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眠れない夜 サン・ファンの日前夜

6月24日はサン・ファンの日。
私は毎年、この日の前日になると憂鬱になる。

なぜって寝れないのだ。
祝日前夜なので街中が一晩中、花火と爆竹で盛り上がり、どんちゃん騒ぎになるからだ。

ほとんどの人が翌日は仕事が休みだし、子供は学校が終わって夏休みに入るタイミングなので、夏の始まりを祝ってお祭り騒ぎとなる。

翌日が休みならいいのだけれど、大抵私は仕事なので、朝方まで遊び歩いたりなんてしない。
それどころか、いつも通りベッドに入るのだけれど、まるで寝れやしない。それが憂鬱の理由。

何より嫌なのが爆竹の音。
だけどサン・ファンが近づくと毎年この爆竹を売るお店が、期間限定でそこここに出てくる。
うちのすぐそばにもあって、今年は例年より列短いかなと期待するも、全然。けっこう並んでる。うーむ。

この爆竹。
どこが面白いのかよくわからない。
鼓膜が破れそうになるだけじゃん。
何が楽しいんだろう。 
と、毎年長い列をみながら考えるが、未だに答えは出てこない。

さて、このサン・フアン前夜は、家族や友人とビーチにお酒を持参して花火見ながら朝までワイワイパーティー、というのが典型的な楽しみ方らしく私も過去にやってみたことはある。
しかし、うるさいのはビーチエリアだけではない。

住宅エリアでも盛り上がる。
路上に出て、爆竹、花火をするのだ。もう音が途切れることがない。
まるで中国の旧正月の爆竹の嵐かのよう。

とにかく逃げ場がないんだ、この日はー。
どこに行っても誰かが代るがわる爆竹、花火を絶やすことなくやり続けてる。

そして昨夜。
期待虚しくやはり寝れない、、、。
時々ガス爆発のような大音量の爆竹が耳をつんざいて心臓にも悪い。

うちのワンコは大丈夫だろうか。
気になって様子を見に行く。

夜中1時を過ぎても盛り上がりはまるで衰えることなく、諦めてバルコニーに出て外の様子を伺う。

だめだ、今年も負けたな、、、。

そして翌日は起きれなくてもちろん寝坊。
今年もぎりぎりで仕事を始めるハメになった。



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