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エッセイ好きの、ナニカ。


こんばんは。


今夜は、次男の誕生日の前祝いを日曜に、ということで。
本人ご希望のピザを、美味しいピザ屋さんからテイクアウト。(母はラク。)
食べすぎてしまった。


昨日、細々とお風呂で読み進めていた、江國香織さんの『泣かない子供』を読み終えました。
その前の『泣く大人』と続けて、大事に読んでいました。

なんで今までこれを読んでいなかったんだろ、と思うと同時に、まだぜんぜん好きな作家さんを読み尽くしていない、というしあわせも感じる。


読み終えたとき。

あぁ~……これが本物のエッセイかぁ……、とうれしいガツン、をちょうだいしました。

いや、当たり前ですし。
比べる気なんてさらさらないのですが。

謝罪。
いつも #エッセイ  なんてつけちゃってごめんなさい。
私の書くものはエッセイだなんて到底言えませんすみません。

エッセイのようなもの…?
ただのエッセイ好きな人が書いたナニカ…?


そしてうれしいことに。
この2冊を読んで、今まで以上に江國香織さんその人について触れられたような気がします。


そうだよね、ふんわりのほほんとしているだけのエッセイなんて、おもしろくないよね、と思う。
やはりピリッと辛口な思考や、その人ならではの鋭い観察眼や、多少の毒を含んだことばがチラチラしている。

あくまで個人的すぎること、それをうっとり甘さすら含んでいるようなやわらかな言葉で、でもスパッと強い意思で言っている。

江國さんて、かっこいい。
そこに惹かれてしまうのでしょう、私は。



最後のいくつかの話なんて、
くぅ~…わかる…これをよくこんなふうに言葉にしてくださった…
の連続で、小さな喜びと感謝のような気持ちで震える。


内容は、またいつか"そのとき"に引用したいな、なんて思っているのですが。(以下はタイトル。)

「なぜ書くか」とか、
「違和感の楽しみ」とか、
「知る余地のこと」とか、
「日々の言葉」とか。

はぁ…と達成感のようなため息すら出そう。
そう、わたしはただ読んだだけなのに。



あと、この中にもある、江國さんの読書日記も秀逸。

やはり、文章を書くプロの人たちは、凡人にはどうやって出会ったんですか、と聞きたいようなものを膨大に読んでいる、みたいです。
江國さんの言葉にかかれば、どの物語もすぐに読んでみたい衝動に駆られる。

図書館の蔵書を検索して保存するも、そこでたいていのものはあきらめてしまう。

きっと、江國さんのようには読めない、感じとれない。
(だって、あなた翻訳小説苦手だし…)


でも、それでもいい、と思えます。
その読書日記自体が、読みものとして完成したものとして存在しているから。
それを読んで、その世界に少し浸らせてもらえるから。


文学にランクなんてないのかもしれないけど。
なんとなく、小説家ってすごいな、とか思っていたけれど。
やっぱりエッセイを書ける人は、すごいなぁ、と思うのでした。


あ、それでもこれからも。
#エッセイ  をつけつつ、エッセイ好きな人のナニカを書いていきたいです。

よろしくお願いします。




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