ヘアカットの知らない世界
みなさんこんにちは!
カット中お客様に「ハサミの使い方上手だね!」と言われる事があります。
とても嬉しいですね!!
ハサミの開閉や動かし方はとても大切です。
しかし、
実はヘアスタイルをつくる上ではハサミを持つ右手よりも髪の毛を掴む左手の方が重要です。
それが本題なんですが、その前にあれもこれも言わなきゃって考えていたら話が膨らんでしまいましたw
という事で、今回はまとめて
意外と知らない?ヘアカットの世界です!
『へぇ〜』と思って頂けたら幸いです!
■姿勢は正しく
ヘアカットは姿勢が大切です!
立つ位置・目線の高さ・腕の高さ・両腕の水平具合・指の角度などが正確なカットに繋がります。
カットが上手な美容師はこれらが出来ているはずです!
逆になんとなく姿勢がだらしなく見える美容師は仕上がりもイマイチかもしれませんね。
何事もそうですが、出来る人は基本的な事を一つ一つ丁寧にこなせる人でしょうね!
■イスに座ってカット
イスに座りながらカットされた事もあるんじゃないでしょうか?それは主に目線の高さを合わせる時に使用します。
ロングやボブなどはアウトライン(髪の毛が落ちる1番下の長さの位置)がとても重要なスタイルです。正確に決めたい時は座った方が切りやすくなります。
腰を落として切ることも可能ですが、無理な姿勢で切ると不安定になるのでイスを利用します。
他にお客様のイスを高くしてカットも出来ますが、あんまり高すぎるとお客様がドキドキしちゃうので程々の高さにします。
ただ単にラクしたいからイスに座ってカットする人もいます。美容師を長く続ける事を考えたらそれも必要な事かもしれません。
体が資本ですから。
■立ってもらってカット
ロングの人は場合よって立ってもらいます。
椅子の背もたれの厚みがあるだけでラインがズレたり、段(グラデーション)が入ってしまうからです。
その際は「正確に切りたいので一度立って頂いていいですか?」とお声かけします。みなさん心よく立ってくれますね。まぁ断りづらいとは思いますがw
■左利きの人も右に矯正
美容学校でカットを習う時、左利きの人も右手でハサミ(シザー)を持つように直されます。
その理由は、カットの姿勢にあります。
先述の通り姿勢はとても大事なんですが、逆だと教えづらい為です。
ちなみに左利き用のハサミも販売されています。ちょっと割高だった気がします。
工作用でも左利き用ありますが、あれって見事に右手では切れないんですよね!見た目一緒ですけど、やっぱり性能は違いますね。
■ヘアカットは左手で切る
ここからが今回の本題です。
『カットは左手で切る』と何度も教わってきました。
その理由は切る位置を決めるのが左手だから!
左手がブレブレだと狙った仕上がりになりません。
ヘアカットには展開図というものがあって、それを頭の中で描きながらカットしていきます。
展開図はまさしく設計図です。
これが正確であるほど狙い通りのスタイルにスピーディにカットする事が出来ます。
ハサミは決めた位置に合わせて切るだけなので、やはり左手の方が重要と言えます。
でももちろん右手も大切です。
ブラントカット(真っ直ぐ)やチョップカット(ギザギザ)なども使い分けますからね!
▶︎理容師と展開図について
美容師にとっては展開図は当たり前ですが、知人の理容師は『展開図なんて書いたことない』とのこと。
理容室のお客様は基本ショートの男性です。
どちらかというと彫刻に近いイメージでカットしていきます。
ベーシックな切り方を覚えたら、あとはお客様の髪質やクセを見ながらいらない部分を削っていくような感じですね。
その為展開図はそこまで重要視されていないようです。
■前髪は例外?
手で持つ事のデメリットの1つとして、自然に落ちる位置にならない事が挙げられます。
その為前髪はフリーハンド(手で持たない)で切る事もあります。
前髪はただでさえ浮きやすい箇所です。
もし引っ張って切ろうものなら狙った位置より短くなる可能性大!
家帰ってシャンプーしたら思ったより短い経験あるのではないでしょうか?
そうならない為にフリーハンドという切り方を選択する場合もあります。
■おわりに
いかがでしたか?
『ヘェ〜!!』と思える事はあったでしょうか?
施術者は意外と色んな事を考えてカットしています!髪質や骨格は十人十色なので、その場で臨機応変に対応しています!
みなさんが次にカットに行く時は視点を変えて見てみるのも面白いかもしれませんね!
また美容師や美容室に関する記事を書いていきます!
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