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備前焼のこと(三)備前焼の特性

備前から気になったものを種々持ち帰り、スタッフとシェアします。
好きなものを好きなだけ思い思いに取ってもらうと、プチマーケティングにもなりますね。

お部屋や食卓に備前焼をちょっと置くだけで、空間が豊かになります。
素朴で小さなものだけど、ひとつひとつ選びました。
そこからまた選ばれていく備前焼。スタッフひとりひとりの感性の違いに嬉しくなります。

予備知識なしで出掛けた備前です。
でも、現地でいただいた珈琲の味が気になっておりました。
そういえばあちこちで、1度お酒を備前焼で飲んでみてください、と言われてきました。私はお酒をいただかないので、〈ふぅん〉という感じでしたが、珈琲と共にその言葉を思い出しました。


調べてみますと、ちゃんと根拠がありました。
備前焼は鉄分を多く含む炻器(*)です。釉薬を使わないことで、微細な気孔ができます。
それは空気を対流させ水をきれいに保つことや
珈琲などの香りを逃さないという効果があるそうです。

水をきれいにする備前焼の特徴を生かして、備前玉をお釜にいれたり、浮き球をメダカ鉢や花鉢に入れたり、花器や花瓶にも適しています。

また、表面の細かい凹凸が発泡能力を発揮するためビールなども美味しくいただくことができると人気です。

保温性・保冷性に優れているので、暖かい飲み物・冷たい飲み物どちらにも適しています。使い込むほどに滑らかになるので経年変化も楽しめるようです。

珈琲に何か違いを感じたのはこれだったのですね。
次回備前へ行くときにはもう少し理解を深めて選ぶことができそうです。

*炻器(せっき):陶器と磁器の中間的な物。



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あいねのいえ
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