幻の銘茶のこと(四)きの花政所紅茶
きの花政所紅茶
「これがな、自信作やねん。どやろ」と
満面の笑みで出してくださったのは、
お紅茶でした。
え、紅茶好きです。
でも、苦手です。
どうしても当たりはずれといいますか、私感なのですが
渋くて刺激的な味わいのものが多く、本当に美味しいと印象に残っている
紅茶は奈良のホテルで頂いたものでしょうか。
何度も購入していますが、
ギャンブル感強めのジャンルなのですよね。
いただくときはホッとするものの、口にするまでの緊張感が少々プレッシャーでした。なので、ハーブティーの方が楽しめる方です。
「まぁ飲んでみてよ」
温度計とストップウォッチ片手に淹れてくださいました。
え・・・・・・なんですかこれは。
ふわ~~っと、もうカップを近づけただけで紅茶の香りに包まれます。
一口いただくと、どうして全く渋くない。
これは本当に驚きました。
ごめんなさい。奈良のホテルの少々値が張るお紅茶を抜いたと思います。(私史上)
これは絶品中の絶品。
ダメですこれは。何がダメかわかりませんが。
是非とも England の Royal Family に献上したいくらい。
少々反則級のものというか、紅茶というカテゴリーから少し外れるといいますか。
また語彙力が迷走するところです。
川上さんの農園の手摘み一番茶(ファーストフラッシュというそうです)のみを使用して、2度醗酵させた醗酵飲料です。
川上さんのピカピカ肌の正体はコレですね・・。
某ウィルスがまん延して大変だったとき、
緑茶よりも紅茶が良いというデータを拝見したことがありました。
そうですよね。熟成されて、醗酵されているものですから。
因みに紅茶は熟成するほど美味しくなるそうです。
「いやぁ、今年の紅茶はあんまりやなぁ、と思ってたんや。
ほんで、5年くらい放ってて飲んでみたらな、ビックリするくらい美味しかったんや」
川上さんがおっしゃいます。
確かに。新茶の季節になれば、世間一般の方は新茶を有難がるものですが
時間が熟成した方が美味しいですものね。
「いやぁ、煎茶もな、1年くらい置いたんがホンマは美味しいんやわ」喜代美さんの言葉になるほどと脳内メモされました。
これもまた本当に文句なしの絶品です。
やはり押しの効くお茶、何度でも愉しめます。
スタッフ間でも1番人気です。
川上職人の在来種の紅茶、ここだけです。