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現場の取り組みを点数化する厚労省(眠りスキャンを例に)

2月4日に同時改定の解説動画を販売しました!

改定セミナーというと厚生労働省資料をそのまま使ったものが多いですが、私の場合はほとんどがオリジナルで作っています。時には見学視察先の病院や介護施設の写真も載せています。

最近の改定の特徴は、どこかの病院や介護施設の先進事例を参考に新規の点数や施設基準を決めているところがあります。

例えば、2024年度介護報酬改定で新設された「生産性向上推進体制加算」(Iの場合 100単位/月)。

見守り機器等のテクノロジーを1つ以上導入し、生産性向上ガイドラインの内容に基づいた業務改善を継続的に行うとともに、一定期間ごとに、業務改善の取組による効果を示すデータの提供を行うことを評価

生産性向上推進体制加算の施設基準


この「見守り機器」は眠りスキャンやインカムが例として挙げられています。

「介護医療院みのり」は眠りスキャン活用により記録・巡回に要する時間が16%削減され、深夜の2時間通しの休憩が確実にできるようになったそうです。

介護医療院みのり「眠り SCAN」の活用による業務改善

診療報酬でもこのような夜勤者の負担軽減取り組みに対する評価がなされています。

「夜間看護体制加算」等の夜間における看護業務の負担軽減に資する業務管理等のうち、「ICT、AI、IoT 等の活用による業務負担軽減」に取り組むことが望ましいこととする

このような加算は、厚生労働省の官僚が思いつきで作るわけではなく、先進事例で効果が見られるからこそ、点数化するわけです。仮に、今点数化されていなくても働き方改革や平均在院日数短縮など施策にあった取り組みをしている場合は将来的に評価される可能性があると言えます。

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