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"The Soul Of Night" 制作ノート ー歌詞編ー

本作は、日本神話を扱った「新訳古事記シリーズ〜ツクヨミの段〜」で作詞作曲した「勾玉」という曲をベースにしている。
曲調はまるでちがっていて、「勾玉」は3拍子のバラードだけれど。
この4拍子アップテンポの「ザ・ソウル・オブ・ナイト」を作曲中に、ふと歌詞は「勾玉」の英語版にしようと浮かんできて、勝手に脳内で英語に変換して口ずさんでいた。

話を進める前に、勾玉の歌詞を紹介したい。

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「 勾玉 」

禍々しき塊 きみの中に沸きいずる
新しい命もやがて穢れ 疲れ果てた四肢が横たわる

目を閉じて眠りゆけ 泣き疲れたぼくのきみ
眠っているきみから その禍事 夜の果てまでも さらいゆく

きみはこの日の命を終えるのだ

今日もまた夜がくる すべての痛みを脱ぎ捨てろ
今日もまた夜がくる 新しい命になれ

禍々しき塊 ぼくがすべて集めてく
飲み込んでしまえばきみは自由 目を閉じるきみは美しい

零れ落ちた涙が 形づくる塊は
新しい命のいずる形 きみをまもりぬく ぼくの形

きみはこの日の命を終えるのだ

今日もまた夜がくる すべての痛みを脱ぎ捨てろ
今日もまた夜がくる 新しい命になれ

夜の底で ぼくらの手がふれる

今日もまた夜がくる すべての痛みを脱ぎ捨てろ
今日もまた夜がくる 新しい命になれ

今日もまた夜がくる すべての痛みを脱ぎ捨てろ
明日の朝目がさめて 太陽とともにあれ

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ツクヨミは月を読む神という文字をあてられている。
古事記では、アマテラス(姉)、スサノオ(弟)という日本神話のビッグネームと共に三貴子としてうまれ、しかし、すぐさま「夜の国をおさめろ」と言われ、その後の記述はなくなってしまう。
姉や弟と違い、登場後、活躍することもなく、いなくなる。

この、三柱(*神さまは人間ではないので○人ではなく、○柱と数えます。)生まれると真ん中の神は登場しなくなる現象は、古事記ではよく発生するのだが、それはまた別の話。

ともあれ、ツクヨミは、夜の国をおさめている。
私の勝手な想像によると、姉と弟がもめている間にも登場しないということは、夜の国はきっとはるか遠く、おそらくひとりぼっちか、最小限のお供の者と共に行かされたのであろう。

そして、昼(太陽)と夜(月)は、
観念的な意味において同時には存在しない。

他国の神話でも、太陽神はでてくるが、それを司る人間のファラオは、太陽が沈む時に死んだとみなされ、毎翌朝、太陽が昇ると共に生き返る儀式をしていた。

つまり、太陽は日々死んで、日々生まれるのだ。
そうして、月は太陽が死んでいる間の夜の世界を司る。

そのかりそめの死の世界において、夜は人々の痛みさえも、死に導けるのではないか。
来るべき、新しい朝に生まれ変わるために。


*楽曲制作ノートはこちら
https://note.com/ekotumi/n/n7c364c01e46a

「ザ・ソウル・オブ・ナイト」
■Youtube: https://youtu.be/vK06LziIbHk
◇字幕:日本語、英語、フランス語

■ストリーミングはこちら ◇Spotify https://open.spotify.com/track/1e4PXNn2vwgbHWezDbiUXv?si=51ebf6ab5a624529 ◇Apple Music https://music.apple.com/jp/album/the-soul-of-night/1628746995?i=1628746996&l=en ◇Amazon music https://music.amazon.co.jp/albums/B0B3MQRVLQ?marketplaceId=A1VC38T7YXB528&musicTerritory=JP&ref=dm_sh_gxlKYxrH3xAg16kcMiuzi0T1d ◇ほか https://ditto.fm/the-soul-of-night


ぜひ以下の作品もあわせてご覧ください。
◇東京のみのサウンドスケープを使った楽曲「トーキョー聖歌」
https://youtu.be/vXxDktsCovc
◇日本全体のサウンドスケープを使った楽曲「翼のない国」
https://youtu.be/KPHa9P0HKYg

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