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アンラーンの必要性はもっと考え合うとよい ~Unlearn(アンラーン)を一緒に考えよう!(第一夜レポート)~

エンパブリックスタッフの萩元直樹です。皆さんは、学び方の癖・考え方の癖ってありますか?

・・・癖のない人なんていないですよね! 物事をスムーズに進めるために必要だと思います。でも、凝り固まっていることが成長を妨げてしまうということもあるかと思います。そんな方に読んでいただきたいnoteです。

当日資料より

第二次アンラーンブームの今、アンラーン・学びほぐしに関する情報が溢れています。「アンラーンとは、すでに持っている知識・価値観などを破棄することで、思考をリセットさせる学習方法」「これまでの仕事に関わる知識やスキル、考え方を捨て、新しいものに変えていくこと」などと説明されているケースも散見されますが、それは十分な説明ではありません。

2006年の朝日新聞にて日本人哲学者の鶴見俊輔氏がヘレンケラーの言葉と共に紹介したアンラーン=学びほぐしについて説明した後、萩元がこれまでに説明してきたアンラーン・学びほぐしについて考えを伝えました。

当日資料より

そして、アンラーン・学びほぐしについて、参加者それぞれの言葉で表現してみました。対話を重ねる中で、アンラーンを次々に学びほぐしていく感覚になりました。様々な場面や意外と身近で起こってきたことなどが「実はアンラーン・学びほぐしだった!」という実体験を伴った表現が生まれてきました。

●自分の人生をふりかえると、価値観を見直し、アンラーンしたときに成長できていたと感じた
●自分の当たり前だけでなく、他者の価値観からの学びがアンラーンだった
●学んできた本質の部分が大事。知識を得て血肉にするために頭だけでなく体で使ってみると、しだいに本質が分かり、そして自由自在に応用が利くようになるという過程
●知識を体感覚と結びつけていく行為
●知的好奇心をリセットしてもう一度学ぶ・体験する行為
●他者と対話したときに視点の違いから起こる気づきや学び
●学びほぐしは姿勢や心構えでもあり、スキルでもある
●経験を他者に伝えようとする瞬間にも学びほぐしがある
●上に積み上げてきた知識・体験の積み木を再び積み上げ直す感覚。時には積み木を減らしたり、増やしたり、自分ならではの形をつくっていく行為。そのサイクルを絶えず続けていくこと。
●これまでの知識やスキルなど固定化された論理と、その逆の感情をつなげていく作業もアンラーン
●自分の感情と他者の感情をつないでいくこと
●完成された解の公式ではなく、自分の方程式を組み替え続ける姿勢
●自分の中の価値観や思考の型・パターンを解きほぐし、解きほぐされた状態で改めて見る・知る・得る疑似体験。
●演劇の時にセリフを覚えた上で演じるときに忘れると言われるが、その時の感情に載せて生きた演技をすることもアンラーン
●身近なアンラーンに気づけるかどうかということもアンラーン

アンラーン・学びほぐしは明確な定義が定まっていません。だからこそ、「アンラーン」という意味を「自分の中で学びほぐした言葉」で説明できることこそが、アンラーン・学びほぐしという行為の集大成なのかもしれないと思いました。

アンラーン・学びほぐしについて考え合う機会は滅多になく、貴重だと感じました。
ですので、これからも皆さんと一緒に様々なことを学び合う中で、私自身アンラーンを学びほぐし続けていきたいと思います。そういった姿勢や心構えを私は大切にし続けていきたいです。

そして、このアンラーン・学びほぐしを、皆さんそれぞれの活動に活かしていっていただければ幸いです。

例えば・・・

●活動がマンネリ化したとき。
●インプットからアウトプットを考えるとき。
●メンバー間の多様性との調和を生み出したいとき。
●トランスフォーム(変革)を作り出したいとき。
●違う分野の他者・他団体と協働するとき。

などなど、さまざまな場面で有効だと思います。

第二夜もよろしくお願いいたします!


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