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クリスマスケーキ

「肉食系女子」「草食系男子」に始まり「女子力」だのにも受け継がれている「◯◯女子」「◯◯男子」という日本語が私は生理的に受け付けない。
特に「アラサー女子」「アラフォー女子」は自分からしてもやめてくれと思ってしまう。自分の中では18歳とは言わないが少なくとも25-27歳を過ぎたら「女子」ではなく「女性」か、やや古風な言い方ではあるが「婦人」たるべきだという固定観念があるからか。一部の男もそうだがどこまで若作りを続ければ気が済むのだ?

しかし「アラサー男子」「アラフォー男子」とあまり言われないのを見ると、敢えて三十路前後以上の女性が「女子」という呼称に拘るのは、彼女らより上の世代の先輩女性らが、歳を重ねたら周囲の男性に商品価値が下がったと叩かれ続けてきたが故の悲劇とも思えてくる。そう、表題のクリスマスケーキとか、オールドミスとか。日本では一部の性癖の持ち主以外は処女信仰は案外根強くないが、若い女性に対する男性の執着の方が、年齢が上で貫禄のある女性に対する男性のそれよりは強いのは明白である。無論、いたずらに歳を重ねただけで中身が幼い女は誰も見向きもしないが。

そう考えると30代以上の女性の「女子」自称は、自らを値踏みしてくる男性や周りの他の女性たちに対する復讐や抵抗とも見て取れよう。

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