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くだらない会話こそ

高校生の頃、
毎朝、毎放課後、
いつも一緒に登下校した親友がいる。

今でも、もちろん親友だ。

いや、冷静に考えて、
毎朝、毎放課後、
なんびゃくなんじゅうにちという毎日を、
よくもそんなに話すことあったなと思う。

何を話してたっけ。

小テストの話とか、
ちょっと変な先生の話とか、
たまーに真面目に将来の話とか。

毎回、大嵐の日は、セーラーの肩の布と、
かたーい生地のスカートが、
ぶぁぁぁっと巻き上がってしまうだけで、
大笑いしながら歩いてた気がする。

たまに、下ネタなんかも言ったっけ。
まぁ、女子校だもんね、しょうがない笑

詳しい内容なんて覚えてない。

けど、話し尽きることなく
ぺらぺらぺらぺらと
暑ーい真夏の日差しのきつい日も、
寒ーい真冬の凍りつくような日も、
ひたすらいろんな話をして、
それが楽しかったことだけは確実
だ。

そして、
もちろん二人とも眠い朝とか、
なぜかちょっぴり不機嫌な日とか、
なんだか話すこともない日もあって、
お互い黙々と並んで歩いた日もある。

でも、その沈黙は苦じゃなかった。

なーんにもストレスのない、
気疲れのしない関係。
それほど、親友だった。

今でも、その親友とは、
ご飯に行けば永遠に話してられるし、
なんならご飯のお店を探すまで、
歩いてる間中も、話してられる。

久しぶりに会えば、お互いのことを話すし、
ネタが尽きれば、結局高校時代の思い出をまた話すときもある。

何年たっても変わらない。

くだらないちょっとした思い出
どっちかが思い出して、話せば、
しばらくはそのネタで笑ってられる。

そして、笑い疲れれば、二人で沈黙。

なんて単純なんだ。笑

✳︎

側からみれば、
アホっぽくて、
内容のない話かもしれないし、
さっきも言ってたじゃん、みたいな話かもしれない。

けれど、
そういう、
くだらない話を、会話を、
気兼ねなくできる、

そして一緒に笑って、泣いて、。

そんな友達は、
当たり前じゃないし、
たくさんはいないだろうなって最近思う。

だから、
くだらない話ができること、
それを一緒に話せる人のこと

誇りに思ってる。

大切にしたい。

真面目な話だけじゃ、疲れちゃうもん。

くだらない話、会話、ネタ、
そんなものをいつもできて、
思いっきり笑ってられる人生がいいな。

楽しそうだ。


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