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自分の世代以上の本も、読んでみる価値がある

最近、書評で扱う案件に、年代の幅が出てきている。

扱う内容としては、起業当初から一つ筋を通していて、「働く女性のキャリアとライフスタイル」に関わること。

そうでないと、わけがわからない会社・人になってしまうので、そこだけはこだわっている。

そして、私は現在42歳なので、今までは基本的にはアラフォー〜アラサー、たまに20代対象の案件のみを受けてきたが、いろいろな縁で、数ヶ月前から50代〜定年退職世代の本の書評を扱うことになった。

時代背景が多少違うとはいえ、すでに通ってきた年代の本は感覚的にわかる部分があるが、これから向かっていく年代の興味や悩みは、当然のことながら正直、熱量としてつかみづらい。

その案件は、声をかけてくれた編集部の方が、稀にみる誠実さをもってきちんとオファーしてくれたので、いつもなら世代が違うと断っていたかもしれないけれど、試しに受けてみることにした。

ファイナンシャルアカデミー 「マネラボ」

これが、結果的に、私にとって恐ろしく学びがある仕事になった。

本というものは、たいていは自分の興味があるものを手に取るのであって、そこに直結していないと視界にも入ってこないものだ。

私にとって50代以降は、まだまだ未知の世界であり、その対象の本は今まで私の視野に入っていなかったようだ。

ところが、毎月の提案のために、50代向けのさまざまな本に目を通すようになった。

美容も、ファッションも、お金も、健康も、メンタルだって、女性であれば悩みや解決策は世代関係なく共通していることもあるし、世代ごとにぜんぜん違うこともある。

そして、ああ、50代になるとこういうことが自由になり、こういうことに不安を感じるものか。逆にこう切り替え、今をこう過ごすと、人生100年時代においてもっと輝けるのか、と、いちいち「はー」とか「へー」とかいいながら感嘆して読み進める。

人生はもちろん予期しないことがさまざま起きるわけで、文字の学びがすべてではない。そんなものは、時には何の役にも立たないことさえある。

それでも、大枠でこれから起きそうなことを知っているか知らないかは、けっこう大きい。

自分自身の問題だけではなく、年上の人との対応においても視点が違ってくるように感じる。

結局、何がいいたいのかというと、今の年よりも先の年代の本をちょっと読んでおくということは、けっこうオススメ。


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