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【ドイツ暮らし】茶への依存度高め・・・

年末年始の日本からドイツに戻り、色々と家の片付けをしていたところ



キッチンから異常な数のお茶が発掘された。



ここで、私は思い出した。



夫が体調を崩していたということを・・・




そう、ドイツはちょっとした風邪くらいでは薬には頼らない。



そこで頼りだすのが「茶」なのである。



夫は私がいない間、風邪というかインフルにかかり、病院へ行き



薬はもらわず、そのへんで売っている茶を買い占めて飲んでいたらしい。




この、ここぞという時に茶に依存するドイツ。



これも私がまだドイツで理解できないことの一つである。



今日はそんな話を少し。







実家で癒やされることは数えきれないくらいあるが、



朝晩と必ず出てくる緑茶もその一つである。



朝起きれば、「ほらお茶飲みなさい」って言われたし、



夕方外出先から家に戻れば、「ほら、お茶飲みなさい」ってなった。



これも一種の茶依存なのかもしれないが、



急須で茶を入れる習慣のないドイツに住んでいると、この習慣だけでもありがたく感じる。



そういえば日本は茶の国だよな、って思う。



コンビニに行けばペットボトルに入った美味い茶があるし、



コンビニに行かなくても自販機でも買えちゃう。



何当たり前のこと言ってるんだ?と思うかもしれないが、



海外で暮らしていると、そんなことすら当たり前ではないのである。



ドイツでペットボトル入りの緑茶なんて見たことないし、



リプトンみたいな紅茶はかろうじてあるものの、



ガムシロ何個入れました?っていうくらいの甘さの飲み物なのである。




一度奇跡的にペットボトルの緑茶を発見したことがあるのだが、



パッケージには、レモン入り緑茶との記載。



紅茶と間違えちゃったの?って思ったが、



怖いもの見たさで買ってみたところ、緑茶の味なんてほとんどしない、



なんか苦味のあるお茶がレモンで酸っぱくなって、それに大量ガムシロが投入された飲み物であった。



これがドイツ。




茶が身近な国で育ったからか、茶が体に良いことはわかるのだが、



だが、風邪を引いたり、体調を崩して病院にまで行っているのに、



「茶で頑張れ。」となることがちょっと理解できない。





コロナ禍になる直前に、結構重めの風邪をひいた私は、



「風邪」の症状で初めて医者にかかった・・・



熱は38度以下だが、喉は痛いし、鼻水・痰に苦しんでるし、



できればガツンと効く薬を出して欲しかった。



というか、出してくれると思って、



「弱めの抗生剤お願いします。」って言う準備までしていたのに・・・



お医者様に診てもらってびっくり・・・




「風邪だわね。お茶をたくさん飲んで、ゆっくりしなさい。」とのこと。



え、この辛い状態に鞭打って病院に来たのに、



薬も何もないのである。



そして、お医者様に一言言いたいのは、



「茶はいつも飲んでます。」



これ以上どのくらい飲めというのか?


ガブガブ水のように飲めば良いのか?



茶!茶!言ってるが、どの茶を飲めば良いのか?



そんな疑問を持って悶々としながら、病院から家に帰ったことを思い出した。




最終的に、この風邪は数日では治らず、もう一度病院にかかり、



先生に「風邪の薬っていうのはないからねえ」という前置きがありつつも、喉のトロ−チだけはどうにか手にいれ、1週間以上かけてゆっくり治っていった。



風邪の症状が治るまでに1週間以上かかったのは初めてである。



でもこれがドイツ式なのである。



日本が薬に頼りすぎ?っていう説も否めないが・・・






だから夫も、インフルとは言え薬はなく・・・



医者に「茶でも飲んでゆっくり休め」と言われたのだろう。



緑茶からカモミールティからよくわからない薬草みたいなお茶まで買い揃えて飲んでいたらしい。



一応、1日一度は日本から夫に連絡し、安否確認をしていたが、インフルだけに相当辛そうであった。



こんな具合で、ビ−ルばっかり飲まれているイメージのドイツではあるが、



ここぞ、というときには茶が登場するのである。



ドイツで暮らす限りは、いざという時の茶に頼る生活が続くわけだが、



よくわからない薬を飲んで「え、、、、これ飲んで平気なの?」みたいに思うくらいなら、



一層、お茶でも飲みながらゆっくり体の回復を待つのも、



己の力を信じれる気がして良いのかもしれない。




最近はそう考えるようにした・・・




今日はこの辺で。Ciao








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