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『カムイのうた』悲しさと継承、希望

こんにちは。いい意味のモヤモヤを昨日から抱えています。
いくつかの切り口からの感動や自分なりの学び、インスピレーションを得たのかなと感じています。

映画鑑賞後のモヤモヤです。いろんなことを感じて、言語化しきれず、すぐにしたくないところもあり、じっくり味わって時間をかけて消化できるまで、そんな感覚をも味わいたい、のかもしれません。

お断りしておくと、映画の感想は人それぞれ。私のように全ての方が感じるとは限らないので、あくまで私の感想です。

予想以上に壮大で、特に北海道やこの作品の舞台のあたりを訪れたことがある私にとって、懐かしく、大好きな雄大な自然を記録に、美しく収めてくれていることが嬉しかった。

ヨーロッパのジャーナリストと一緒に、アイヌの民族衣装などの展覧会に行った時、「なぜ全部カタカナで書いてあるの?」と言われて「文字がないので、カタカナに落とし込んで書いたんでしょうね。」と答えたことを覚えています。

現況は北海道のこちらのページが説明してくれています。

作品の主人公は、知里幸恵さんという実在したアイヌ女性であり、
彼女はそのアイヌ語で伝承されている歌、ユーカラをローマ字に書き起こし、さらに日本語に翻訳して本を残した方です。

アイヌの方たちが虐げられていたことは聞き及んでいましたが、かなり激しいものだったようで、このあたりは、アメリカであれば、黒人(アフリカ系アメリカ人等)、ネイティブアメリカン、その他の国でも少数民族が経験する待遇に似ていたのではないかと考えられます。

その中で、その民族、言葉に注目した言語学者、民俗学者が彼女を見出して。。。。。

言語や民族、北海道のその昔、歴史、私たちに通じる価値観、多様性、差別、など、見どころ、切り口は色々です。

桜前線のように北海道(昨年公開)から徐々に南下してきているようです。
今は、東京で見ることができます。

この先、2/10(土)からは、神戸でも公開するようです。
2/11 (日)は監督の舞台挨拶もあるようです。
(私は渋谷で1/27にあった舞台挨拶に行きたかったのですが、あいにく満席完売で入れませんでした。)

ご関心のある方、ぜひ。

いずれストリーミングされるのかもしれませんが、
私は大きなスクリーンで見ることができるうちに、あと何回かみてみたいと思っています。

このような差別があったこと、そしておそらく今も残っていることは、
悲しいけれど、知里さんの功績が取り上げられた良かったとホッとしています。どうして希望とタイトルに入れたかわからないけれど、何かこの先への「希望」を感じた私の「手」が勝手に書きました。



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