郵便ポスト#7 <小説> 全12回(予定)
目安時間: 4 分
2000年
ミレニアムと騒がれたその年。亮一は、甲子園に向けて、日々トレーニングに励んだ。しかし、一方でお調子者が、本来の姿。自分に、気持ちがありそうな女の子がいれば、とりあえず声を掛ける。
そして、自分は興味がなかったけれど、君が興味を持ってくれたなら、一回ぐらいデートしてあげてもいいよと、そんな軽いノリで、野球の練習の合間を縫って密かに遊ぶ。
密かに遊ぶというのも、実際は本命の女の子がいたからだ。隣の家に住む、小さいころから一緒に遊