患者視点の医療経営 長 英一郎

☆患者視点の医療経営アドバイザー☆ Twitter: eiichiro49 電卓を持た…

患者視点の医療経営 長 英一郎

☆患者視点の医療経営アドバイザー☆ Twitter: eiichiro49 電卓を持たない公認会計士。医師でもないのに病院で当直をしたり、看護師体験も。救命処置のACLSプロバイダーの資格も。長(おさ)英一郎のホームページ https://bit.ly/3LPogAO

最近の記事

【議事録革命!】nottaで文字起こしし、Claudeで校正してみた

文字起こしソフトはいろいろあるが・・市販されている文字起こしソフトは多種多様。医療専門の文字起こしソフトもありますが、決して安くはありません。私が使っているソフトは「notta」。 文字起こしの精度が抜群に高いわけではありませんが、話者を区別できるのと操作が分かりやすいので利用しています。また、料金も使用頻度より異なりますが、私は月1,200円(30時間/月)のプランに加入しており、主にZoomの文字起こしで使っています。 今回はこちらのラジオの音声(11分)を文字起こ

    • 医療経営士予想問題集作成の裏側

      同じような問題に見えるけど4月10日に2024年度医療経営士3級予想問題集を発刊しました! 年に1回この問題集を更新していますが、作成の舞台裏は大変だったりします。170問と問題数は2023年度版と変わりませんが、実は問題の差し替えや訂正を結構しています。 例えば、医療経営士3級のこちらの問題。人口動態統計速報は毎年更新されるので、それに合わせて問題を変更しています。 テキストにもこのような統計が載っていますが、5年前の統計だったりします。しかもそれに基づいて解答す

      • 「5疾病5事業」では不正解。医療経営士3級対策講座動画発売!

        合格率は高くない2024年2月に開催された医療経営士3級の合格率は37.4%。初回からの累計合格率が42.4%だったので、それよりも低く狭き門になっています。 試験合格のために「なるほど、なっとく医療経営Q&A50」(以下、書籍)や医療経営士初級テキスト(以下、テキスト)に加え、予想問題集を使われている方も多くおられると思います。 合格率が低くなっている原因の一つとしては、書籍やテキストに掲載されていないトピックが多く出題されているためだと考えられます。 書籍、テキ

        • 現場の取り組みを点数化する厚労省(眠りスキャンを例に)

          2月4日に同時改定の解説動画を販売しました! 改定セミナーというと厚生労働省資料をそのまま使ったものが多いですが、私の場合はほとんどがオリジナルで作っています。時には見学視察先の病院や介護施設の写真も載せています。 最近の改定の特徴は、どこかの病院や介護施設の先進事例を参考に新規の点数や施設基準を決めているところがあります。 例えば、2024年度介護報酬改定で新設された「生産性向上推進体制加算」(Iの場合 100単位/月)。 この「見守り機器」は眠りスキャンやインカム

        【議事録革命!】nottaで文字起こしし、Claudeで校正してみた

          迷惑メールから大切な情報を救出!ChatGPTとGASで実現する自動メール管理

          メールソフトのセキュリティーレベルが上がる中、重要なメールを見逃すことはないだろうか? 私はGmailを使っているが、時々クライアントからのメールが迷惑メールに分類され、返信が遅くなることがある。これをプログラミングにより解決してみたい。 前提として、私は全くプログラミングの知識を有していないし、ホームページやアプリを作ったことがない。そのような者でも作れたコードを紹介させていただきたい。 迷惑メールに重要なメールが分類Gmailの場合、「迷惑メール」に分類されると通常

          迷惑メールから大切な情報を救出!ChatGPTとGASで実現する自動メール管理

          RPAで月150分の自由時間を手に入れる!

          業務を自動化するRPAを使い始めて1週間。1週間で業務時間を150分削減できたという事例を紹介していきたい。 RPAはDeNA社製のCoopel(クーペル)というソフトを使った。 RPA移行業務は15種類まだ使い始めたばかりなので、それほど多くないが今のところ15種類の業務を自動化した。まずは、私が代表を務める東日本税理士法人での業務からいくつか抜粋。 その他、「医療経営士問題集」を発刊しているが、メルカリで違法販売されていることがある。それを定期的にキーワード検索して

          RPAで月150分の自由時間を手に入れる!

          ChatGPTを使ってスマートな議事録を作ってみた

          病院では、数多くの委員会や会議がある。 会の終了後は議事録作成に時間を取られる。録音した音声を発言者ごとに文字起こしし、その文章を校正する。 ほぼ全てが人力である。 1時間の会議であれば、議事録作成に1日ぐらいかけているのではないだろうか(他の仕事をやりながら)。 最近は文字起こしソフトが充実してきており、ChatGPTなどAIとの連携も可能になってきている。そこで、最新の文字起こしソフト「Exemplary AI」を使って、文字起こしから文章校正までをどれだけ短縮化

          ChatGPTを使ってスマートな議事録を作ってみた

          ラジオ音声をChatGPTでブログ記事に

          Stand.fmというラジオアプリで毎日のように配信している。収録音声は毎回保存されている。せっかくであれば文章化したいということで二つのサービスをつかってみた。 ① Summary fm ② ChatGPT(iPhoneのアプリ版) ①で文字起こしをし、②で文章校正をするという流れである。 使ったラジオ音声はこちら ① ラジオ音声を文字起こしまず、録音したラジオ音声をダウンロードする(アプリ上ではできずSafariなどで行う)。やり方は下記リンク。 収録した放送(

          ラジオ音声をChatGPTでブログ記事に

          ChatGPTで100ページPDFを瞬時に読み解く!

          厚生労働省など省庁のPDFは100ページを超えることもある。しかし、全てが自らに関係ある内容では無かったりする。ざっくりと全体の内容を把握しつつ、興味ある箇所については深く調べたい。そのような時に使えそうなのが「AskYourPDF」(ChatGPTの拡張機能)。早速試しに使ってみたので、紹介していきたい。 * 5月19日にアップした本原稿を5月20日に追記(目次5、6) 拡張機能は、一般にプラグイン機能と呼ばれている。ChatGPTの有料会員限定で開放されて数日が経過し

          ChatGPTで100ページPDFを瞬時に読み解く!

          エストニア視察体験記 〜取り残された日本への警鐘〜

          5月11日から5月12日までエストニアの首都であるタリンを中心に視察をした。その模様をFacebookに随時上げていたが、noteではまとめサイトのような形で掲載していきたい。 1 タリン市役所人口40万人のタリン市の市役所。申請窓口のある階には3人ほどしか職員がいない。離婚などを除きほとんどの行政手続がオンライン化。日本も未来はこうなるか? 午前10時に訪れていた市民は老夫婦一組のみ。インターネットを駆使できる若者は滅多に市役所に行くことはないそう。 2 調剤薬局薬局

          エストニア視察体験記 〜取り残された日本への警鐘〜

          病院で使えるChatGPT命令文3選

          ここ数日いくつかのクライアント病院に訪問し、ChatGPTについて議論させていただきました。現場の業務を劇的に改善させる可能性のある命令文(プロンプト)の3選をご紹介させていただきます。 命令文のいずれもシェア、使用は自由です!どんどんパクっていただいて現場の業務効率化に活かしていただきたいです。 患者名などがサンプル命令文に入っていますが、実際に使う場合には学習に使われる場合がありますので、学習されないよう下記のように設定変更をオススメします。 ChatGPTを使って

          病院で使えるChatGPT命令文3選

          2023年度版 医療経営士問題集発刊!

          2023年度版医療経営士予想問題集(3級、2級)が発刊となりました! 医療経営士3級の主な追加問題 ・マイナポータル ・電子カルテの標準化 ・電子処方 ・コロナ5類変更 ・感染症分類 医療経営士2級の主な追加問題 ・育児・介護休業法の改正 ・オンラインに関連する診療報酬 ・オンライン資格確認 ・リフィル処方箋

          2023年度版 医療経営士問題集発刊!

          会計事務所の未来を切り開く!AIで働きやすい職場に

          ChatGPT(有料版)を使い始めてから3週間。 同時期にその他のAIツールも活用することで、少なく見積もっても私の業務時間が10%削減されました。10日間働いた場合、1日分の休みが取れるということです。 それぞれのAIツールでどのように効率化されたか述べていきます。 文字数指定の文章作成(ChatGPT)ChatGPTは、文章作成やタイトル作成で便利に使っています。 先日講演の概要作成の依頼がありました。しかも文字数の指定が400字以内と。おそらく今までは30分かか

          会計事務所の未来を切り開く!AIで働きやすい職場に

          完全テレワーク会計事務所の取り組み(特別編)

          「完全テレワークシリーズ」の前編、後編と連載をしてきた。その後、弊法人(会計事務所)では、新しいデジタル化の取り組みをしたので、紹介していきたい。 今回は、すべてマネーフォワード社のサービスへ転換している。これは最終的にマネーフォワードの「クラウド会計」に連携することで経理事務の効率化につながると考えたからである。 1 ビジネスカード(1)使用履歴をスマホで確認できる もともとクレジットカードを使っていたが、会計ソフトと連動されることがなく、カード明細を見ながら仕訳を手

          完全テレワーク会計事務所の取り組み(特別編)

          完全テレワーク会計事務所の取り組み(後編)

          前編では主にチャットワークなど連絡や会議ツールについて述べてきた。職員がテレワークをする上ではどれも欠かせなかった。 今回の後編では主にバックオフィスの事務職員が在宅勤務をする上で必要なサービスを紹介していく。 1 クラウド給与(給与計算)(1)給与明細 クラウド給与にはいろいろな機能があり、まずは簡単な給与明細から。かつては紙の給与明細をコピー機で印刷し、各職員に渡していた。職員に届くまでには様々なリスクがある。コピー機が詰まる、給与明細を間違って渡してしまう、どこか

          完全テレワーク会計事務所の取り組み(後編)

          完全テレワーク会計事務所の取り組み(前編)

          私が代表を務める東日本税理士法人。テレワークを始めたのが2020年4月。あれから2年半以上完全テレワーク体制を続けている。常勤職員が20名であるが、平均出社人数は3人〜4人。 デジタル化により在宅勤務体制を実現できたといっても過言ではない。主なデジタル化の取り組みについて紹介していきたい。 1 Chatwork(チャット連絡)チャットワーク導入前は職員間の連絡は(グループウェアの)サイボウズの掲示板機能を使っていた。サイボウズは各スレッドごとに職員が書き込みでき、メールよ

          完全テレワーク会計事務所の取り組み(前編)