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自分が満たされてないと他人を満たしてあげれない

子育てに関する本を読んだんですが、面白いなと思う事が書いてあった。

それは「親はシャンパンタワーの頂点にいるべき」という記述。

ここだけ切り取ったら何のことだかわからないけど、大事だなと思ったし、自分の仕事にも使えそうなことだから書いておこうと思います。

読んだのはこの本。

簡単にいうと、子供だけじゃなくて親も幸せになるための子育て方法。

子供が世界で共通する能力を得るためには、普段からどういうコミュニケーションをとれば良いのか。
・ご褒美は子供をダメにしてしまう。
・いいところも悪いところもすべて受け入れてあげる。
・結果じゃなくてプロセスに注目してあげる。
・子どもをコントロールすると無気力な子に育つ。子供が自分で物事を決定することを尊重すれば自律ができる。

こんな感じのことが書いてあったんですが、こういうことに気を付けられる親ってそんなにいないと思うんですよね。

正直、この本はめちゃくちゃためになったし、覚えておきたいなと思うことがたくさんあったから、読むのに時間がかかった。

でもこの本に書かれていることすべてについて常に気を付けられるかというと、そうはいかないと思いました。

やっぱり子育て自体がうまくいかないことだらけだし、親が仕事してたらそれなりにストレスがあるはずなので、感情的になってしまいますよね。

じゃあどうすればそこまで子供に気を使えるかというと。

一つの考え方があって、
それは「親はシャンパンタワーの頂点にいて、まず自分が満たされることでそれがこぼれて下の家族グラスが満たされる
という考え方です。いいなと思いました。

まずは親自身が満たされる必要があるということ。

満たされるということは、自分自身を思いやれるかどうか。
つまり親が自分を思いやることでメンタルが安定するからこそ、子供に対しても思いやりを持って接することができるということなんだと思います。

この本ではセルフコンパッションの手法を子育てに取り入れています。
セルフコンパッションって、自分のネガティブな部分を客観的に見て受け入れて、人間だからしょうがないよねって割り切って、自分に対して優しくすること。

この自分という部分を子供に置き換えて、子供と接したほうがいいと言ってるんですが、そもそもこれは親にも適用できること。
まず最初に親がセルフコンパッションで自分自身を思いやることで、それを見た子供の生活にも良い影響が出る。ということらしいです。

自分の人生は自分のものだけど、子育てをする人生も自分のものなので、まずは自分の心と体の健康を大事にしなきゃいけない。
そのためには子育て以外の部分で、没頭できる趣味だったり、気軽に話せる友人がいたり、安心できる場所があればいいんだろうなと思います。

あと思ったのは、たぶんこれって上司が部下を育てる場合でも使える考えかなと思います。
部下を育てなきゃいけない上司の生活やメンタルが不安定だったら、部下に対して何も与えられないはずです。
上司もまずは自分のポジティブな部分、ネガティブな部分を全部受け入れて、気軽に話してくれる相手が必要なんじゃないかな。
そのために家族っているんだと思います。

最後までご覧いただき有難うございました。


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