます。
(#から後ろはコメントといって、機能や注意点をわかりやすく記述する時に用います。#以降の記述内容はプログラムに影響しません。)
次に主なデータ型の説明をします。
Int
整数型。0や2024、-100などです。
Float
浮動小数型。3.14など小数点以下がある場合です。
Str
文字列型。”Hello python","123"などです。
””で囲んだ数字は文字列となります。
Bool
ブール型。真偽値のことです。True(真)、False(偽)
list
リスト型。[1,2,3]
Tuple
タプル型。(1,2,3)
Set
集合型。{1,2,3}
Dict
辞書型。{"one": 1,"two": 2,"three": 3}
複数データの管理
複数のデータを管理するために、先ほども説明した、リスト、タプル、集合、辞書があります。
リスト【list】
数値をまとめるために使われるデータ型の内、最も汎用性が高く利用されるのがリストです。
リストは[]で囲み、[]内の値を「,(カンマ)」で区切ります。
リストの値(要素)は変更が可能です。
それぞれの要素にはインデックスという0から始まる番号がついています。
例)[1,2,3]のインデックスは、1が0、2が1、3が2です。
初めは少し混乱しますが、後々スライスなどが出てきた際に使用します。
他のプログラミング言語における配列のような使い方ができます。
タプル【tuple】
リストの[]を()に置き換えたものです。
リストとの違いは、タプルは値(要素)が変更できないことです。
この特徴から、タプルは書換えの必要のないデータを格納するために使用します。
なお、大量の繰り返し処理を実行した場合、リストよりタプルの方が高速に処理できます。
集合【set】
{}記号で囲みます。
リストやタプルとは異なり、それぞれの要素に順序やインデックスはなく、要素の値が重複できません。
例)
a = {1,2,3,2,1}
print(a)
とすると、結果は{1,2,3}となります。
重複する1と2が省かれます。
また、それぞれ要素の異なるデータ型でも格納することができます。
{12, 1.2, "A"}
辞書【dict】
{}記号で囲み、キーと値の2つの値を「:(コロン)」でつないだ複数のデータを「,(カンマ)」で区切ったまとまりを辞書と言います。
キーと値の2つをまとめて要素と言います。
{"one"(キー): 15(値),"two": 12,"three": 9}
ですので、twoの値は12となります。
まとめ
今回はここらへんで終わりにします。
リスト、タプルまでは大丈夫なんですけど、集合、辞書あたりで混乱すると思うのでしっかり勉強しましょう。
初めは深堀せず、上に書いてあることぐらいの内容の理解で良いと思います。
何回かに分けて、とりあえず覚えとけばいいよーってな事を書いていこうと考えています。
まぁ、読者層がかなり限定的になりそうな予感はありますが。
では、またー。