シェア
野菜を刻む小気味いい音と一緒に、機嫌のよさそうな鼻歌が寝室に届く。サイドテーブルの上を…
『足りない』wacci × ものがたり 「あのさ、俺たち、もう終わりにしよう。」 「え、…
『ぷんぷん』コレサワ × ものがたり 「とうちゃーく!きょうもお買い物付き合ってくれて…
『デイドリーム』reGretGirl × ものがたり あなたと過ごす時間が長くなっていたせいで、…
彼の配信が好きだった。きょうもお決まりのあいさつに、彼とそこに集まったリスナーのみんな…
”茜くんが近くにいたらいいのにね。” 彼女の言葉に加速させられていく想い。自分の自由…
僕のことを”春人くん”と呼ぶ7個年上のその人は、桜と書いて”はる”と読む、7歳年上のお姉さん。高校生になって、人生で初めてできた彼女の真桜も、僕のことをそう呼んだ。 元カノを引きずったままでいることで、全てがうまくいかないような気になってしまって、気を紛らわすために出会い系アプリをインストールしたのだった。年齢が若ければ若いほど、ストライクゾーンの狭い人が多いイメージで、小さなきっかけで幻滅されてしまいそうだから、なるべく面倒見のよさそうなお姉さんを選んだ。 待ち合
『アパートの一室で20代男性の遺体が発見されました。遺体は死後数か月が経過しており、腐敗…
一日の中で一番暑い時間を少し過ぎた頃、彼に帰りたくないと言われるがまま帰るのを先延ばし…
『彩り』ねぐせ。 × ものがたり 2人で過ごす毎日は遊園地みたいだ。 彼女は、ゆっくり…
通話の余韻を感じながら、彼女に伝えたきょうの予定をひとつずつこなしていく。僕の言葉にケ…
「桜さん?初めまして。」 彼は、春人と言った。今年の春、大学生になって上京してきたよ…
通話アプリはすぐには使われることなく、相変わらずメッセージでのやり取りが続いた。 酔…
”ショタボ山ぽり子:う~~~っ!!ショタボ山ぽり子、参上!!” 「いや、あいさつの癖つよ。名前も癖つよ。」 最初に僕のライブ配信にやってきた彼女は、名前も、あいさつも、癖が強かった。基本的にコメントに浮上することはなく、静かに配信を聴いている印象。コメント欄がwwwで溢れると、彼女も涙を流して笑っている絵文字をいくつか流した。 彼女も、定期的にライブ配信をしていて、見つけたときには遊びに行くようにしていた。入室のコメントにすぐに反応してくれて、かわいらしかった。