【海外暮らし】日本人同士の会話
動画サイトを見ていると「日本人だけどバイリンガル同士の会話」みたいなのが時々おすすめ動画に出てくる。
日本語と英語をかっこよくミックスして、というかそれが当たり前みたいな会話の動画である。
見ていて、「へぇ・・・長らく海外暮らしだとこんなになるもんなのね?
だとしたら、私はいつ頃こうなる?w」と思いながら興味深く視聴している。
私はドイツ在住だが、在独5年くらいのひよっこなので、バイリンガルとかトリリンガルみたいな偉大な存在になれていないのだが、
やっぱ海外が長くなると、日本語と外国語をミックスした方が話しやすいもんなの?
というかそういうふうに話すようになっちゃうもんなの?っていう疑問も、そんな動画を見てしまうと抱いてしまう。
ということで今日は、海外在住・でも日本人同士な会話についての話を少し。
先日、ドイツ暮らし仲間の友人と久しぶりに会い、日本食ランチに行くことにした。
比較的大きな都市に住んでいるので、結構美味しい日本食レストランがあって、しかも日本の方が経営していたりするので、より一層、気分は日本♪になれる。
行ってみると、小さな店内は結構混み合っていて、隣りの方と同じ席と言っても良いくらい、距離が近かった。
そして、我々は日本人のおばさま二人の隣になった。
席についた瞬間から、「狭いでしょ?もっとこっちに座っていいのよ?」みたいな感じで親切に話しかけてくれ、
気付けば、友人も含めて仲良く話し込んでしまった。
年齢的に親より少し上くらいの世代だろうか?
おそらく70歳前後だと思われるが、元気いっぱいでパワフルな女性たちだった。
結婚を機にドイツにいらしたようなので、おそらく日本での生活よりドイツでの生活の方が長いのだろう。
時折、我々とは反対隣りに座るドイツ人の方にも話しかけたりしていて、ドイツ語もお上手であった。
お上手というか、こちらも長いのだし、ネイティブレベルだろう。
こんな地で長く暮らしていて、尊敬しかないわ・・・とリスペクトであるが、
お話ししていて気づいたことがある。
それは、彼女たちが話す日本語がとても綺麗で、上品だったこと。
このおばさま二人は長らくドイツ暮らしであるが、少なくともレストランにいる間、彼女たちの会話にドイツ語や英語が含まれることはなかった。
日本にて、日本で暮らす同世代のおばさまたちと同じような感じの会話である。
むしろ、地元のおばちゃんたちよりよっぽど綺麗で上品な日本語を話してるんじゃないかと思うくらい。
もしかしたら、ドイツ暮らしであるが故に、より話し方には気をつけているのかもしれないし、
ものすごくお育ちの良い方々なもかもしれないが、
一つ言えるのは、どれだけ海外での暮らしが長くなったとしても、母国語が話せなくなったり、母国語に外国語が混ざっておかしくなるってことは無いんだな、って実感した。
海外での生活が長くなり、その地の言語が少しずつ身についてくると、
母国語は日本語だけど、こういう内容はドイツ語の単語を使った方が説明しやすい、とか、
私が意図したいことは、日本語のこの単語より、ドイツ語のこの単語の方が近い気がする・・・みたいな感覚に陥ることがある。
↑説明がわかりにくくて申し訳ない。
だから、上述の動画サイト観たバイリンガル同士の会話・・・みたいなのは、私も少し理解できるのであるが、
今回、このおばさま方に出会って、それは真のバイリンガルとは言えないのでは?っと思った。
おばさま方はきっとドイツ人相手では、しっかりとドイツ語を話すだろう。
友人や日本人とは日本語を話すという使い分けがしっかりできているのである。
今回の出会いで、ちゃんとドイツ語話そうって思っただけではなくて、
ちゃんと日本語話そうって思えた。
ドイツに居ながらにして、そんないい出会いがあり、重要な気付きをさせてもらい、大変感謝である。
同じ街に住んでいるので、いつかどこかでまたお会いした時に、このおばさま方にありがとうと言いたい。
今日はこの辺で。Ciao
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