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あなたが「今しなければならない理由」が、応援してくれる人を増やす

こんにちは、エンパブリックスタッフの渡邉です!
この記事は、エンパブリックスタジオ内で5月より開催している「なぜ私は『それを実現したい』のか?」の開催レポートとなります。

私たちの日々の中で「自分がどんな活動・仕事をしているのか」を話す機会は比較的ありますが、
「なぜその活動を始めようと思ったのか」「どんな原体験があるのか」ということについて話す機会は少ないのではないでしょうか?

エンパブリックがこれまで携わってきた仕事づくり、仲間づくりの経験から、
新しい活動や事業に対して、色々な人が共感して仲間になりたいと思う場面では、事業の完成度以上に「〇〇さんのやっていることに関わりたい」というような信頼感・親近感が重要だということがわかってきました。
その信頼感・親近感を醸成するために大切な一歩目が、「あなたのルーツ」です。
強烈な原体験だけではなく、これまでの人生の中で積み重ねてきた経験や思いを改めて整理してみませんか?

紹介ページより

第2回目では、「自分の「したい」の原点を 話してみよう」をテーマに、自分が今実現したいと思っていることの原点のエピソードを探してみました。
当日は、モデル例となってくださるメンバーの方とのやりとりを中心に進めながら、参加者同士でお互いの活動について聞いてみるワークを行いました。

「なぜ今、そこまでして実現したいのか?」

第2回のポイントは「なぜ今、そこまでして実現したいのか?」です。

自分のやりたいことに対して仲間を増やしたり、応援してくれる人を増やすためには、自分だけが持っている個人的な事情だけではなく、他の人にとって「これは私にとっても重要なことだ」「私も一緒に取り組まなきゃ」という感情を生み出すことことが必要です。

https://communityorganizing.jp/co/info/

そこで、大切なのが「パブリック・ナラティブ」という考え方であり、思いを分かち合いパブリックに人々が動き始めていくためのストーリーは上記3つがあると言われています。

その中でも今回は、右上の「Story of now」に注目し、「今、私がそれを実現しなければいけないと思う理由」を深掘りしていきました。自分が活動を行なっていると
「ちょうど新しいことを始める良いタイミングだったから」
「前からこういうのがやってみたいなと思ってたから」
など、たまたまちょうど良いタイミングが巡ってきたからと思ってしまいがちです。

ですが、その言葉の奥にある
・なぜ「ちょうどいいタイミング」だと感じたのか?
・なぜこれまでやってきたことではなく、新しいことをする必要があったのか?
・そもそもなぜ、「ずっとこういうのがやってみたい」という思いを持ち続けられたのか?(どんな原体験があるのか?)
を言語化し、自分の事情・タイミングで勝手に始めたのではなく、今の社会や地域の状況をよりよくするために今始める必要があったというストーリーを生み出すことが、「いいことやってるね」ではなく「一緒にやりたい!今応援する!」という他者の行動を促していくことにもつながります。

当日の参加者の皆さんからは、下記のようなコメントをいただきました。

・良い意味でぐいぐい質問されて、どんどん深掘りできていくのがよかった。
 自分でも引き続き考えていきたいと思った。
・パブリックナラティブの話で、自分の話だけではなくいろんな切り口があるんだと思った。
・確かに「今なんで?」の話をすることで、その話を聞いている自分も「今応援しなきゃ」という気持ちができると思った。

当日の参加者の感想より

あなたのことを「応援したい!」と思っている人への関わりしろをつくる

自分の思いからスタートして小さく始まった活動を行なっている人のお話を伺っていると
・私はそんなにすごい人じゃないので、そこまで話せることがないんです
・他の大きな団体に比べたら、全然できてないし・・・
・私が勝手にやりたいと思っているだけなので・・・

というような反応をされる方が多くいらっしゃいます。

ご自身の経験の中で感じたことからスタートし、「これくらいしか自分のできることがないから」と本当に謙虚な気持ちで活動されていると思うのですが、
外側の目線からみると、自分の体力的・精神的な負担やリスクを背負って、社会や地域のために何かできたらと動きはじめた方々に対してのリスペクトをもっと「応援という形に変えたい!」という気持ちもあります(笑)
(おそらく、そのようにお思いの方も多いのではないでしょうか)

そういう意味で、自分の活動にはそれぞれ本当にユニークな価値があり、それが今社会・地域に必要だと思っているんだ!というメッセージを自信をもって伝えられるということは、いろいろな人が応援できる関わりしろを増やすことにもなるのではと思います。

ぜひ、あなたが実現したいことのストーリー語ってみませんか?






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