機械技術者とは

今回は"機械技術者"とは,どんな職業であるかについてお話します.

まず,"技術者"という職業が存在します.
俗にいう"エンジニア"です.
技術者は大きく分けて3種類に分かれます.
"機械系""電気系""システム系"です.
エンジニアと聞くとAIやITをイメージされる方が多いかと思いますが,システム系エンジニアを指します.
私は,この中で機械を専門にしている技術者なので"機械技術者"です.

技術者になるには資格は不要です.
しかし,実務には大学卒業相当の知識を要します.

例えば,機械の技術者の実務には"機械設計"というものがあります.
文字通り,機械の設計を行うことです.
これにはさまざまな"力"の計算が必要であり,求めた数値を元に,顧客の要求仕様を満足させることが可能か、確認する必要があります.
この計算には"4力学"と呼ばれる,"機械力学""材料力学""流体力学""熱力学"の要素が絡んでいて,他にも制御や製図などに関するさまざまな知識を要します。
4力学は機械工学系の大学では必修科目となっています.
国家資格である"技術士(機械部門)"の一次試験では,4力学を中心とした知識や計算能力が問われます.
(大学によっては,学士認定により,一次試験合格相当認定扱いとする学科やコースあり)
【4力学とは】
【機械設計とは】
【技術士とは】

私は今でこそ【機械技術者】という肩書ですが,
もともと【機械加工業者】をしていました.
紆余曲折あって,船舶の設計に携わりました.
数年後,造船業界の下火や機械設計をやりたいという気持ちの再燃(学生の頃より機械設計者を目指していました)などあり,
機械技術者の道に飛び込みました.
それからは,救急車や各種産業機器の機械設計や、
施工管理などさまざまな形で、社会に貢献しています.

先にも述べましたが,
技術者になるのに資格や学歴は関係ありません。
私のように,巡りめぐってきたチャンスに乗るのもよしです。

これを機に,製造業や技術者に興味を持って頂けると幸いです.

閲覧頂きありがとうございます.

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