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見出しの力と香里奈さんの発言が心に染みた1週間 映画.comニュースPVプレイバック/2021年1月5週

※映画.com本体のニュース記事における、PVランキングの振り返りです。編集部の数人でチャットし、オススメの新作情報、衝撃を受けた記事、この1週間で得た“気づき”など思い思いに話しています。

本日の参加メンバー

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~開始~


尾崎秋彦 お疲れ様です。本日もやっていきましょうか

岡田寛司 了ー!

小山晃弘 了解です。

尾崎 映画.comニュースPV、1月18~24日の集計です。


第5位:成人女性が12歳の設定で“友達募集”すると… 児童への性的搾取の実態を捉え警察を動かしたドキュメンタリー公開

尾崎 平均PVの2.6倍でした~

小山 ネットの負の面を感じるニュースですね。。

尾崎 チェコの衝撃ドキュメンタリー「SNS 少女たちの10日間の日本公開決定ニュースですが、Twitterでの反響がすごかったですね

小山 1352RTされてますね(1月25日時点)。Twitterの基準だと4桁以上のRTはバズったことになるので、たしかに反響大きいですね。

岡田 「日本でやってみたら、どうなる?」って意見も結構多かった気がするな。

小山 日本でも、この前、同じようなニュースが話題になっていましたね。

尾崎 この映画、まず内容がすごいんですが、もっとすごいのがその顛末。

この試みに2458人もの成人男性がコンタクトを取り、彼らは撮影されているとは気付かず、未成年に対する欲望の行動が徐々にエスカレートしていく。児童への性的搾取の実態を捉えた映像としてチェコ警察から刑事手続きのための映像が要求されるなど、実際の犯罪の証拠として警察を動かした問題作だ。

尾崎 警察を動かすまでに何があるのか? これは映画ファンなら見届けないといけない…

岡田 あとここも

設定されているのは、7つのルール。「自分からは連絡しない」「12歳であることを告げる」「誘惑や挑発はしない」「露骨な性的指示は断る」「何度も頼まれた時のみ裸の写真を送る」「こちらから会う約束を持ちかけない」「撮影中は現場にいる精神科医や弁護士などに相談する」

岡田 「何度も頼まれた時のみ裸の写真を送る」これだけ、結構異質なルールなんだけど。一体どう描かれているのか。

小山 Twitterでは「こういうおとり捜査的なものにこそディープフェイクの技術を使ってほしいよな。おとりにさえ実在の少女を使って欲しくないわ。」という反応もありました。確かに。

尾崎 どう描かれるのか、細かい部分を想像すればするほど鑑賞意欲が上がる。あとこの記事、出演俳優や人気原作の実写化などの注目度ではなく、作品本来の力強さと、見出しの力でバズを起こした久々のケースですね。SNSでの話題化の決め手となったのは見出しであり、改めてその大切さを痛感させられる事例でした。


第4位:会話のできない自閉症の日本人少年が紡いだ言葉が原作 英ドキュメンタリー「僕が跳びはねる理由」4月2日公開

尾崎 平均の2.9倍でした。5位と4位がドキュメンタリーの公開日決定ニュースという、今週は映画.comならではのランキングになってますね

小山 このニュースも見出しが強いですね。読者の興味をちゃんと引けたのが見て取れます

尾崎 そうなんですよ、これも見出しが良い。見出しで認知を獲得、記事内でしっかりとした質の高い情報を記述し、多くの読者を満足させられる記事づくりをみんなで志向した結果がちょっとずつ出てきてますかね

尾崎 それと本作のテーマは「自閉症と呼ばれる人々の世界が、いわゆる“普通”と言われる人たちと、どのように異なって映っているのか?」。自閉症者の内面を、斬新な映像表現や音響効果で表現し、彼らの生きる世界をあたかも疑似体験するかのようなドキュメンタリーとなっている、と。

岡田 サンダンスで観客賞獲ってるんですね~! 「生きる世界の疑似体験」という部分が、めっちゃ気になる。

小山 自閉症の中学生と林間学校などに行くボランティアをしたことがありますが、彼らには彼らの世界があるんですよね。かといって、自分だけの世界で生きているのかというともちろんそうではなくって、友だちのことも心配するし、寂しい時は誰かを頼るし。社会全体が彼らに対してもっと優しくなって欲しいなと思います。

尾崎 いわゆる「考えさせられる」類の映画ですが、こうした作品がもっともっと多くの人に鑑賞されたら、もしかすると社会はもっとよくなるのでは、と月並みですが思います。

小山 本当ですね。娯楽作ももちろんいいんですが、社会派の作品ももっと見てもらえたらなと思います。興味深かったので、早速、原作を買ってみました。

尾崎 個人的に、ドキュメンタリーはほかの注目作を優先してしまって見過ごしがちなんですが、こういうのこそしっかり見てアウトプットしておかないといけない。

岡田 自分の小学校とか中学校時代を振り返ってみた時、そもそも「自閉症」という言葉をきちんと認識していたのかなと。多分してない気がするんですよね。映像作品だと、お子さんとも話し合えるので良いかもしれないですね。


第3位:「妖怪大戦争 ガーディアンズ」大森南朋、安藤サクラ、大島優子らが衝撃の“妖怪ビジュアル”披露

尾崎 平均の3.8倍でした。こちらは娯楽作のビジュアル出しニュースです。これはまた、それぞれの仕上がりが素晴らしいですね

小山 実力派の俳優さんがキャスティングされてるのがいいですね。前作も楽しい作品だったので、仕上がりが楽しみです。

岡田 大森南朋さんの表情、「妖怪大戦争」でぬらりひょんを演じた忌野清志郎さんらしさがある気がしております。大倉孝二さんは、記事内のコメントにもあるけど、ほぼ「大倉さん」で笑ってしまった。

尾崎 ああ、清志郎さんだ確かに…! 一方で三浦貴大さん(画像最左)は「特殊メイク姿は、鏡で見て『俺じゃなくても…』と思うほどの出来でした。」と笑

小山 主演の寺田心くんが、この4月からもう中学生だというのもTwitterで話題になってました。ちなみに前作で主人公を演じた神木隆之介さんは、撮影当時11歳。今はもう27歳です。時の流れは早い。

岡田 寺田心くん、もう中学生なんですか…早いな。「子役は、いつから子役ではなくなるのか問題」を考える時がきたのかもしれませんね笑。

尾崎 記事を書く時、通常は小学生までの子役には「くん」「ちゃん」づけで表記し、中学生以上の男女からは「くん」「ちゃん」づけが外れます。となると、この記事ではまだ名残で「心くん」と表記されていますが、慣例でいうと今後は「寺田」表記になります。

岡田 「寺田」表記は、まだ慣れない……!

小山 慣れるのに時間がかかりそうですねw


第2位:【映画.comアクセスランキング】「映画 えんとつ町のプペル」が首位、「銀魂 THE FINAL」は3位にアップ

尾崎 平均の5.4倍でした~。一応説明しておきますと、「映画.comアクセスランキング」とは、弊社データベースの各作品情報(例えば以下のページ)ごとのアクセス数を順位化したものです。興行収入のランキングではないです。

尾崎 本記事、「えんとつ町のプペル」効果でPVを荒稼ぎしていました。「映画.comアクセスランキング」の記事がここまで話題になるのは初めてで、SNSなどで「なんだこのランキング?」との声がめちゃくちゃ多かったので、念の為

岡田 昨日「連続31プペ目!」(※プペルを31回鑑賞したということ)と仰ってる方を見かけたよ。情熱が凄い。内容、ほぼ覚えてるよね、きっと。今どういう楽しみ方をしているタームなのか気になるな~。

岡田 ちなみに、僕が思わず笑っちゃった「超絶リピート案件」は、これ。

小山 見ないと「不安」になっちゃうんですかね。

尾崎 「アングスト」を60回も見て、普通に生きてるのがすごい。というか怖い。あとこのアクセスランキング、興行収入との相関をもっと絡められるとすごくいいサービスになりそうですねえ。はてさて。

尾崎 それでは今週の1位です


第1位:香里奈、“後輩”深川麻衣に注ぐ温かい眼差し

尾崎 平均の7倍でした。撮影現場を取材した記事ですが、この手のネタがここまでPVを稼ぐのは実は珍しいことです

小山 香里奈さんは、「しゃべれどもしゃべれども」で演じた役も良かったですよ。「愛を乞うひと」の平山秀幸監督作品で、松重豊さん、八千草薫さん、伊東四朗さん、と芸達者な面々が出演しているので、オススメです。

尾崎 PVトップの要因は多分、香里奈さん効果ですかね。調べたら、この記事のアップ前後(1月23日)に、他媒体で「関西テレビ『おかべろ』に出演してこんな発言をした」という記事がいくつも掲載されてました。テレビ放送で話題になって、検索ボリュームと注目度が上がりPVを稼いだ、というパターンだと考えられます

岡田 この記事、というか、色んなインタビューに言えることなんだけど、作品から飛躍した内容が含まれているから面白い。ここまできちんと「事務所を語る」ってあんまりないですし。

小山 確かに。俳優さんが事務所について語るのって珍しいですよね。

岡田 あとここも良いんです。

同じ事務所のタレントと会うのは、授賞式や事務所でばったり会ったりするくらい。4人も一緒という機会は経験がないので、新鮮な気持ちですね。健吾と仕事をするのも初めてですから

岡田 高良さんのことを「健吾」と呼んでいる。同じ事務所だからこその関係がにじみ出ている気がしてまして。

尾崎 「作品から飛躍した内容が含まれている」。これ、非常に重要かつ悩ましいところなんだよね…。実は、記事に限らずコンテンツを面白くするのって、本題ではなく“枝葉”の部分だったりする。是枝裕和監督と想田和弘監督の作品についての対談を取材したときにそう言っていて、事実彼らの話を聞いていて一番面白かったのは、対談の主題だった“彼らの作品そのもの”の話ではなく、“ドキュメンタリーを撮ることの暴力性”についてだった

尾崎 ただ、悩ましいのは、記事を読みにきた読者にとって、枝葉の部分は「自分が知りたい情報ではない」と判断されてしまう危険があるということ。今の読者は非常にシビアだから、目的に対して不要な情報だと判断されたら、たとえどれだけ有益なことが書いてあっても離脱されてしまう

岡田 ↑これの飛躍が「見出し」にきちゃうパターンもあるもんね。作品としては「そこじゃねぇ!」のに。その悩みは理解できる。

小山 確かに読み物って、そういう脱線してく部分が面白かったりしますよね。インタビューだと、だいたいどの媒体でも質問が被って、演者さんの回答も一緒、みたいなパターンも悲しいけどよく見かけるので、いかに違う話を引き出すかが大事ですよね

尾崎 本題と枝葉と、どうバランスをとるかが難しい…。というわけで、今週のランキングは以上です。ほか、気になったニュース、言い残したことありますか?

岡田 特になし!あ、29日公開の「花束みたいな恋をした」は傑作なので「みんな観ましょう」とだけは言いたい。

尾崎 「花束みたいな恋をした」、岡田くんがそこまで言うなら見るしかねえ…!

岡田 僕もう3回見てるから。「3花」してるので、是非!

小山 僕は、今日ツイートしたんですが「ゴジラVSコング」の予告、ゴジラがコングにボコられてて、本編では五分五分の勝負になってるのかどうかが気になりました。


尾崎 「ゴジラVSコング」の予告、映画.comのツイートもえらいRTされてましたね

小山 やっぱり日本生まれのキャラクターなので、みんな気になるんでしょうね。

岡田 ゴジラVSコングは期待高まる…!

尾崎 はい、ということで今週もありがとうございました!


順位まとめ 1~10位

第1位:香里奈、“後輩”深川麻衣に注ぐ温かい眼差し

第2位:【映画.comアクセスランキング】「映画 えんとつ町のプペル」が首位、「銀魂 THE FINAL」は3位にアップ

第3位:「妖怪大戦争 ガーディアンズ」大森南朋、安藤サクラ、大島優子らが衝撃の“妖怪ビジュアル”披露

第4位:会話のできない自閉症の日本人少年が紡いだ言葉が原作 英ドキュメンタリー「僕が跳びはねる理由」4月2日公開

第5位:成人女性が12歳の設定で“友達募集”すると… 児童への性的搾取の実態を捉え警察を動かしたドキュメンタリー公開

第6位:「ゴジラVSコング」全米公開が前倒し

第7位:「ハロプロ以外に何がいんねん。」 松坂桃李らアイドルオタクが“推し”への愛を爆発させるキャラクター映像

第8位:仏女優ナタリー・ドロンさん死去 「サムライ」で元夫アラン・ドロンと共演

第9位:「チャーリーとチョコレート工場」プリクエルは2023年3月全米公開

第10位:追悼・5万回斬られた男 福本清三さん主演「太秦ライムライト」1月末に緊急放送


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