岡山藩の「穢多頭」役
岡山部落問題研究所機関誌『調査と研究』に連載された人見彰彦氏「部落史のひとこま」に紹介されている史料を引用(転載)させてもらいながら,岡山の「穢多頭」について考察してみたい。
その史料は「穢多頭前々動向書上帳」である。これは,穢多頭が命じられている「役務」と「仕置き」に関して述べたもので,仕置や磔弐関する絵図も描かれている。
穢多頭の動向について書上げるように仰渡されたので左のように書上げます。
一,当村が始まってより数代,穢多頭を仰付られ,臨時の御用も大切に勤めてきました