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金哲彦『走る意味―命を救うランニング』(毎日読書メモ(343))

金哲彦『走る意味―命を救うランニング』(講談社現代新書)の読書メモ。新書は消耗品なので、2010年に刊行されたこの本を今から読む人はそんなにいないかもしれないが、金さんの本、ランニングを始めた頃何冊も読んで、走る上での指針となったのとは別の意味で、深く心に残った。
フルマラソンを走るより前に、ランニングのイベントで金さんに走りを見ていただいたことがあり、必ずサブフォー出来ますよ!、と明るい声で断言していただいたことがすごく励みになった。実際、初めてのフルマラソンで、ネットタイムは4時間を切ることが出来た。
今でもマラソンや駅伝の中継で金さんの声を聞くと、いつも感謝の念でいっぱいになる。

進取の気性、ということばを具現化したような人生だな。すごい。走れて企画力のあるすごい人だ(その分軋轢もきつかったのではないかと思うが)。常に箱根駅伝ランナーとしての履歴が前面に出て、マラソンランナーとして名をあげてない事情もわかった。何より驚いたのは、作家高史明を叔父に持つ=『ぼくは12歳』の岡真史くんが従兄弟だったこと。従兄弟の死、S&B陸上部交通事故死のエピソードで涙。いや、本人のガン闘病記も壮絶で涙が何回もにじみました。命を救うランニング、重いことばです。(2010年11月の読書メモ)

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