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スーホの白い馬



シベリア鉄道二日目からです。

起きたら景色がちょーモンゴルでした。

ちょーモンゴルっていうのは「スーホの白い馬」の挿絵みたいなイメージでとにかくなんにもなくて、たまにサーカスのテントを1 /50にしたような白いテントがあってときどき馬とか牛とかがフラフラしてる、だいたいそんな感じです。

スーホの白い馬の内容とかほとんど忘れてたので検索したら切なくなりました。それにしても骨で楽器って!

あ、電波届くの?Wi-Fi飛んでるの?って思った方いると思うんですけど、とりあえずドイツでSIMカードを手に入れるまでは海外ローミングみたいなのでしのぐことにしてます。

日本にいるうちにドコモショップに行って、海外で24時間980円くらいで日本の契約と同じだけ使えるコースみたいなのを設定してもらいました。

まあドコモショップに行かなくても1日3000円とかで使い放題?かなんかのプランもあったので最悪それでもいいと思います。高いけど!

ドイツに着いてからは一度もドコモのお世話になってないよ!ってくらいにはなんとかWi-Fiでしのげてます。

SIMカードを買えるかどうかよくわかんないんですけど、買えなくても最悪Wi-Fiでなんとかなりそうだなって感じ。

中国もロシアもわりとWi-Fiでなんとかなりそうだったけど移動が多かったしハプニングもあったので3回くらい、シベリア鉄道は暇だったしずっと連絡つかないのもあれかなと思って3回くらい使っちゃったかな!てへ

まあでもたぶん、出国してから6日間くらいです、ドコモのお世話になったの。


モンゴルの話ですね!

ご飯チケットの支給は初日だけだったので、この日からは持ち込んだ食料で生き延びてました。

カップ麺買ったはいいけどお箸くれてないじゃん…どうしよう……って思ったけどとりあえず開けてみたら折りたたみ式のフォークがついてました。

天才かな?

この日はカップヌードル中国版のスタンダードみたいなのを食べたんですけど、普通の赤いカップヌードルとほとんど同じでした。

せっかく電波も届くしと思ってMacでnote巡りしたりして遊んで、バッテリーがなくなってきたので充電しようと廊下に出ました。

えっと、コンセントは廊下にいくつかあって、でも人数的にぜんぜん足りないのでみんなどんどん配線増やして大変なことになってたんです、タコ足につぐタコ足。

48vしかないのに!!

そこにmac繋いでも、まあ充電されないんですよ。

あーなんでー無理だよーもしかしてケーブルだめになったかなーなんて困っていたら不親切だと思っていた中国人車掌さんが「こっちこい」みたいに招いてくれて、物置のような部屋のコンセントを使わせてくれました。

なんと!そこは!220v!!!

やったね!

無事充電もできそうなのでお部屋でスニッカーズを食べながらぼーっと「スーホの白い馬」の舞台(仮)を眺めていると!

いきなり!


ビル!

ビル!

ビル!!


ビルが出てきて驚きました。

ウランバートルです。

モンゴルの大都市です。

普通に視界に入るだけだと中国の真ん中に負けず劣らずな栄えっぷりでした。

驚いてクリスティナ(仮)に
「モンゴルがこんなに文明化されてるなんて知らなかった!」
と言うと
「そうねわたしも驚いてる、まあでも、ここだけだから(笑)」
って返されました。ウケる

そんなクリスティナ(仮)とクチャクチャクチャラーのおじさんはそのウランバートルで降りていきました。
いつかまた!

乗ってきたのは香港人の女の子とモンゴリアンの女の子でした。

もう夕方だったし、newer香港人はすぐ寝ちゃってモンゴリアンはずっと電話していたので、older香港人と食堂車に行くことにしました。

中国じゃなくなったから食堂車も変わった!ということで期待して行ったんですけど、まあ店員(?)のおばちゃんは怖かったです。

ロシア語しか話さないし、ていうかロシア語も話してくれなくてとにかくビッグなんですすべてが。

まあそれでもメニューを見せてくれたのでわたしも香港女も安くて美味しそうなビーフのなんとかかんとかを注文しました。

「ドリンクを棚からとってこい」みたいなジェスチャーをされたので、わたしはシュウェップス、香港女はビールを選びました。

それから運ばれてきたビーフと添え物たちはそこそこ美味しそうで、まあ美味しかったんですけど、香港女にはなぜかチキンステーキが出されて「???」でした。

というか最初、ビーフ一皿しかこなくて「???」してて店員を呼ぶと、シェアすると思ってたみたいで「ああオッケー」みたいにどこかへ行って、持ってこられたのがチキンステーキでした。ウケる

結果からいうとチキンステーキの方が美味しかったです(ちょっとシェアした)。

値段はわたしが78元で香港女は92元くらいとられてました。
たか!!!まあ元で支払わせてくれただけありがたいと思うことにします。

ていうかドイツだったらあのクオリティでもそれくらいするし、よく考えたら日本でも1000円ランチがたまにめっちゃハズレで美味しくなかったりもするし、なんかもうよくわからなくなってきました。貧富の差!(?)

そういえばその夕食の席で香港女の素性を知りました。
自閉症の先生をしていて、42歳(たぶん)で、妹ふたりが日本企業で働いていて、USJが好き。そんな感じです。

わたしが英語での会話につまづいて言い淀んでアプリに頼ろうとすると
「そんなの使わないで!さあさあ頑張って自分で話してみて!」
って言ってくれていい人でした。

部屋に戻るとサンセット!
前日よりめちゃくちゃすごかったです。

草原に沈むのも最高なんですけど、川とか湖とか、とにかく水にうつる太陽がほんとうにすごかったです。
なにいろって表現したらいいんですかね、とにかく最高でした。
たそがれ!

その夜にはもうモンゴル出国です。
イミグレーションカードを出して、キリル文字のどこかの駅でフラフラして、虫の増えた部屋に戻って、ロシアの入国審査!

2時頃(aikoの二時頃に出てくる「バニラの匂いがするtinyな女の子」が好きです)に諸々終わったと思います。

チェッカーのひとりが壁を登って隠れている人がいないか調査してて面白かったし、暇だったから廊下の窓から顔を出してそのへんにたくさんいた犬に向かって「わんっ」と犬の鳴き真似してたら車掌さんに笑いながら「おいっやめろよ部屋戻っとけよ!」みたいに叱られたりして、なかなかワンダフルでした(わんっだけに)。


ていうかモンゴルとロシアって地続きなのになんであんなに見た目がちがうんですかね?
モンゴルは完全にアジアの顔立ちなのにロシアに入った瞬間みんなパーフェクトヨーロピアンでした。

どっちがいいとか言ってないからね!
ただロシアのおばちゃんはみんないい感じにファットで好きだよ!

そんな感じで寝ました。

あ、汽車なのでやっぱりススがすごいんですよ。
だからとくに寝るときはマスクしてたんですけど、起きたら鼻のところが真っ黒になっててぎょええって感じでした。

それもこの日の夜までだったけど。なんで?

次は列車の設備紹介的なのも書きたいです。

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