RPAで月150分の自由時間を手に入れる!
業務を自動化するRPAを使い始めて1週間。1週間で業務時間を150分削減できたという事例を紹介していきたい。
RPAはDeNA社製のCoopel(クーペル)というソフトを使った。
RPA移行業務は15種類
まだ使い始めたばかりなので、それほど多くないが今のところ15種類の業務を自動化した。まずは、私が代表を務める東日本税理士法人での業務からいくつか抜粋。
その他、「医療経営士問題集」を発刊しているが、メルカリで違法販売されていることがある。それを定期的にキーワード検索してチェックしていたが、これも画面キャプチャーをしてChatworkに月1回送信することにした。
クラウド型RPAはWeb上でできる作業が前提
Coopelはクラウド型のRPAサービスである。クラウド型RPAの場合、WindowsやMacなどOSに関係なく利用でき、複数のパソコンでアクセスできる(Coopelの場合、同時アクセスはできない)。
これに対し、デスクトップ型のRPAの場合、Windowsのみの対応が多く、特定のパソコンにインストールされて利用される。
Coopelは、インターネット上で行う業務の自動化を得意としている。マネーフォワードの「クラウド会計」や「クラウド給与」はまさにWeb上のサービスであり、自動化に向いている。
下記は、「クラウド会計」にアクセスし、収益(売上)の分析レポートを月1回Chatworkに送るというシナリオである。
職員にお願いをすれば収益レポートを送ってもらえるのだが、依頼する方も依頼される方も月1回となると忘れがちである。送られていないことに気づくと催促のチャットを送ることになる。
これが、RPAにより自動化されれば送り忘れが発生しなくなるし、Chatworkに送信すれば新着通知が届くので見落とすこともない。
Coopelの月5,940円は高いか安いか?
Coopelは月額5,940円(税込)のサブスクサービス。モトが取れているのかどうか検討していきたい。
今回RPAで削減された業務時間は150分(10分/業務×15業務)。時間にすると2時間30分。仮にこの業務を時給1,500円の職員が実施したとする。
この場合、2,190円の差額損失となり、RPAよりも職員が実施した方が安いとなる。
しかし、これを経営者が行う場合は時給が5,000円とかになるので、結果が6,560円の差額利益と逆転する。
今回、RPAに移行した業務では、給与データ送信など職員にはどうしても任せられない業務が含まれている。ログイン情報を職員に教えたくない場合も経営者自らやらざるを得ない。
RPAがモトが取れるかどうかは、移行業務を増やすだけでなく、業務をやる職員の時給によっても結果が変わるのではないか?
RPAは万能ではない
RPAは、毎月同じことをする定型的な業務には向いているが、人間の判断が伴うような業務は難しい。ただ、定型業務だけでもRPAに任せることで、生産性が高くない業務から解放されるメリットは大きい。削減された時間を売上につながるような業務に充てられば、さらに利益を増やすこともできる。
以上、Coopelを使った感想について述べた。正直RPAにお願いする業務のシナリオ(マニュアル)作成は大変だったが、一度作ってしまえば何もする必要がない。無料期間が1ヶ月あるので、お試しいただいてもいいかもしれない。
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