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日本でインターンシップ及び就職を経験した方へインタビュー

日本にインターンシップ及び就職を経験した先輩にインタビュー 林(リン)さん

日本にインターンシップ及び就職を経験した先輩にインタビューは、台湾出身の林(リン)さんです。
栃木県日光市にあるテーマパークにインターンシップとして参加された林さんは、インターンを通じて6ヶ月間の努力や経験を重ね、日本語能力試験にも合格し、大学卒業後にテーマパークへ就職まで経験された方です。
大学在学中に専攻されていた学科は観光学科です。
残念ながら、新型コロナウイルス感染症の影響で観光業が縮小してしまったため、台湾に帰国されましたが、現在はカナダでのワーキングホリデーに向けて更なるキャリアアップを目指して活動されています。

■テーマパークへのインターンシップはどのように応募しましたか?
大学で開催されたインターンシップ説明会において、落合さんの説明を聞いて応募を決めました。私は観光学科の学生だったので、当時そこまで日本語は得意ではありませんでした。しかし、日本でのインターンシップにすごく興味があったので、思い切って面接に臨みました。
周りは日本語学科の学生で流暢な日本語を話していましたが、私は観光学科で培った「おもてなしや笑顔」で勝負しました。日本語も大学1年生から独学で勉強していたので、その努力を認めていただけたな!と思います。

■インターンシップの後にテーマパークへ就職を決めたのはなぜですか?
インターンシップの時に上司や同僚の方が良い人だったのが、就職の決め手になりました。日本語についても、実際に職場で使いながら、少しずつ単語を覚えていったこともあり、日本語力を上げるためには、使う環境に身を置いた方が早いとも思いました。日本の文化が好きなので、インターンシップ先で日本の伝統的な文化を学べたことも大きな価値となっています。
また、給料や待遇の面でも、日本で働くメリットは大きかったため、コロナがなければ日本で働き続けていきたかったです。

■日本と台湾の職場の文化的な違いはありますか?
日本では、仕事で要求されるレベルは高いと思いますが、その分研修や教育の体制が整っており、意欲的に学ぼうとすると、優しく指導してもらえる環境が充実しています。一方の台湾では、仕事の難しさや責任は年功序列のため、若いうちから成功するには、社外でスキルアップを重ねて証明することが求められます。どちらも働き方や考え方に文化的な違いがありますが、私は若いうちからどんどんスキルアップをしていきたいので、日本の働き方が合っていると思いました。

■テーマパークでのインターンシップについて教えてください
インターンシップをしていた時は、テーマパークの中で、着物の着付けをしたり、劇場や券売所で働いたりしました。特に着物の着付けは、ダイレクトに日本の文化を学べて楽しかったです。インターンシップの当初は予想していた通り、日本語の壁にぶつかることがあり、上司の人の指示の内容が理解できないこともありました。しかし、わからない言葉があった際には、わかったふりをせずに上司に聞いて対応しました。その場でメモを用意し、わからない言葉は書いてもらったり、寮に帰って復習したりしました。
テーマパークのインターンシップ担当の方も中国語を勉強してくださり、日本語・中国語でコミュニケーションを取ることができました。結果として、グローバルな対応ができる日本人が増えるという変化もあり、喜んでいただきました。日本語が上手く話せなくても、笑顔を忘れずに働いていたことで、「頑張っているね!」とお客様に声をかけていただき、モチベーションを維持することができました。

■インターンシップの休日はどのように過ごしていましたか?
インターンシップでは、週に2日の休みが取れたので、積極的に旅行をしていました。
節約するために、夜行バスで京都・大阪にも行きました。ずっと行ってみたかったところなので感動しました。テーマパークの皆さんも山や海にたくさん連れて行ってくださいました。私のお気に入りは足利フラワーパークです。インターンシップの半年間だけで3~4回は訪れたと思います。夜にライトアップされた花が綺麗でSNSにあげるための写真をたくさん撮りましたね笑。
積極的に従業員の方が交流してくださったことで、インターン生だけではいけないところにもたくさん行くことができました。

■日光市に住んでいた時の良いところ・悪いところ
テーマパークで働いていたときは寮で生活していました。良いところは、日本の料理が美味しく、食事に困らなかった点です。観光地でもあり、伝統的な日本の建物が残っているところもお気に入りでした。
悪いところはないですが、私は台湾出身で寒いところが苦手なので、冬は雪が降って寒かったです。冬も着物を着ていたのですが、世界観を崩さずに暖かい格好をする工夫が求められましたね。日光市は4月くらいまで肌寒いので寒さとの戦いが、個人的な思い出です笑。

■日本に残っていたらどんなことに挑戦したかったですか?
日本で仕事をする中で、日本人だけでなく外国人の案内をするのに英語を勉強して、外国人なら私に任せて!というスタッフになりたかったです。テーマパークでは英語対応ができないスタッフも多かったので、英語を勉強してマルチリンガルとして活躍することに挑戦しようとしていました。現在は、日本を離れて英語を勉強し、カナダで流通管理に関するディプロマを取得することを目指しています。台湾ではまだ学ぶことができない分野なので、先駆けて勉強をすることで、今後のキャリアも拓けていくと考えています。台湾の給与水準はまだまだ低いため、海外で働くことはメリットがあると考えています。日本に戻ることも検討しましたが、コロナのブランクで日本語を磨く時間を割けなかったため、まずは英語でスキルアップをして、日本にも再チャレンジしたいと思っています。

■最後に、インターンシップをする後輩にメッセージをお願いします!
インターンシップは、社会人になる一歩手前の貴重な体験をする機会です。楽しいことはもちろん多いですし、インターンシップ先の企業の方は優しくしてくれると思いますが、心構えは社会人としてふるまうようにしたほうが良いと思います。また、失敗することやわからないこともたくさんあると思いますが、あきらめずに素直に取り組むことで、インターンシップ後に就職するチャンスもあると思います。半年間を大いに活用し、観光も大切だが、まずは仕事を通じて日本の文化を理解し、自分がやりたいことを見つけて欲しいと思います。
何か困った事があれば、必ず相談をするようにし、お客様と接する時には何よりも「笑顔」を忘れない事!いつも笑顔を意識する事が大切です。
皆さんにとって、とても貴重な経験をすることが出来ます。このような貴重な経験は一度しかありません。後悔はないように最後までやり遂げてください。
がんばってくださいね!


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