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心の壁を越えるために

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岡山県にある長島愛生園をフィールドに,ハンセン病問題について,その歴史的過程(排除・排斥・隔離の歴史)と実態(なぜ差別されたのか)の解明などを通して,我々が将来に向けて何を学ぶべ… もっと読む
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#絶対隔離政策

光田健輔論(50) 変革か呪縛か(5)

「特別病室(重監房)事件」は、ハンセン病患者による犯罪への新たな対応が求められる契機とな…

藤田孝志
4日前
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光田健輔論(48) 変革か呪縛か(3)

※ 私は通常「敬称」を付けて記述することを原則としているが、特別な場合を除き、以後は「敬…

藤田孝志
2週間前
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光田健輔論(47) 変革か呪縛か(2)

なぜ「第2世代」の犀川一夫氏らは光田健輔ら「第1世代」が推進した絶対隔離政策を批判するこ…

藤田孝志
3週間前
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光田健輔論(35) 善意と悪意(5)

『ハンセン病 絶対隔離政策と日本社会』(無らい県運動研究会)所収の徳田靖之「救らい思想と…

藤田孝志
3か月前

光田健輔論(31) 善意と悪意(1)

善意も悪意も「主観的な心情」である。いくら自分では「善意」での行為であっても、他者にとっ…

藤田孝志
4か月前

光田健輔論(30) 浄化と殲滅(11)

三上千代の足跡を辿って、あらためてハンセン病対策には多くのキリスト者が医師や看護婦、職員…

藤田孝志
4か月前
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光田健輔論(28) 浄化と殲滅(9)

前回に続けて、「本妙寺事件」に関連して「塩谷総一郎と光田健輔の関わり」について、熊本県ホームページに掲載されている「熊本県「無らい県運動」検証委員会報告書」より抜粋・転載しながら検証する。 https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/49299.pdf 「報告書」の「第一章 5.本妙寺事件」に、塩谷に関して次のような逸話が書かれている。 潮谷が本妙寺集落より強制収容された患者を気にかけて全国の療養所を訪ねたことからも

光田健輔論(24) 浄化と殲滅(5)

ハンセン病患者への絶対隔離政策は、「無らい県運動」と「十坪住宅運動」を両輪に全国各地に急…

藤田孝志
5か月前

光田健輔論(22) 浄化と殲滅(3)

『ハンセン病 絶対隔離政策と日本社会』の「まえがき」で、内田博文氏が「無らい県運動」の概…

藤田孝志
5か月前
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「重監房」に学ぶ(6) 暴力装置

光田健輔の著書『回春病室』に「ライ刑務所」と題した一文がある。光田の考えがよくわかるので…

藤田孝志
8か月前
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「重監房」に学ぶ(5) 長島事件

「重監房」設置の直接の要因は「長島事件」(1936年8月)である。 1931(昭和6)年…

藤田孝志
8か月前
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「重監房」に学ぶ(4) 国家の体面

ハンセン病問題を過去のこと、終わったこと、今は改善されているから等々と安易に片付けてしま…

藤田孝志
8か月前
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「重檻房」に学ぶ(2) 懲戒検束権

「日本のアウシュビッツ」と呼んでも過言ではない、草津の栗生楽泉園の「特別病室」とは名ばか…

藤田孝志
10か月前
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