技術×管理屋(機械・建設系)

管工事業 技術×管理 設備工事 修習技術者(機械部門) 製造業(機械)→建設業(管工事)

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機械技術者とは

今回は"機械技術者"とは,どんな職業であるかについてお話します. まず,"技術者"という職業が存在します. 俗にいう"エンジニア"です. 技術者は大きく分けて3種類に分かれます. "機械系""電気系""システム系"です. エンジニアと聞くとAIやITをイメージされる方が多いかと思いますが,システム系エンジニアを指します. 私は,この中で機械を専門にしている技術者なので"機械技術者"です. 技術者になるには資格は不要です. しかし,実務には大学卒業相当の知識を要します.

    • 受注生産における工程及び製作物の一定化

      できればおもしろいと思うのだが、話す度に客先によって変わるのにどうやって対応すんねやって話になる 製造業においても部品の流用はあるが、仕様の違いにより部品の変更設計は行なう 製造業と建設業では変更率が大きく異なり、客先により形状や寸法が違うのに無理でしょって話しになる 製造業の考え方を建設業に転用することは業種の違いから無理なのだろうか 違う業種だが、寧ろ細部では一致する部分も多々あるのではというのがワタシの感覚 おそらくは、建設業における思い込みもあって、製造業の

      • 設計とは如何に顧客の要望に応えるかである

        設計とは如何に顧客の要望に応えるかである そもそも仕事とは 自分の能力を活かし如何に顧客の要望に答えていくかである 設計をものの組み合わせを考えておしまいと考える人は多い たしかにかなり競技的な意味での設計は先述の通りである しかし広義的に捉えればものづくりの形を考えて顧客を満足させることが目的である ものづくりそのものといっても過言ではない 何かを行うには計画立てる 計画を立てずに行うならそれは行き当たりばったりである ものづくりも同じで設計とは計画である

        • 配管設計の標準化

          配管設計の標準化について考えてみる 一般的な配管設計として用いる継手やパイプはほぼ決まっている あとは組合せ次第であろう その組合せもある程度定型があってその組合せで全体的な配管は構成される 言い換えると配管の組合せは無数にあるが 小さな組合せ自体は予め構築しておいて そこから大きな組合せをつくっていけばいい あとは経験の中で組合せという引き出しが増えていく 小さな組合せから大きな組合せをつくるという考え方は機械設計そのものである 機械設計での経験はそのまま転用

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          救急車の設計

          自分が担当していたのは高規格救急車と呼ばれる消防署向けの救急車だった 実は救急車の定義というのはあまり明確でなく 車体色が白で赤のラインが入っている程度のもので 高規格救急車というのも追加で少し足された程度のものである 故に救急車といっても多種多様で 仕様も客先要望で全く異なるし 装備も仕様により異なる 当時は年間百何十台(8-翌3月の実質半年程度)の生産を行っていた 特に自分が携わっていたのは旧型から新型への移行期で受注が多めだったらしい 客先により仕様が

          最近の自分〜技術者として設計者として〜

          最近はフレーム構造の強度確認を行なったり、フレーム図面の確認を行なっている 自分で図面を描くことは減ってきた 梁の構造から見て、少し補強を加えるだけで強度は激変し、言い換えると、少し形状が違うだけでも歪みを生じる 見た目には変化のない歪み 問題ない「だろう」 歪みは年月を経て疲労として蓄積される 図面的には、機械図面と建築図面としての図示法の違いはあるだろう とはいえ、寸法の記入方法などの基本は変わらない もっと細かいところ(大枠かもしれないが)でいえば、客先

          最近の自分〜技術者として設計者として〜

          技術者として生きることの難しさ

          技術者は難しい。 機械屋だからといって機械だけわかればいいわけでもない 電気もシステムもわかるようになっていかないといけない。 技術者だから技術だけわかればいいわけでもない 知財についてもわかるようになっていかないといけない。 はたまた技術を提供するために経営的な考え方やマーケティングも身に付けなければいけない。 技術者っていうのは顧客の言いなりになるのでなく、 顧客の要望を受け入れつつも状況に応じて代替案を提供し、 顧客に価値を提供する者だと思う。 顧客がこうして

          技術者として生きることの難しさ

          夢を持って生きる〜with 知財業界での夢と希望〜

          今回は7/1弁理士の日の企画記事です。 知財業界での夢を含めて語っていきます。 私は機械技術者であり、直接的には知財関係者ではありません。 しかしながら、知財には強く関心を抱いており、技術者として知財の可能性や必要性を感じています。 これまでに技術者として特許に関する製品にも幾分か携わってきました。 当時は遠い世界のお話と思っていましたが、知れば知るほどその深さと技術者としての関連強さを感じます。 技術者、特に設計者の現状として、自分の携わっている製品の特許について無知

          夢を持って生きる〜with 知財業界での夢と希望〜

          技術者と生き方

          今回は技術者と生き方について,私自身の話も交えながら考察していきます. 現在,世の中は大きく変化していっています. 時代が移り変わっても,技術者に求められることは大きくは変わりません. 技術を活かすための手段や生産のやり方は時代とともに変わっていっています. 技術者はいつの時代も,全てのことに責任を持って,全体像を持って俯瞰し,必要な事柄の細かなことまできちんと表現しなければいけません. そういった意味ではいつの時代も技術者に求められることは同じです. 技術者

          価値を提供する

          価値を提供するには,価値とは何かを把握することが大切です. 今回は価値を提供することに関してお話します. 1.顧客 2.顧客と価値観 1.顧客価値を考えるには, 顧客が誰かを決めることが第一です. 一般的にはターゲットとする顧客層が, 商品の企画段階で決まっていることがほとんどです. 顧客層には既存顧客層と潜在顧客層があります. 既存顧客層とは既存の製品を使用している顧客層のことです. 潜在顧客層とは対象とする製品を使っている顧客がいない顧客層のことです. 例

          発明

          特許に関する用語に発明という言葉があります. 皆さん一度は聞いたことがあると思います. 今回は発明とは何かについてお話します. 1.発明とは 2.発明該当性 3.発明の種類 1.発明とは特許法29条1項に, "産業上利用できる発明をした者はその発明について特許を受けることができる" とあります. 言い換えると, 特許権を得るには対象が発明でなければいけない ということがいえます. 特許法2条1項には, "発明"⇒"自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの

          技術者にとっての知的財産法

          技術者にとって, 知的財産法(以下,知財法)は密接に絡んでいます. 例えば, 自分が携わっている製品が, 実は"特許取得品である" ということは少なくはないと思います. 今回は "技術者とっての知財法" についてお話します. 知財法は, 主に四法と呼ばれている "特許法,実用新案法,意匠法,商標法" を指します. 意外ですが,皆さんよく耳にする"著作権法"は四法には入っていません 4法と呼ばれているくらいですから, 法や権利としての性質が共通しています. 4法の中

          技術者にとっての知的財産法

          技術者なら技術を究めつつも,周辺分野を知り,広い意味で技術者であれ.

          今回は以下の点から, "技術者のあり方" について考察していきます. ・狭い意味での技術者,広い意味での技術者 ・技術と周辺分野 狭い意味での技術者,広い意味での技術者 技術者はその大半がどこかの組織に所属して給料を得ているサラリーマンです. そういった技術者は, 組織に所属し, 技術職に配属されたから 技術者である人は, 少なくありません. 技術者には, 本来は専門分野があります. 自ら専門分野を定義している技術者は, 主体性を持って, "自分という軸"で技術を

          技術者なら技術を究めつつも,周辺分野を知り,広い意味で技術者であれ.

          職業と生き方

          この世の中にはさまざまな職業があります。 今の職業を選んだ経緯は人それぞれでしょう。 私は職業選択は生き方の選択と考えています。 例えば,弁護士や弁理士のような士業はほとんど方々が独立して,自分をブランディングして,生きています. ○○な弁護士として,○○な弁理士として,といったイメージです. これはサラリーマンでも同様です. そもそも個人事業主かサラリーマンかというのはお金の入り方の違いです. どちらであっても職業人であることには変わりありません. サラリ

          "数値根拠"と"歴史"

          あなたはなぜ"ものがその寸法なのか"を考えたことがありますか? 技術者が新たに寸法設定しようとするときには既存品の寸法を参考にすることがよくあります. 新しい寸法を設定する際には,そもそもの話として,既存品がなぜその寸法設定されているかを把握することが先決です. 例えば,寸法設定の考え方として"はめあい"という考え方があります. 軸と呼ばれる部品を穴にはめ込むことで成り立つ物を考える際に"はめあい"を考えます. 軸が穴にキレイに入り使用できる寸法を設定する必要があり

          【自分で調べ自分で考える】~技術者として大切な考え方~

          非常に短い内容です. 特に若手の方に伝わればと思います. 自分で調べ自分で考える. 社会人として当たり前のことですが,これを実践できる人は以外と少ない. 上司や先輩に聞けば教えて貰えば答えは返ってくる. それは貴方が自分で調べ自分で考えたから. そういった小さな努力の積み重ねが自分の力になっていく. ヒントは与えても結論は自分で導きださせる. 技術者だったら特に大切なことである. 投げ出したくなるようなことも膨大にあるが,それでも自分で解を導き出すから自分の

          【自分で調べ自分で考える】~技術者として大切な考え方~