見出し画像

少しのことが大きな幸せ。

普通の人が普通に出来ていることがなかなか出来なかった暗黒時代(パニック障害時代)、私は子供を連れて色々外に遊びに行く事に凄く憧れた。

子供を連れて楽しく外食したい

子供を連れて映画に行きたい

子供を連れて大きな公園のイルミネーションに行きたい

子供を連れて博物館・美術館に行きたい

夢はいっぱいあったけど、現実的には「行くのが辛い、怖い」状態でもし、主人の運転で県外の博物館や観光地に行っても全く楽しむことなんてできなかった。高速に乗る事(助手席でも)が苦痛だったし、遠出する時は前日から緊張で寝れなかった。本当に、こんな意味不明な状況がひたすら辛かった。だから、コロナで自粛生活になった時は安心すらしていた。外出しない言い訳が出来るからだ。

子供にも「ごめんなさい」といつも罪悪感をもっていた。子供にもっといろんな事を経験させてみたいのに、こんな親でごめんなさい、、と心の中で泣いていた。

しかし、それが今は無い。自由にどこへでも行ける。何でも出来る!(お金が許す範囲でだけど)

この前、長男とファミリーマラソンに出て3キロ走った。死ぬほど苦しかったけど楽しかった。

子供とラーメンを食べるために隣の県までドライブした。ラーメンが凄く美味しかった。

子供と一緒に夢にまで見た私の運転で遠くの動物園に行った。凄く嬉しかった。

ほんのちょっとのことだし、普通の人なら別に大したことない事でも、今までそれが叶わなかった私にはこの世界がキラキラして見える。

もし、あの暗黒時代を経験してよかったと思う事を挙げるなら、パニック障害のおかげで日常の大切さがわかり、時間がいかに大切かがわかった事だと思う。あの長いトンネルを通り過ぎたらキラキラした普通の日常が待っているなんてあの時は思ってもみなかった。

よく、震災で「普通の日常がいかに大切かがわかった」と言う話を聞くけど、同じ様な感覚なのかも知れない。

みんな、普通を退屈だと言うけど、退屈に思えるくらい普通な事はどれだけありがたい事なんだろう。今日、何も悪いことが起きなかった。今日、事故に遭わなかった。今日、生きていられた。今日、普通に布団で寝られる。ご飯も食べれた、困らなかった。全て有難い。

ジェットコースターやドラマみたいな人生も楽しいのかも知れないけど、私は普通がとても素敵なものに思える。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?