えるしぃ

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道東でゲームのイベントを主催したり、非電源系のゲームで遊んでいたりしています。 ものを作る会社を運営していたりします。

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前書き/キャンペーンデザイナーズノート

2019年の1月頃から、自分の周囲で「ソードワールドを遊んでみたい」という声をちらほら聞いた記憶があります。 ソードワールド2.0に版上げされてからは遠ざかっていましたが、初代ソードワールドとは長い付き合いでした。オフライン、オンラインを合わせて10年で300回程度の卓を囲んだと思います。 同年の2~3月に何人かをお誘いして、ソードワールド2.5のお試し会を行い、ポジティブな感想を頂いたこともあり、 「長期キャンペーンをしよう」という雰囲気になりました。 キャンペーン

    • 2-2「不測の事態に対するアドリブ対応について」/キャンペーンデザイナーズノート

      前回のストーリーラインはこちら。 はじめに今回の要素として、 ・ついに登場したヒロイン候補 ・前回に引き続きプレイヤーと打ち合わせしたプレオーダーセッション ・明かされるべき謎の情報の出し方 ・プレイヤーに対するゲームマスター側からの設定の提案等、 色んなポイントがありますが。 まずは、ここを明らかにするべきでしょう。 どのあたりが不測の事態だったのか? それは、 メイン回復役の回復判定が2ラウンド連続で1ゾロによるファンブルとなり、プレイヤーサイドが敗北

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      • 第二部第2話「女の形をした刃」/キャンペーンデザイナーズノート

        タイトルコール地方横断鉄道によって、アルフレイム大陸の技術の中心、キングスレイ鉄鋼共和国に辿り着いた冒険者たち。 豊かな国土と崇高な理想の影にあるのは、昏い争いの歴史と人の業が渦巻く伏魔殿。 その光と闇を背負う鉄道卿の導きにより、“忘れられた都市”タージを目指して新たな探索への道が拓かれる。 自らの存在意義を求めんとする幼き英雄の末裔を伴い、11ある”聖戦士の武具”を求める旅。 その先にあるものは輝かしい栄光か、空虚な虚構の偶像か。 世界は子を成し世代を紡ぐ女によっ

        • 2-1「プレオーダーシナリオのデザインについて」/キャンペーンデザイナーズノート

          2-1「プレオーダーシナリオのデザインについて」 前回のストーリーラインはこちら。 新章開幕と同時に別れの季節。 プレオーダーとは?シナリオの中心となるキャラクターを担当するプレイヤーと、事前にセッション内容に関する打ち合わせを行い、キャラクターの個人的な目的を達成させるためのシナリオを作成して遊ぶことを、「プレオーダーセッション」と呼んでいます。 TRPGにおいて、自分のキャラクターの設定を作りこむのが好きなプレイヤーは、一定数います。しかし、この設定を活かしてセッ

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        前書き/キャンペーンデザイナーズノート

          第二部第1話「イノセント・ワールド」/キャンペーンデザイナーズノート

          タイトルコール天空に現れた黒い月。 人族の英知の結晶たる”忘れられた都市”タージを目指すため、 魔動機文明時代の技術発掘を国是とするドーデン地方・キングスレイ鉄鋼共和国を目指す冒険者たち。 その旅の最中、ゴケルブルク大公国にて、大陸一の魔導機師とも噂される金瞳の魔女より不穏な依頼が持ち込まれる。 神の名を騙り、人々から搾取を行う偽りの宗教組織。 その偽りの教えに染まり外敵を排除しようとする無垢の狂気の民。 偽りの楽園を破壊することは、本当に人の魂の救済たり得るのか

          第二部第1話「イノセント・ワールド」/キャンペーンデザイナーズノート

          1-5「物語の全体構成について」/キャンペーンデザイナーズノート

          祝、第一部完! ストーリーラインはこちら。 2019年4月にスタートしたこのキャンペーンも、6回の会を重ね、同年の6月下旬をもって一つの区切りをつけることが出来ました。 きっとプレイヤー達は思ったことでしょう。 ここで終わっておけば、普通のヒロイックファンタジー物語だったんだろうなと… えるしぃは異常者で悪い大人だからね、しょうがないね。 今回はキャンペーンの全体構成のお話です。まず前提として、このキャンペーンの会は 「2019年4月から2020年3月まで」

          1-5「物語の全体構成について」/キャンペーンデザイナーズノート

          第一部最終話「しろがねの姫を討て」あらすじ/キャンペーンデザイナーズノート

          タイトルコールかつて魔神王を倒すために造られた”忘れられた都市”タージの復活を巡り、 “太陽石”のアスタローシェ=アスランを中心とする蛮族たちは再びいにしえの禁域を訪れる。 最果ての街、”白銀の槍”ダイケホーンをさらに超え、荒風吹きすさぶ霊峰にて 悪夢の先駈けが運命に翻弄される人間を迎え撃つ。 “導きの王”ヴァイス=ハーヴェスの号令の下、 いま、決戦の火蓋は斬って落とされようとしていた…! ソード・ワールドRPG「しろがねの姫を討て」 冒険者たちよ、剣の加護は汝

          第一部最終話「しろがねの姫を討て」あらすじ/キャンペーンデザイナーズノート

          1-4「NPCのデザインについて」/キャンペーンデザイナーズノート

          1-4「NPCのデザインについて」 ストーリーラインはこちら。 むかーし、むかし。エルシィがまだ少年だった頃。 当時からオトナ相手にゲームマスターしたりしてました。オープンな場所だったので、結構ダメ出しもされます。当時の僕は割とコドモで独りよがりなシナリオやセッションやってたこともあったからね、仕方ないね それらの批判は大体まっとうなものだったと思うんですが、人間ってやつは都合のいい生き物で。 やっぱり、褒められたりしたことの方が強く覚えているものなんですよね。

          1-4「NPCのデザインについて」/キャンペーンデザイナーズノート

          第一部第4話「旧世界より」あらすじ/キャンペーンデザイナーズノート

          タイトルコール“聖戦士の遺産”を狙う蛮族の跳梁を重く見た ハーヴェス王国の若き国王ヴァイス=ハーヴェスは、 東方のユーシズ魔導公国へトーラス=ブロフィード公爵を全権とする外交使節団を派遣した。 ”大魔導公”ヴァンデルケン=マグヌス公爵は《大破局》を生き延びた数少ない公人と目されており、情報の共有と善後策の相談を行うためだ。 平和なはずのユーシズ魔導公国で、聖戦士の伝説とその”聖地”を巡り蠢く陰謀。 信じあうことは、かくも難しく尊いものであるのか… ソード・ワールド

          第一部第4話「旧世界より」あらすじ/キャンペーンデザイナーズノート

          1-3「キャラクターの設定の、物語への組み込みについて」/キャンペーンデザイナーズノート

          1-3「キャラ設定の、物語への組み込みについて」 ストーリーラインはこちら。 ほとんどのTRPGプレイヤーは、自ら生み出したキャラクターが好きだと思います。 今まで作り出してきた、思い出深いキャラの話だけで、知らない人を置き去りにしながら一晩語り明かせる。僕は話せるぞ!悪い大人だから自重してるけど。 自らが創作したキャラクターが物語の中で一定の役割を果たし、自分の分身たるキャラクターがカッコ良く活躍することを楽しむのが、TRPGの面白さの一部であることは、多くの人が同

          1-3「キャラクターの設定の、物語への組み込みについて」/キャンペーンデザイナーズノート

          第一部第3話「聖剣の護り手」あらすじ/キャンペーンデザイナーズノート

          タイトルコール世界各地に忍び寄る蛮族の魔の手。 狙われる”オーブレイの遺産”。歴史の影に埋もれてきた争いの火種。 真実の一部を知る旧きエルフの導きにより、冒険者たちは”奈落の魔域”へと 足を踏み入れることになる。 かつて世界を救ったはずの”12人の聖戦士” 彼らはなぜ歴史から消されなければならなかったのか? 記憶の奥底にある暗い扉がわずかに開かれる…… ソード・ワールドRPG「聖剣の護り手」 冒険者たちよ、剣の加護は汝と共に。 ストーリーラインプレイヤーキャ

          第一部第3話「聖剣の護り手」あらすじ/キャンペーンデザイナーズノート

          1-2「キャンペーンにおける戦闘とバランスについて」/キャンペーンデザイナーズノート

          1-2「キャンペーンにおける戦闘とバランスについて」 ストーリーラインはこちら。 このキャンペーンにおいて、戦闘BGMはFF11の音楽を使うことが多かったです。学生時代にプレイしていましたが、総ログイン期間は2年(※)くらい?懐かしいなぁ ※え、計算が合わない?またまた御冗談を… ソードワールドというシステム。バランスに関して色々と言う人はいるようですが、僕はおおむね優れた戦闘システムだと考えています。 そもそも、TRPGにおいて戦闘とは何のために行うのか? これ

          1-2「キャンペーンにおける戦闘とバランスについて」/キャンペーンデザイナーズノート

          第一部第2話「緋色の魔の手」あらすじ/キャンペーンデザイナーズノート

          タイトルコール第一部第2話「緋色の魔の手」 古の記憶を継ぐ旧き集落に、蛮族襲来の報が入る。 かつてなき侵略に隠された意図。過去に縛られ破滅への道を歩む人々。 そこで明らかになるは、人の脆弱さと、か細き希望。 遺された神々の軌跡を巡り、伝説は動き始めた! ソード・ワールドRPG「緋色の魔の手」 冒険者たちよ、剣の加護は汝と共に。 ストーリーライン※プレイヤーキャラ一覧はこちら 第一部第2話「緋色の魔の手」 “星月巡り”の一員、剣士ライエルを指名した依頼が、冒険

          第一部第2話「緋色の魔の手」あらすじ/キャンペーンデザイナーズノート

          1-1「キャンペーンの出欠管理について」/キャンペーンデザイナーズノート

          前回のストーリーラインを見て「ファイアーエムブレム・聖戦の系譜」を思い浮かべた方、正解です。 というわけで、ようやく本編です。 ソードワールドそのものの解説は…多分しません。特に前回の記事なんて、ソードワールドを知らない方から見たら何言ってるのかワカランかもしれません。が、やっぱり解説はしません。みんな、希少種たるゲームデザイナーのご飯のためにルールブック買ってね! ※突然ですが、グロ画像です。 こうなった瞬間にGMの心は死ぬ。 主催GMの経験がある方なら同意してく

          1-1「キャンペーンの出欠管理について」/キャンペーンデザイナーズノート

          第一部第1話「聖戦士の詩」あらすじ/キャンペーンデザイナーズノート

          タイトルコール第一部第1話「聖戦士の詩」 “奈落の魔域”に封印されていた古代魔動機文明の遺跡が解放された。 マギテック協会は冒険者を派遣し、新たな発見を求める。 防衛システムを突破した彼らを待ち受ける謎の碑文。 それは、改変された物語か、閉ざされた真実なのか。 ソード・ワールドRPG「聖戦士の詩」 冒険者たちよ、剣の加護は汝と共に。 ストーリーライン第一部第1話「聖戦士の詩」  物語はハーヴェス王国から始まる。 種族も、生まれもバラバラな冒険者グループ”星月

          第一部第1話「聖戦士の詩」あらすじ/キャンペーンデザイナーズノート

          準備稿・プレイヤーキャラ紹介/キャンペーンデザイナーズノート

          ライエル=クラージュ種族:人間/性別:男性/出身:ハーヴェス王国 故郷の村を蛮族に滅ぼされた戦士。高名な剣士の弟子。二刀流を操る 主技能構成 初期:ファイター2/スカウト1/レンジャー1 第一部終了:ファイター6/エンハンサー4/スカウト3 第二部終了:ファイター9/エンハンサー6/スカウト4 第三部終了:ファイター11/エンハンサー6/スカウト4 完結時:ファイター13/スカウト9/エンハンサー8 バル=カソス種族:ドワーフ/性別:男性/出身:アルショニア女王国 男で

          準備稿・プレイヤーキャラ紹介/キャンペーンデザイナーズノート